【答】
お金には偽造防止のために、次のような技術が採用されています。
○貨幣(500円バイカラー・クラッド貨幣)の場合
・2021年11月から発行開始した新しい500円貨幣には、「バイカラー・クラッド」技術のほか「異形斜めギザ」や「微細文字」を新たに採用しています。
○貨幣(500円ニッケル黄銅貨幣)の場合
・潜像加工・・・傾けると見る角度によって数字が見え隠れします。
・斜めギザ・・・偽造抵抗力を高めるため、貨幣の側面のギザを斜めに入れています。
・微細点・・・・転写等による偽造を防ぐため、微細な穴加工を行っています。
・微細線・・・・転写等による偽造を防ぐため、微細な線模様を施しています。
○日本銀行券(F一万円券)の場合
・2024年7月から発行開始した新紙幣では、従来の紙幣に使われている偽造防止技術を引き続き採用するとともに、すき入れとホログラムの高度化が図られています。
・高精細すき入れ(すかし)・・・従来からの肖像のすかしに加え、背景に高精細なすき入れが入っています。
・3Dホログラム・・・肖像が三次元に見えて回転する(銀行券への搭載は世界で初めて)ほか、肖像以外の図柄も見る角度によって変化します。
詳細は日本銀行の「新しい日本銀行券の特徴」のページをご覧ください。
○日本銀行券(E一万円券)の場合
・すき入れ・・・光に透かすと、肖像などの図柄が見えます。
・すき入れバーパターン・・・光に透かすと、すき入れられた3本の縦棒が見えま す。
・パールインキ・・・お札を傾けるとピンク色を帯びたパール光沢のある半透明な模様が浮かび上がります。
・マイクロ文字・・・コピー等では再現困難な微小な文字が印刷されています。
・深凹版印刷・・・インキが高く盛り上がっており、手で触るとザラザラした感じがあります。
・潜像模様・・・傾けると見る角度によって数字が見え隠れします。
・ホログラム・・・傾けると見る角度によって画像の色や模様が変化して見えます。