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輸入差止件数は、26,942件(前年比4.7%減)でした。
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輸入差止点数は、882,647点(前年比7.7%増)でした。
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1日平均で、73件、2,418点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになります。
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輸入差止価額は、推計で約186億円に上ります。
(注1)「輸入差止件数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品が含まれていた輸入申告又は郵便物の数です。
「輸入差止点数」は、税関が差し止めた知的財産侵害物品の数です。
例えば、1件の輸入申告又は郵便物に、20点の知的財産侵害物品が含まれていた場合は、「1件20点」として計上しています。
(注2)「輸入差止価額」は、正規品であった場合の推計価額です。
知的財産侵害物品の輸入差止実績の推移
(注)令和元年は、平成31年1月から令和元年12月を示します。
仕出国(地域)別輸入差止実績
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輸入差止件数は、中国を仕出しとするものが20,461件(構成比75.9%、前年比6.5%減)で、引き続き高水準にあります。次いでベトナムが2,135件(同7.9%、同29.6%減)、台湾が1,427件(同5.3%、同約7倍)、韓国が649件(同2.4%、同10.2%増)でした。
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輸入差止点数は、中国を仕出しとするものが671,133点(構成比76.0%、前年比9.0%増)、次いでベトナムが70,614点(同8.0%、同22.7%減)、香港が64,204点(同7.3%、同66.5%増)、韓国が30,567点(同3.5%、同31.0%増)でした。
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件数・点数ともに中国を仕出しとするものの構成比が依然として高くなっているほか、ベトナムを仕出しとするものが、件数・点数ともに約8%を占めています。
仕出国(地域)別 輸入差止件数構成比の推移
(注1)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
(注2)ベトナム及び台湾を仕出しとするものについて、0.5%未満の年は「その他」に含めます。
知的財産別輸入差止実績
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輸入差止件数は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が25,705件(構成比94.6%、前年比6.3%減)で、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が841件(同3.1%、同24.8%増)でした。また、テープカセットなどの特許権侵害物品は280件(同1.0%、同60.9%増)であり、過去最高の件数となりました。
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輸入差止点数は、商標権侵害物品が548,972点(構成比62.2%、前年比11.7%減)、次いで著作権侵害物品が162,896点(同18.5%、同69.1%増)、加熱式たばこ用カートリッジなどの意匠権侵害物品が136,148点(同15.4%、同84.1%増)でした。
知的財産別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
知的財産別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
(注1)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
(注2)各権利で保護されているものは、例えば以下のものです。
- 商標権:商標法に基づき商標登録された文字、図形等の「ロゴマークやブランド名」
- 著作権:創作されたキャラクターや音楽CD等の「著作物」
- 意匠権:意匠法に基づき意匠登録された物品の形状、模様等の「デザイン」
- 特許権:特許法に基づき特許登録された「発明」
税関では、各権利を侵害するものを輸入してはならない貨物として、取締りを行っています。
品目別輸入差止実績
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輸入差止件数は、財布やハンドバッグなどのバッグ類が9,045件(構成比28.1%、前年比5.5%減)と最も多く、次いで衣類が6,963件(同21.7%、同23.4%減)、靴類が4,275件(同13.3%、同8.7%増)、携帯電話及び付属品が2,413件(同7.5%、同45.7%増)でした。
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輸入差止点数は、医薬品が148,439点(構成比16.8%、前年比約7倍)と最も多く、次いでイヤホンなどの電気製品が98,062点(同11.1%、同6.5%減)、衣類が76,269点(同8.6%、同29.8%減)、煙草及び喫煙用具が60,944点(同6.9%、同約11倍)でした。
品目別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
品目別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
(注)構成比の合計は、四捨五入の関係で100%にならない場合があります。
輸送形態別輸入差止実績
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輸入差止件数は、郵便物が大半を占めており、郵便物が23,765件(構成比88.2%、前年比7.9%減)、一般貨物が3,177件(同11.8%、同29.4%増)でした。
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輸入差止点数は、郵便物が533,771点(構成比60.5%、前年比51.2%増)、一般貨物が348,876点(同39.5%、同25.2%減)でした。
輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(件数ベース)
輸送形態別輸入差止実績構成比の推移(点数ベース)
税関で輸入を差し止めた侵害物品の例
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バッグ(商標権) |
財布(意匠権) |
レプリカユニフォーム(商標権) |
ネックレス(商標権) |
帽子(商標権) |
ストール(商標権) |
スマートフォン等のグリップ・スタンド(特許権) |
ストリーミング配信用データ通信機(意匠権) |
税関で輸入を差し止めた侵害物品の例(つづき)
|
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---|---|
スマートフォンケース(商標権) |
イヤホン(意匠権) |
テープカセット(特許権) |
腕時計部分品(商標権) |
ペンケース(商標権) |
遊戯用カード(著作権) |
医薬品の包装箱、説明書(商標権) |
クッキー型(著作権) |
税関で輸入を差し止めた侵害物品の例(つづき)
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浄水器用カートリッジ(商標権) |
医薬品(商標権) |
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加熱式たばこ用カートリッジ(意匠権) |
電池(商標権) |
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香水(商標権) |
自動車用ペダルカバー(商標権) |
|
電動式歯ブラシ用交換ヘッド(商標権) |
サングラス(商標権) |
告発事例
事例1商標権を侵害する靴の密輸入事犯を告発。
函館税関は、北海道警察と共同調査を実施し、商標権を侵害する靴68足をベトナムから密輸入しようとしたベトナム人1名を関税法違反で告発しました。(令和4年1月)
事例2商標権を侵害するバッグ等の密輸入事犯を告発。
神戸税関は、兵庫県警察と共同調査を実施し、商標権を侵害するバッグ等1,387点を中華人民共和国から密輸入しようとした法人及びベトナム人2名を関税法違反で告発しました。(令和4年6月)
事例3商標権を侵害するタオル等の密輸入事犯を告発。
東京税関は、群馬県警察と共同調査を実施し、商標権を侵害するタオル等389点を中華人民共和国から密輸入しようとしたフィリピン人1名を関税法違反で告発しました。(令和4年8月)
事例4商標権を侵害する衣類等の密輸入事犯を告発。
門司税関は、福岡県警察と共同調査を実施し、商標権を侵害する衣類等155点を中華人民共和国から密輸入しようとした日本人2名を関税法違反で告発しました。(令和4年12月)
差止回避工作事例
税関による差止めを回避するためと思われる工作を施した事例も見受けられます。
事例1自動車用ブランクキーの標章部分をシールで覆い、隠匿していた事例。
① | |
② |
③ |
|
|
事例2衣類の中に商標権を侵害するバッグを隠匿していた事例。
① |
② |
(開披した状況) |
(内容物を取り出した状況) |
③ |
④ |
(衣類の中から商標権を侵害するバッグを発見) |
事例3他の物品の外箱の中に商標権を侵害する医薬品を隠匿していた事例。
① |
② |
(開披した状況) |
(菓子の外箱を取り出したところ) |
③ |
④ |
(菓子の外箱を開披した状況) |
(商標権を侵害する医薬品を発見) |
事例4電源アダプターの標章部分をシールで覆い隠匿していた事例。
① |
② |
③ |
④ |
(シールが付されている状態) |
(シールを剥がした状態) |
(参考)差止申立ての状況
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令和4年末時点において税関が受理している輸入差止申立ての件数は716件で、前年に比べて1.8%増加しました。
-
知的財産別では、商標権の申立てが454件(構成比63.4%、前年比4.6%増)、次いで意匠権の申立てが124件(同17.3%、同0.8%増)、著作権の申立てが93件(同13.0%、同3.3%増)、特許権の申立てが34件(同4.7%、前年と同数)となっています。
-
輸出差止申立ての件数は、商標権10件、意匠権2件となっています。
(注)知的財産の権利者は、自己の権利を侵害すると認める貨物が輸出又は輸入されようとする場合には、当該貨物について侵害物品かどうかを認定する手続きを執るべきことを、税関長に対し申し立てることができます。
(参考)税関が受理している輸入差止申立ての例(写真は全て真正品)
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