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~覚醒剤の摘発が増加~
令和5年上半期の覚醒剤摘発実績を密輸形態別に見ると、航空機旅客が58件(前年同期比14.5倍)、約157kg(同約12.1倍)、航空貨物が76件(同55%増)、約212kg(同56%増)、国際郵便物が80件(同78%増)、約93kg(同約2.3倍)となり、前年同期と比較していずれも増加した。
【覚醒剤の密輸形態別摘発実績】
(注)航空機旅客には、航空機乗組員を含み、船員等には、洋上取引、船舶旅客等を含む。航空貨物には、航空での別送品を含み、海上貨物には、海上での別送品を含む。以下、同じ。
~航空機旅客による密輸が増加~
令和5年上半期は、令和4年下半期から引き続き航空機旅客による密輸が大幅に増加している。令和4年10月に新型コロナウイルス感染症に係る水際措置が見直されて以降、訪日外国人等入国者は増加しており、不正薬物や金地金の密輸リスクも高まっていることから、関税局・税関では警戒を強めている。
【航空機旅客による主な摘発の件数の推移】
令和5年上半期の主要事例
(1)覚醒剤
[事例1]
アラブ首長国連邦から到着した航空貨物(オイル缶)に隠匿された覚醒剤約13.6kgを摘発した。
(令和5年3月・長崎税関等)


[事例2]
マレーシアから成田空港に到着した旅客の携帯品に隠匿された覚醒剤約10kgを摘発した。
(令和5年4月・東京税関)


(2)大麻
[事例3]
アメリカから到着した国際郵便物に隠匿された大麻草約13.8gを摘発した。
(令和5年4月・神戸税関等)


[事例4]
香港から那覇空港に到着した旅客の携帯品(ポーチ)に隠匿された大麻樹脂約2gを摘発した。
(令和5年2月・沖縄地区税関)


(3)麻薬・指定薬物
[事例5]
ベトナムから到着した国際郵便物(ボトル)に隠匿されたMDMA199錠を摘発した。
(令和5年6月・名古屋税関)


[事例6]
ベトナムから到着した国際郵便物に隠匿された指定薬物(亜硝酸イソプロピル)213.32gを摘発した。
(令和5年4月・東京税関)


(4)知的財産侵害物品・金地金
[事例7]
中国から到着した航空貨物により商標権を侵害するオイルキャップ用シール60枚・スピーカー40個を密輸入しようとした日本人2名を関税法違反で告発した。
(令和5年6月・函館税関)


[事例8]
ベトナムから福岡空港に到着した旅客の携帯品(変圧器)に隠匿された金地金約3.8kgを摘発した。
(令和5年4月・門司税関)

