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編集後記/令和5年3月号(通巻第688号)

「ファイナンス」3月号をお読みいただき、ありがとうございます。2月下旬にインドのベンガルールに出張してきました。滞在期間は短かったのですが、街や空港が多くの人で賑わいエネルギーに溢れていてインド経済の強さの源泉を目の当たりにした気がしました。
今月号では、慶應義塾大学教授の宮田裕章様より「資本主義経済から多元価値駆動経済へ」との巻頭言を頂戴しました。日々のニュースにもあるように、SNSで誰かが発信したことがあっという間に日本(世界)中に広まって共感・反発を呼んで話題になり、それが更に増幅して大きな流れとなり社会が動いていくという姿を見ていると、人々が有する多様な価値基準によって世の中が動く「多元価値駆動社会」に既に入っているのだなと実感します。
また、今月号からは、様々な分野で活躍されていらっしゃる方々をお招きして、財務省に関連する施策にも触れつつ日本の未来とイマについて職員とトークをして頂く「Future TALK」という対談企画を始めました。初回は社会学者の古市憲寿様をお招きして、税金の使い道や日本の未来などについて対談をして頂いていますので、是非ご覧頂ければと思います。
(財務省広報室長 原田 佳典)