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令和7年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について

国税庁は「令和7年分の所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等について」をまとめた。国税庁では、「納税者の利便性向上」の施策としてe-Taxやマイナポータル連携の利用拡大などを推進しているが、その成果は着実に出ている。本特集では、所得税等、消費税及び贈与税の確定申告状況等とともにe-Tax、マイナポータル連携の利用状況を紹介する。

取材・文 向山勇

国税庁e-Taxキャラクター イータ君

国税庁e-Taxキャラクター イータ君

所得税等の確定申告書の申告状況
申告人員は2,353万人と、平成28年分以降緩やかな増加傾向で推移

● 確定申告書の申告人員の状況

令和7年分の所得税等の確定申告書を提出した人員は2,353万人(対前年比+0.6%)となり、平成28年分以降、緩やかな増加傾向で推移している。

● 納税人員の状況

確定申告書の申告人員のうち、申告納税額がある方(納税人員)は、628万人(対前年比+21.3%)だった。その所得金額は54兆9,617億円(同+7.4%)、申告納税額は4兆6,897億円(同+6.6%)となっており、前年分と比較するといずれも増加している。

● 所得者区分別の納税人員の状況

納税人員を所得者区分別に見ると、事業所得者については、納税人員が154万人(対前年比+30.6%)となった。その所得金額は9兆729億円(同+21.6%)、申告納税額は9,298億円(同+24.4%)であり、前年分と比較していずれも増加している。一方、事業所得者以外については、納税人員が473万人(同+18.5%)だった。その所得金額は45兆8,887億円(同+5.0%)、申告納税額は3兆7,598億円(同+3.0%)となっており、前年分と比較していずれも増加している。

所得税等の申告状況の推移

所得税等の申告状況の推移

● 土地等の譲渡所得の申告状況

確定申告書の申告人員のうち、土地等の譲渡所得(総合譲渡を含む。)の申告人員は60万人(対前年比+4.1%)となった。そのうち、所得金額がある方(有所得人員)は41万人(同+4.7%)であり、その所得金額は6兆9,394億円(同+6.8%)となっている。前年分と比較すると、申告人員、有所得人員、所得金額のいずれも増加した。

土地等の譲渡所得の申告状況の推移

土地等の譲渡所得の申告状況の推移

● 株式等の譲渡所得の申告状況

確定申告書の申告人員のうち、株式等の譲渡所得の申告人員は115万人(対前年比▲2.5%)となった。そのうち、所得金額がある方(有所得人員)は74万人(同+0.2%)、その所得金額は6兆8,603億円(同▲15.2%)となっている。前年分と比較すると、申告人員及び所得金額は減少した一方で、有所得人員は増加した。

株式等の譲渡所得の申告状況の推移

株式等の譲渡所得の申告状況の推移

Topics 1
e-Taxの利用状況等

・e-Tax利用割合は77%となり、申告人員の8割目前に

確定申告におけるe-Taxの利用が着実に広がりを見せている。e-Taxの利用による所得税等の確定申告書の申告人員は1,814万人(対前年比+4.8%)となり、前年分から83万人増加した。所得税等の確定申告書の申告人員2,353万人のうち77.1%がe-Taxで申告しており、4人に3人がe-Taxを利用している計算になる。

e-Tax 利用状況の推移

e-Tax 利用状況の推移

Topics 2
自宅からのe-Taxの利用状況等

・申告人員全体の4割が、申告者本人による自宅からのe-Tax申告
・そのうち、半数以上がスマホを利用しており、身近なデバイスを利用した申告が拡大
・確定申告会場に来場して申告された方は全体の1割を下回る状況

自宅からのe-Tax利用も大きく伸びている。納税者のうち、国税庁HP『確定申告書等作成コーナー』や各種会計ソフトを利用して、自宅からe-Taxで申告した方は949万人(対前年比+15.1%)となり、前年分から125万人増加した。これは所得税等の確定申告書の申告人員2,353万人のうち、4割(40.3%)にあたる。

さらに、自宅からスマホを利用してe-Taxで申告した方は497万人(同+21.8%)となり、前年分から89万人増加した。この人数は、自宅からe-Taxで申告した方の半数以上を占めており、スマホ申告の存在感が増している。

他方、確定申告会場において申告した方は218万人(同▲12.9%)となり、申告人員全体の1割を下回る状況となっている。自宅での申告が定着しつつある様子がうかがえる。

自宅からe-Taxで申告した方の推移

自宅からe-Taxで申告した方の推移

Topics 3
マイナポータル連携の推進

・確定申告書の自動入力が可能なマイナポータル連携の利用者は、408万人まで拡大

確定申告の利便性向上に向けた取り組みとして、マイナポータル連携の利用も拡大している。確定申告に必要なデータ(給与や年金の収入金額、医療費の支払額など)をマイナポータル経由で一括取得し、申告書の該当項目へ自動入力する機能(マイナポータル連携)の利用者は408万人(対前年比+31.7%)となり、前年分から98万人増加した。

また、マイナポータル連携の前提となるマイナンバーカード方式の利用者数は883万人となり、前年分から187万人増加した。これはID・パスワード方式の利用者数の5倍超にあたる。

国税庁は今後、マイナポータル連携の更なる利用の拡大に向け、利便性の積極的な広報や機能改善を進めていく方針だ。

マイナポータル連携を利用して収入や控除等の情報を取得した方の推移

マイナポータル連携を利用して収入や控除等の情報を取得した方の推移

マイナンバーカード方式利用者数とID・パスワード方式利用者数の推移

マイナンバーカード方式利用者数とID・パスワード方式利用者数の推移

個人事業者の消費税の申告状況
申告件数は217万件と、前年より増加

令和7年分の個人事業者の消費税の確定申告における申告件数は217万件(対前年比+2.2%)となった。前年分から5万件増加しており、インボイス制度導入以降、年々増加傾向にある。また、申告納税額についても8,416億円(同+5.1%)となり、前年分から増加した。

消費税の申告状況の推移

消費税の申告状況の推移

贈与税の申告状況
申告件数は47万件と、前年より減少

贈与税の申告書の申告人員は47万人(対前年比▲1.2%)となった。そのうち、申告納税額がある方(納税人員)は32万人(同▲2.8%)、その申告納税額は5,038億円(同+28.0%)となっている。前年分と比較すると、申告人員及び納税人員は減少した一方で、申告納税額は増加した。このうち暦年課税を適用した申告人員は39万人(同▲1.3%)となった。その申告納税額は4,215億円(同+28.7%)となっており、前年分と比較すると、申告人員は減少した一方で、申告納税額は増加した。また、相続時精算課税を適用した申告人員は8万人(同▲0.8%)となった。その申告納税額は823億円(同+24.6%)となっており、前年分と比較すると、申告人員は減少した一方で、申告納税額は増加した。

贈与税の申告状況の推移

贈与税の申告状況の推移

マイナンバーカード等の有効期限にご注意を!

令和7年度に続き、令和8年度にも多くの方がマイナンバーカードの更新時期を迎える。(1)マイナンバーカードの有効期限は、発行から10回目の誕生日(カード発行時に18歳未満の場合は5回目の誕生日)まで、(2)電子証明書の有効期限は、年齢問わず発行から5回目の誕生日までとなっている。

有効期限が過ぎると、マイナンバーカードを本人確認書類として使えなくなるほか、マイナンバーカードを利用した国税に関する申告、申請・届出等のe-Tax手続やコンビニでの住民票等交付サービスの利用などができなくなるため、注意が必要だ。

マイナンバーカード及び電子証明書の更新手続については、有効期限の3ヶ月前から更新できる。また、対象となる方には、有効期限の3ヶ月前を目途にJ-LIS(地方公共団体情報システム機構)から有効期限をお知らせする「有効期限通知書」が送付される。確定申告期は、市区町村窓口の混雑が予想されるため、有効期限通知書が届いた方は、余裕をもって早めに更新手続をしておきたい。

更新手続の際には、有効期限通知書とマイナンバーカードが必要。有効期限や更新手続等の詳細は、デジタル庁ホームページでも案内しているため、チェックしておきたい。なお、更新にかかる手数料は無料。

マイナンバーカード等の有効期限

マイナンバーカード等の有効期限

デジタル庁公式note

デジタル庁公式note

Point!

○ マイナンバーカードの有効期限は発行から10回目の誕生日まで

○ 電子証明書の有効期限は発行から5回目の誕生日まで

○ 有効期限の3ヶ月前から更新手続が可能