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令和6年上半期の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況

令和6年9月25日

財務省

令和6年上半期の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況

不正薬物の押収量が上半期で1トン超え

令和6年上半期の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況

財務省は、令和6年上半期(令和6年1月から同年6月まで)に全国の税関が空港や港湾等において、不正薬物の密輸入その他の関税法違反事件を取り締まった実績をまとめましたのでお知らせします。

1.不正薬物*1

不正薬物全体の摘発件数は500件(前年同期比4%増)、押収量*2,3は約1,301kg(同20%減)と、摘発件数は増加し、押収量は減少した。

  • *1覚醒剤、大麻、あへん、麻薬(ヘロイン、コカイン、MDMA等)、向精神薬及び指定薬物をいう。

  • *2錠剤型薬物を除く。

  • *3重量等未確定の場合には含まれないものがある。以下、個々の押収量についても同様。

〔覚醒剤〕

  • 摘発件数は85件(同62%減)、押収量は約814kg(同47%減)と、共に減少した。

  • 押収した覚醒剤は、薬物乱用者の通常使用量で約2,715万回分、末端価格にして約538億円に相当する。

〔大麻〕

  • 大麻草の摘発件数は96件(同約2.5倍)、押収量は約103kg(同約14.3倍)と、共に大幅に増加した。

  • 大麻樹脂等(大麻リキッド等の大麻製品を含む。)の摘発件数は61件(同約3.6倍)、押収量は約46kg(同約11倍)と、共に大幅に増加した。

〔麻薬〕

  • コカインの摘発件数は30件(同14%減)、押収量は約235kg(同約6.2倍)と、摘発件数は減少し、押収量は大幅に増加した。

  • MDMA等の摘発件数は49件(同63%増)、押収量は約79kg(同約2.1倍)と、共に増加した。

〔指定薬物〕

  • 指定薬物の摘発件数は76件(同19%減)、押収量は約7kg(同36%増)と、摘発件数は減少し、押収量は増加した。

2.金地金*4

金地金の摘発件数は228件(同81%増)、押収量は約937kg(同約8.1倍)と、共に大幅に増加した。

  • *4金地金には、金塊に加えて一部加工された金製品も含む。

3.知的財産侵害物品等

商標権を侵害するネックレス等の密輸入事件等の知的財産侵害物品の密輸入事件を5件告発した。

ワシントン条約に該当する木材の密輸入事件や冷凍牛肉の不正輸出事件等を告発した。

4.銃砲等

銃砲の摘発件数は11件(同11倍)、押収丁数は11丁(同11倍)と、共に増加した。

拳銃部品の摘発件数は1件、押収量は1点と、前年同期と比較して共に増減なしであった。


【参考資料】