令和5年9月27日
財務省
令和５年上半期の全国の税関における関税法違反事件の取締り状況
航空機旅客からの摘発が増加
財務省は、令和５年上半期（令和５年１月から同年６月まで）に全国の税関が空港や港湾等において、不正薬物の密輸入その他の関税法違反事件を取り締まった実績をまとめましたのでお知らせします。
１．不正薬物*1
不正薬物全体の摘発件数は472件（前年同期比８％減）、押収量*2,3は約675kg（同６％増）と、摘発件数は減少し、押収量は増加した。
-
＊1覚醒剤、大麻、あへん、麻薬（ヘロイン、コカイン、ＭＤＭＡ等）、向精神薬及び指定薬物をいう。
-
＊2錠剤型薬物を除く。
-
＊3重量等未確定につき含まれないものがある。以下、個々の押収量についても同様。
〔覚醒剤〕
-
摘発件数は220件（同約2.2倍）、押収量は約591kg（同約3.1倍）と、共に増加した。
-
押収した覚醒剤は、薬物乱用者の通常使用量で約1,970万回分、末端価格にして約367億円に相当する。
〔大麻〕
-
大麻草の摘発件数は38件（同31%増）、押収量は約６kg（同98%減）と、摘発件数は増加し、押収量は減少した。
-
大麻樹脂等（大麻リキッド等の大麻製品を含む。）の摘発件数は16件（同67%減）、押収量は約３kg（同96%減）と、共に減少した。
〔麻薬〕
-
コカインの摘発件数は35件（同約3.5倍）、押収量は約31kg（同約2.9倍）と、共に増加した。
-
ＭＤＭＡ等の摘発件数は29件（同27％減）と減少し、押収量は約27kg（同約4.6倍）と、摘発件数は減少し、押収量は増加した。
〔指定薬物〕
-
指定薬物の摘発件数は88件（同61%減）、押収量は約４kg（同66%減）と、共に減少した。
２．金地金*4
金地金の摘発件数は126件（同21倍）、押収量は約114kg（同約4.4倍）と、共に増加した。
-
＊4金地金には、金塊に加えて一部加工された金製品も含む。
３．知的財産侵害物品等
商標権を侵害するオイルキャップ用シール等の知的財産侵害物品の密輸事件を４件告発した。
冷凍牛肉の不正輸出事件等を告発した。
