令和３年度財政融資資金運用報告について

１．令和３年度における財政投融資計画の運用状況（報告書12～16ページ）

当初計画額４０兆９,０５６億円に、改定額１兆６,９６１億円及び令和２年度からの繰越額２兆９,２５３億円を加えた改定後現額４５兆５,２７０億円に対し、年度内運用額は１５兆４,０７０億円となり、翌年度繰越額は２兆５,０４０億円、運用残額は２７兆６,１６１億円となった。

（参考３）令和３年度財政投融資計画の主な機関の運用状況

（単位：億円）

（参考４）財政投融資計画残高の推移

（拡大画像へリンク）

２．令和３年度における財政融資資金の運用状況（報告書1～3ページ）

（１）長期運用計画及び実績

補正予算による追加額を含む長期運用予定額３９兆２,２２７億円に、令和２年度からの繰越額２兆９,２１３億円及び予算総則の規定による長期運用予定額の増額７,７４０億円を加えた改定後現額４２兆９,１８０億円に対し、本年度運用済額は１３兆９,７０５億円となり、翌年度繰越額は２兆５,０４０億円、運用残額は２６兆４,４３５億円となった。

（２）短期運用実績

令和３年度末現在高は、７兆５,１７４億円であり、令和２年度末に続き、全額が貸付金となった。

３．令和３年度における財政融資資金資産の異動（報告書4～6ページ）

令和３年度末における貸付金の現在高は１３０兆４,２１５億円（２年度末１３０兆４,４９４億円に対し２７９億円の減少）。

４．令和３年度における財政投融資特別会計国債（財投債）の状況（報告書7ページ）

令和３年度中の財投債の発行額は１０兆１,３０８億円、償還額は２４兆１,５１７億円。

これにより、３年度末における財投債の残高は１０４兆６,２４２億円（２年度末１１８兆６,４５０億円に対し１４兆２０８億円の減少）となった。

５．令和３年度における財政融資資金預託金の状況（報告書8，9ページ）

令和３年度末の預託残高は、（株）日本政策金融公庫の預託金の増加等により、令和２年度末から３兆７,１３８億円増加し、３２兆４,４８６億円となった。

（参考５）預託金残高及び財投債発行残高の推移

（拡大画像へリンク）

６．令和３年度財政投融資特別会計財政融資資金勘定損益計算書（報告書10ページ）
及び財政投融資特別会計財政融資資金勘定貸借対照表（報告書11ページ）

損益計算書上の本年度損失は３０４億円（２年度は７億円の利益を計上）。

この損失は、「特別会計に関する法律」第５６条第１項の規定に基づき、翌年度に繰り越して整理されることとなる。なお、金利変動準備金は、１兆３,１８４億円となっている。

歳入歳出決算上は、４８９億円の不足があり、同法第５８条第２項の規定に基づき、積立金から補足することとしている。なお、令和３年度末の積立金は１兆１,９７１億円となっている。

７．財政投融資特別会計の財務状況

令和３年度末の実績を基に確率的な金利モデルを用いた将来剰余金のシミュレーションを行ったところ、令和４年度以降も当分の間は損失が継続する可能性。

（拡大画像へリンク）

（拡大画像へリンク）

（拡大画像へリンク）

８．令和３年度財政投融資使途別分類表（報告書17ページ）

令和３年度財政投融資計画の運用状況を使途別にみると、１５兆４,０７０億円のうち、主な分野としては、①教育４兆７,５７８億円、②社会資本３兆５,７０２億円、③その他１兆４,８４１億円となっている。

（参考６）使途別分類の推移

（拡大画像へリンク）

参考資料１令和３年度における産業投資の運用状況

当初計画額３,６２６億円に、令和２年度からの繰越額４０億円を加えた改定後現額３,６６６億円に対し、年度内運用額は１,８８９億円となり、運用残額は１,７７７億円となった。

参考資料２財政投融資特別会計（投資勘定）の資金の流れ（令和３年度決算見込み）

（拡大画像へリンク）