このページの本文へ移動

税制メールマガジン第178号 2024年9月13日

【税制メルマガ第178号】 

 2024年9月13日

 

===================================================== 
◆目次
1 はじめに
2 税制をめぐる最近の動き
3 今月は何税の月?「9月:平民苗字許可令(明治3(1870)年)」
4 課長補佐 新旧ご挨拶
5 編集後記
=====================================================
 
1 はじめに

   夏休みも終わり、9月に入りましたが、皆様如何お過ごしでしょうか?
   例年どおり、8月末に各省庁から税制改正要望が提出されました。提出側の各省庁からすると、各所管業界からの様々な税制改正要望を精査し、各省庁として提出する内容を検討する必要があることから、提出前の7~8月の時期もかなり大変な時期になります。特に、要望項目数の多い省庁になればなるほど、その業務量は多くなります。今年度も、要望項目数が1~2つの省庁もあれば、20~30もある省庁もある等、各省庁によって事情は様々です。
   これらの要望を一つ一つ検討し、将来の日本の税制に本当に必要なものは何か、しっかりと検討する熱い議論の日々が始まろうとしています。

  財務省主税局総務課 企画官 境吉隆

・令和7年度税制改正要望
  https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2025/request/index.html
========================================

2 税制をめぐる最近の動き
 

HP掲載日

内容

9月2日

令和6年度 7月末租税及び印紙収入、収入額調

 
(1)租税及び印紙収入、収入額調
   令和6年度 7月末租税及び印紙収入、収入額調を財務省ホームページで公開いたしました。
   下記リンクから内容をご覧いただけます。
 
・令和6年度 7月末租税及び印紙収入、収入額調
 
========================================
3 今月は何税の月?「9月:平民苗字許可令(明治3(1870)年)」
  
 インドネシアやミャンマーのように、姓を持つ人が必ずしも一般的ではない国もございますが、日本ではどのように苗字が一般化したのでしょうか?今回のコラムで取り上げるのは、明治3(1870)年9月19日に公布された太政官布告第608号「平民苗字許可令」です。明治政府が四民平等の社会を実現するため、平民に苗字を公称することを許可したもので、9月19日が「苗字の日」とされているのは、この公布日に由来致します。
 しかしながら、布告が公布された後も苗字をつけない人も多く、陸軍省は明治8(1875)年1月に「必ず苗字を用いるように布告願いたい」という伺いを太政官に提出しました。その理由は「兵籍取り調べ上支障がある」というものでした。これを受けて、明治政府は苗字の使用を義務づける「苗字必称義務令」という太政官布告を出し(明治8(1875)年2月13日)、すべての国民に苗字を名乗ることを義務づけます。
 さて、義務化されるまで、苗字をつける人が増えなかった理由については諸説ございますが、一説には「税金を多く取られるようになるのではないかという警戒感があったため」というものもございます。税に対する意識が様々な場面で影響を与えるという一例かもしれません。
 
・平民苗字ヲ許ス(国立公文書館デジタルアーカイブ)
・明治8年陸軍省伺(国立公文書館デジタルアーカイブ)
・平民ニ必ス苗字ヲ唱ヘシム(国立公文書館デジタルアーカイブ)
・苗字を名乗らなかった時代の話(国立公文書館ニュース あの日の公文書)
・「姓」の概念が一般的でないインドネシア(岡山県ホームページ)
・ミャンマー概観(国土、民族、社会、歴史等)(国際協力銀行ホームページ)
 
========================================
4 課長補佐 新旧ご挨拶
 
 7月まで主税局総務課で広報担当の課長補佐をしておりました中村と申します。
 2年前の夏、厚生労働省から財務省への出向という形で着任し、この夏の異動で厚生労働省に帰任いたしました。
 2023年の漢字が「税」とされたように、この2年間は、インボイス、防衛財源、定額減税など税の世界の動きも一際大きかったように思います。そうした中で、主税局の方々の精緻な議論を目の当たりにし、大変刺激を受けました。
 また、広報担当として、各種のコンテンツの制作にも携わらせていただきました。できるだけ制度を分かりやすく伝える努力をしてきましたが、まだまだ至らない点もあったかと思っています。引き続き課題として精進していきたいと思います。
 現在は厚生労働省で医療保険の担当をしております。業務に追われる日々ではありますが、月に一度このメルマガを読めることを楽しみにしています。
 これからも主税局では様々な広報の展開が予定されていますので、是非皆様もご期待いただければと思います。
 改めまして、2年間ありがとうございました。
 
中村
 
 メルマガ読者の皆様、主税局の広報担当の課長補佐に着任いたしました牛津と申します。よろしくお願いいたします。
 前任と同様、厚生労働省からの出向でまいりました。夏までは子ども家庭庁に出向しており、「子ども・子育て支援金」の制度設計や法案審議等を行っておりました。厚生労働省では、年金や働き方改革、保育政策を担当してきました。また他には、兵庫県明石市に出向し認知症施策や児童虐待関係の業務を行いました。
 私が経験した部署の「年金制度」や、前国会で成立した「子ども・子育て支援金制度」は、保険料として多くの方々から「保険料」の徴収を行う制度であり、税と似た側面があると感じています。各担当であった当時は、多くの方から徴収を行う制度であることからどのように理解を得ていくか、またその広報を行うかは非常に頭を悩ませました。是非その時の経験も活かせるよう仕事に励もうと思っております。
 私の出向元である厚生労働省が所管する社会保障は、国の一般会計歳出の多くを占めており、一般会計予算としての税も勿論切り離せない関係にございます。業務の中で多くの事柄を吸収し、皆様の一助になれたらと思っております。
 
 財務省主税局総務課 広報係 牛津
========================================
 
5 編集後記
 
 コラム「今月は何税の月?」では平民苗字許可令について特集させていただきました。私の苗字「粟飯原(あいはら)」は初見で読める人はほぼいない難読苗字ではないでしょうか。苗字の由来を調べてみると、千葉や徳島で多い苗字だそうです。私の出身は大阪なので、先祖は徳島の人だったのかな…、と勝手に思っております。
 話は変わりまして、先日都内で開催されたハーフリレーマラソンに主税局も参加しておりました。私は体力がないので走られている皆さんを応援する立場でしたが、9月とはいえ、かなり日差しが厳しく、出場されている方よりフラフラになってしまいました…。秋は「スポーツの秋」とも呼ばれていますが、残暑はまだまだ厳しいので水分補給は忘れずに行いましょう!
 今月も最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします。
 財務省主税局総務課 広報係 粟飯原
========================================
 
当メールマガジンについてのご意見、ご感想はこちらへお願いします。
mailto:mg_tax@mof.go.jp
 
=================================
 
税制メールマガジンのバックナンバーはこちらからご覧いただけます。
=================================
 
財務省メールマガジンの配信中止・登録内容の変更は、こちらでお願いします。
 
配信中止
登録内容の変更