16.インドネシア経済調整プログラムの概要
(98年5月19日現在)
I.IMF取極の概要
スタンド・バイ取極
規模;73億SDR
(約100億ドル、クオータ比490%)
期間;97年11月より3年間
| 理事会日程 | 引 出 額 |
---|---|---|
1 | 97.11. 5 | 22億SDR(約30億ドル) |
2 | 98. 5. 4 | 7億SDR(約10億ドル) |
97年 | 98年 | 98年 | 98年 | |
---|---|---|---|---|
実質GDP成長率(%) | 5.0 | 3.0 | → | - 4.0 |
インフレ率 (%) | 10.0 | 9.0 | → 20.0 | → 45.0 |
財政収支(対GDP%) | 0.8 | 1.0 | → -1.0 | → 約-3 |
経常収支(対GDP%) | -1.0 | -2.2 | → 黒字 | → 3.0 |
III.今回プログラム(4月10日発表)の主なポイント
・ 経済減速や基礎的な必需品への補助金の必要性から、財政赤字拡大を容認
・ 為替安定を図るため、強力な金融政策を実施
・ 銀行システムの再建促進(金融再建庁の強化等)
・ 構造改革の実行の修正・強化
(例)当面基礎食料品に対する補助金を維持する一方、食糧管理庁(BULOG)に加え民間業者へも補助金を給付すること等により平等な競争条件を確保。
・ 民間企業債務問題を解決するための外国債権者との枠組み策定の促進
・ ソーシャル・セーフティ・ネットの強化(中小企業への支援等)