トピックス
~航空貨物・国際郵便物からの不正薬物摘発件数が増加~
本年上半期の航空貨物・国際郵便物の不正薬物摘発件数は、航空貨物が92件(前年同期比2倍)、国際郵便物が390件(前年同期比約10%増)となり、不正薬物全体の摘発件数の約9割を占めた。
不正薬物摘発件数の推移
(航空機旅客・商業貨物(航空・海上)・国際郵便物)
~通信販売などを利用して海外から医薬品を輸入する際はご注意を~
海外で「ダイエット薬」として販売されている薬をインターネットで購入し、日本国内に輸入しようとした際に、日本で規制されている成分が含まれていたことで税関に摘発されたという事例が相次いでいます。
海外で販売されている医薬品の中には、日本の法律で規制されている成分を含むものがあり、事前の手続きが必要な場合がありますので、医薬品を輸入する際にはあらかじめ税関の相談窓口や地方厚生局にご相談ください。
令和4年上半期の主要事例
(1)覚醒剤
[事例1]
ベトナムから到着した国際郵便物(お茶の袋)に隠匿された覚醒剤約1kgを摘発した。
(令和4年4月・東京税関)


[事例2]
マレーシアから到着した航空貨物(コーヒー袋・乾燥剤)に隠匿された覚醒剤約2kgを摘発した。
(令和4年5月・大阪税関)


(2)大麻
[事例3]
アメリカから到着した航空貨物(レコードプレーヤー)に隠匿された大麻成分を含有する固形物約8kgを摘発した。
(令和4年2月・東京税関)


[事例4]
カナダから到着した航空貨物(ガラス製容器)に隠匿された大麻リキッド約3kgを摘発した。
(令和4年5月・東京税関)


(3)麻薬・指定薬物
[事例5]
ドイツから到着した国際郵便物(ナッツの袋等)に隠匿されたMDMA約2千錠を摘発した。
(令和4年1月、2月・横浜税関)


[事例6]
台湾から到着した国際郵便物に隠匿された指定薬物4本を摘発した。
(令和4年1月・東京税関等)

(4)知的財産侵害物品・偽造郵便切手
[事例7]
中国から到着した国際郵便物により商標権を侵害するバッグ等1,387点を密輸入しようとした法人及びベトナム人2名を関税法違反で告発した。
(令和4年6月・神戸税関)


[事例8]
中国から到着した国際郵便物により偽造郵便切手計42,500枚を密輸入しようとした日本人1名を関税法違反で告発した。
(令和4年4月・東京税関)

