令和7年8月、横浜において、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)が開催されました。同会議期間中の21日、財務省はテーマ別イベント「アフリカにおける日本と欧州復興開発銀行(EBRD)のパートナーシップ」を欧州復興開発銀行(EBRD)と共催し、民間セクターの力によるアフリカの成長を実現するため、EBRDの果たす役割や日本との連携強化について議論しました。
当該イベントには、日本の加藤勝信財務大臣兼金融担当大臣、オディール・ルノーバッソEBRD総裁が出席しました。
冒頭加藤大臣より、EBRDが支援対象国をサブサハラ・アフリカへ拡大することを踏まえ、同行がこれまで培ってきた民間セクター支援の知見がアフリカの発展に大いに寄与することを期待している旨を述べたうえで、日本がEBRDに設置する「日本―EBRD協力基金(JECF)」の中に、アフリカ特別枠としてSTAR(Special Transition Allocation for Africa’s Resilience)を設け、3年間で10百万ユーロ規模の支援を行っていく用意がある旨を表明しました。
ルノーバッソ総裁より、日本国民の支援へ感謝するとともに、EBRDは民間セクター支援に特別な専門性を持っており、北アフリカにおける知見と共にサブサハラ・アフリカにおいて成長の潜在力を開放する役割を果たすことが出来る、STARを通じた日本の支援は、日本企業とアフリカの結節点となる同行の活動をスケールアップする旨述べました。
その後、加藤大臣、ルノーバッソ総裁との間で、アフリカ諸国への支援における財務省・EBRD間の合意文書として「協力覚書」の署名式を行いました。

問い合わせ先
財務省国際局開発機関課
03-3581-4111(内線 5662)
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