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税制メールマガジン第180号 2024年11月11日

【税制メルマガ第180号】 

 2024年11月11日

 

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◆目次
1 はじめに
2 税制をめぐる最近の動き
3 今月は何税の月?「11月:税務監督局の設置(明治35(1902)年)」
4 編集後記

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1 はじめに

 11月に入り、徐々に冬の足音が近づいてきたように感じますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
 冬の足音とともに、国税庁が主催する11月11日~17日の「税を考える週間」も近づいて参りました。日本各地で開催されるイベントを是非ご覧頂けると幸甚です。個人的には、東京国税局と東京俳優・映画&放送専門学校が協力して作成された動画のなかで、パンフレット「もっと知りたい税のこと」を使用頂き、同パンフを製作した担当の一人として嬉しく思っております。
 「税を考える週間」が近づくにつれ、改めて税制を勉強しなくてはと私自身思いつつも、今月に実施される租税検定試験(一般社団法人・日本租税検定協会主催)への申込みを失念してしまったものの、再検討している今日この頃です。

財務省主税局総務課 企画官 境吉隆

 ・税を考える週間 ~これからの社会に向かって~(国税庁HP)
 https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/week/index.ht

 ・税を考える週間~税について調べてみよう!~【東京国税局】(国税庁Youtube)
 https://www.youtube.com/watch?v=T_6QOVF_y4s

 ・租税検定について(一般社団法人・日本租税検定協会HP)
 https://www.sozeikentei.com/exam.php

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2 税制をめぐる最近の動き

HP掲載日

内容

10月8日

アルメニアとの租税条約の締結交渉を開始

10月16日

アルメニアとの新租税条約について実質合意に至りました

11月1日

令和6年度 9月末租税及び印紙収入、収入額調

 

(1)アルメニアとの租税条約の締結交渉を開始

  日本国政府は、アルメニア共和国政府との間で、現行の租税条約(所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の条約、1986年発効)に代わる新条約を締結するための交渉を開始しました。
  下記リンクからプレスリリースをご覧いただけます。

 ・アルメニアとの租税条約の締結交渉を開始します
 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/tax_convention/press_release/20241008arm.html

 

(2)アルメニアとの新租税条約について実質合意に至りました

  日本国政府とアルメニア共和国政府は、両国間の租税条約について、このたび実質合意に至りました。
  下記リンクからプレスリリースをご覧いただけます。

 ・アルメニアとの新租税条約について実質合意に至りました
 https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/international/tax_convention/press_release/20241016arm.html

 

(3)租税及び印紙収入、収入額調

  令和6年度 9月末租税及び印紙収入、収入額調を財務省ホームページで公開いたしました。
  下記リンクから内容をご覧いただけます。

 ・令和6年度 9月末租税及び印紙収入、収入額調
 https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202409.pdf
 https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202409.xls

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3 今月は何税の月?「11月:税務監督局の設置(明治35(1902)年)」

 今月のコラムでは、税務監督局にゆかりのある偉人2人を紹介したいと思います。
 明治35(1902)年11月、税務管理局が改組され、税務監督局が設置されました。それとともに、税務署に独立の官制が制定され、税務監督局が大蔵省主税局の管轄下に、内国税に関する事務を監督するとともに、税務署は税務監督局長の指揮監督のもとに、内国税の徴収事務を執行する体制が出来上がります。
 このとき任命された税務監督局長のなかには、後にライオン宰相と呼ばれる浜口雄幸・東京税務監督局長がおりました。東京勤務の前には、松山・熊本の税務管理局長等、地方での税務を約4年4ヶ月という長期にわたり務めていましたが、その背景には、かつて官舎修繕費を巡って大臣秘書官と衝突して地方に左遷されたという事情がありました。しかし、その地方税務の経験も糧とし、浜口雄幸は大蔵大臣となった際に、税負担の公平化・所得者の負担軽減・税収維持を目的とする税制整理(大正15(1926)年、昭和2(1927)年)を行います。
 もう一人、税務監督局と縁が深い方といえば、時代劇作家の吉川英治です。後に『三国志』や『宮本武蔵』などを執筆する吉川英治は、明治38(1905)年、14歳のときに横浜税務監督局の給仕に採用され、職員の指示で書類を別の部屋へ持っていったり、お茶を運んだりしたと回想しています。また、随筆『折々の記』のなかで、当時お世話になった横浜税務署勤務の小島ご夫婦のことを述懐しつつ、「ぼくが、税務署又は税などといふ文字にたいして、よく人がいふやうな特種な対立感などを以前からちっとも感じないのは、過去に、かういふ人生の道のべの憩ひをもっているせいかもしれない」と述べています。
 このように、偉人の人生の起点ともなった税務監督局ですが、大正・昭和に入り、国有財産行政や預金部業務などが事務に追加されていくとともに、昭和16(1941)年に財務局に改組されることになります。

・租税史料ライブラリー 8 税務署の創設(国税庁HP)
 https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/sozei/shiryou/library/08.htm

・大蔵省機構の整備確立(大蔵省史 第3期第4章)
 https://www.mof.go.jp/pri/publication/mof_history/3ki_c4.pdf

・租税史料ライブラリー 14 浜口雄幸と昭和初期の税制(国税庁HP)
 https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/sozei/shiryou/library/14.htm

・税の歴史クイズ 国税勤務経験のある時代劇作家(国税庁HP)
  https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/sozei/quiz/2010/index.htm

・折々の記 税務監督局給仕(青空文庫)
 https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/55252_51166.html

・『濱口雄幸 日記・随感録』(みすず書房)

・『浜口雄幸 たとえ身命を失うとも』(川田稔著、ミネルヴァ書房)

・財務局の歴史(財務省財務局HP)
 https://lfb.mof.go.jp/about_lfb/rekishi.html

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4 編集後記

 段々と寒くなり、朝布団から抜け出すのがつらくなる季節になってきましたね…。先日、年賀はがき発売のニュースを見て、月日の流れの速さに驚きました。今年も残り2か月、寒さに負けず頑張ってまいりたいと思います。
 さて、「税を考える週間」期間中、各地で税金に関する行事が行われております。「うんこ税金ドリル」等主税局作成のパンフレットを置かせていただいているイベントもありますので、興味のある方はお手にとってみてください!

 今月も最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。


財務省主税局総務課 広報係 粟飯原

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