-
輸入差止件数は、17,249件(前年同期比5.6%減)でした。
-
輸入差止点数は、416,531点(前年同期比43.5%減)でした。
-
1日平均で、95件、2,301点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになります。
「輸入差止件数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品が含まれていた輸入申告又は郵便物の数です。
「輸入差止点数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品の数です。
例えば、1件の輸入申告又は郵便物に、20点の知的財産侵害物品が含まれていた場合は、「1件20点」として計上しています。
知的財産侵害物品の輸入差止実績の推移
仕出国(地域)別輸入差止実績
-
輸入差止件数は、中国を仕出しとするものが14,548件(構成比84.3%、前年同期比1.5%減)で、引き続き高水準にあります。次いでベトナムが1,557件(同9.0%、同3.9%減)、香港が244件(同1.4%、同2.8%減)、韓国が209件(同1.2%、同57.3%減)でした。
-
輸入差止点数は、中国を仕出しとするものが293,316点(構成比70.4%、前年同期比54.3%減)、次いで香港が55,558点(同13.3%、同72.8%増)、バングラデシュが32,666点(同7.8%、同3978.2%増)、ベトナムが15,707点(同3.8%、同41.2%減)でした。
-
件数・点数ともに中国の構成比が大半を占めているほか、件数では、ベトナムの構成比が中国に次いで引き続き高くなっており、点数では、バングラデシュの構成比が増加しました。
仕出国(地域)別 輸入差止件数構成比の推移
(注1)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
(注2)ベトナム及びマレーシアを仕出しとするものについて、0.5%未満の年は「その他」に含めます。
知的財産別輸入差止実績
-
輸入差止件数は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が16,339件(構成比93.7%、前年同期比6.3%減)で、引き続き全体の大半を占め、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が731件(同4.2%、同6.4%増)でした。
-
輸入差止点数は、商標権侵害物品が193,229点(構成比46.4%、前年同期比27.4%減)で、次いで著作権侵害物品が167,845点(同40.3%、同25.9%減)、意匠権侵害物品が37,483点(同9.0%、同165.4%増)でした。
知的財産別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
知的財産別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
(注1)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
(注2)各権利で保護されているものは、例えば以下のものです。
- 商標権:商標法に基づき商標登録された文字、図形等の「ロゴマークやブランド名」
- 著作権:創作されたキャラクターや音楽CD等の「著作物」
- 意匠権:意匠法に基づき意匠登録された物品の形状、模様等の「デザイン」
不正競争防止法で輸入が規制されているものは、例えば以下のものです。
-
広く認識されている他人の「商品等表示」との混同を生じさせるもの
-
著名な他人の「商品等表示」を使用するもの
-
他人の商品の形態を模倣するもの
-
「営業秘密」として管理されている秘密情報の不正使用により生じたもの
-
技術的に制限されているプログラムの実行を可能とする装置
(例:ゲーム機器において本来は使用することができない海賊版ソフトを使用できるようにする装置)
税関では、各権利を侵害するもの及び不正競争防止法で規制されているものを輸入してはならない貨物として、取締りを行っています。
品目別輸入差止実績
-
輸入差止件数は、衣類が6,825件(構成比35.6%、前年同期比2.5%増)で最多、次いで財布やハンドバッグなどのバッグ類が4,225件(同22.0%、同1.0%増)、靴類が1,867件(同9.7%、同19.5%減)、携帯電話及び付属品が908件(同4.7%、同4.9%減)でした。
-
輸入差止点数は、電気製品が28,847点(構成比6.9%、前年同期比31.4%増)で最多、次いで衣類が27,400点(同6.6%、同38.2%減)、バッグ類付属品が23,234点(同5.6%、同358.7%増)、衣類付属品が17,905点(同4.3%、同1939.3%増)でした。また、その他(同60.5%)には煙草及び喫煙用具や化粧品などが含まれます。
品目別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
品目別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
(注)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
輸送形態別輸入差止実績
-
輸入差止件数は、郵便物が大半を占めており、郵便物が14,891件(構成比86.3%、前年同期比6.2%減)、一般貨物が2,358件(同13.7%、同1.8%減)でした。
-
輸入差止点数は、郵便物が131,970点(構成比31.7%、前年同期比33.4%減)、一般貨物が284,561点(同68.3%、同47.2%減)でした。
輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
税関で差し止めた侵害物品の例
|
||
---|---|---|
ズボン(商標権) |
スニーカー(商標権) |
スマートフォンケース(商標権) |
ヘッドホン(商標権) |
ネックレス(商標権) |
ヘアードライヤー(意匠権) |
シール(著作権) |
電動工具用バッテリー(商標権) |
スカルプブラシ |
|
||
---|---|---|
化粧品(商標権) |
自動車用ドアロックストライカー(意匠権) |
加熱式たばこ用カートリッジ(特許権) |