【税制メルマガ第177号】
2024年8月2日
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◆目次
1 はじめに
2 税制をめぐる最近の動き
3 今月は何税の月?「8月:布達(明治元(1868)年)」
4 広報係長 ご挨拶
5 編集後記
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1 はじめに
8月に入り暑い日が続いておりますが皆様如何お過ごしでしょうか?令和6事務年度も引き続き広報を担当とすることとなりました境です。より分かりやすい発信を心掛けて参りますので、引き続き、税制メールマガジンをご覧頂けると幸いです。
2年目に入りますと、日々配布している「うんこ税金ドリル」にも、不思議と愛着が湧いて参ります。最近も大分税務署での租税教育イベントのTVニュースにて、うんこ税金ドリルが配布されているのを見かけたり、足立区立図書館で開催されている租税教育イベントでも本ドリルが配布されているのを見かけて、非常に嬉しく感じております。
引き続き、様々な場面で、税制に触れて頂けるような機会を設けられるよう努めたいと思います。
財務省主税局総務課 企画官 境吉隆
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2 税制をめぐる最近の動き
HP掲載日 |
内容 |
7月3日 7月31日 |
令和5年度一般会計税収の予算額と決算額(概数) 令和5年度一般会計税収の予算額と決算額 |
7月3日 |
令和6年度 5月末租税及び印紙収入、収入額調 令和5年度 6年5月末租税及び印紙収入、収入額調 |
7月4日 |
令和6年度税制改正 解説動画 |
7月9日 |
「令和6年度税制改正の解説」を掲載しました |
7月18日 |
学研キッズネットにて「税金の自由研究」特集ページを期間限定公開! |
7月31日 |
令和5年度 租税及び印紙収入決算額調 |
8月1日 |
令和6年度 6月末租税及び印紙収入、収入額調 |
- 一般会計税収の予算額と決算額
令和5年度 一般会計税収の予算額と決算額を財務省ホームページで公開いたしました。
下記リンクから内容をご覧いただけます。
・ 令和5年度 一般会計税収の予算額と決算額(概数)
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/fy2023_budget_and_settlement.pdf
・ 令和5年度 一般会計税収の予算額と決算額
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/fy2023k_budget_and_settlement.pdf
(2)租税及び印紙収入、収入額調(その1)
令和6年度 5月末租税及び印紙収入、収入額調と令和5年度 6年5月末の租税及び印紙収入、収入額調を財務省ホームページで公開いたしました。
下記リンクから内容をご覧いただけます。
・令和6年度 5月末租税及び印紙収入、収入額調
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202405s.pdf
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202405s.xls
・令和5年度 6年5月末租税及び印紙収入、収入額調
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202405.pdf
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202405.xls
(3)令和6年度税制改正解説動画
令和6年度税制改正について解説した動画を財務省YouTubeチャンネルに公開しました。
下記リンクから当該動画等をご覧いただけます。
・財務省YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/@MOFJapan/videos
(4)「令和6年度税制改正の解説」を掲載しました
令和6年度税制改正について、主税局の課長補佐等が解説しております。
【目次】
・ 令和6年度税制改正について
・ 所得税法等の改正
・ 租税特別措置法等(所得税関係)の改正
・ 令和六年能登半島地震災害の被災者に係る所得税法及び災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の臨時特例に関する法律の創設
・ 法人税法の改正
・ 租税特別措置法等(法人税関係)の改正
・ 租税特別措置法等(相続税・贈与税関係)の改正
・ 租税特別措置法等(登録免許税関係)の改正
・ 国際課税関係の改正
・ 租税条約の締結
・ 消費税法等の改正
・ 租税特別措置法等(間接税等関係)の改正
・ 国税通則法等の改正
・ 地方税法等の改正
・ 令和6年度の租税及び印紙収入予算等について
下記リンクから内容をご覧いただけます。
https://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2024/explanation/index.html
令和6年度税制改正の解説については、文中、意見等にわたる部分は筆者の個人的見解であることをあらかじめお断りしておきます。
(5)学研キッズネットにて「税金の自由研究」特集ページを期間限定公開!
昨年に引き続き今年も、学研キッズネットと財務省主税局がコラボした「おどろき!大発見!知ってためになる☆税金のいろいろ自由研究」特集を、8月31日(木)までの夏休み期間限定で、学研キッズネットの「夏休み自由研究プロジェクト」のサイトに公開しております。
下記リンクから詳細をご覧いただけます。
https://www.mof.go.jp/tax_policy/publication/brochure/202407gakken.html
(6)令和5年度 租税及び印紙収入決算額調
令和5年度 租税及び印紙収入決算額調を財務省ホームページで公開いたしました。
下記リンクから内容をご覧いただけます。
・令和5年度 租税及び印紙収入決算額調
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/account/r2023.pdf
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/account/r2023.xls
(7)租税及び印紙収入、収入額調(その2)
令和6年度 6月末租税及び印紙収入、収入額調を財務省ホームページで公開いたしました。
下記リンクから内容をご覧いただけます。
・令和6年度 6月末租税及び印紙収入、収入額調
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202406.pdf
https://www.mof.go.jp/tax_policy/reference/taxes_and_stamp_revenues/202406.xls
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3 今月は何税の月?「8月:布達(明治元(1868)年)」
社会や経済が大きく変化するとき、ときに大きな混乱が生じる恐れがあります。特に、幕藩体制が終わり、明治という近代が始まるような大変革のときには尚更です。今回取り上げるのは、明治元(1868)年8月6日に明治新政府が発した布達です。租税について将来の改正をにじませつつ、従前どおり旧法に従って納めるよう指示する以下のような布達を発出しました。
第六百十二 八月七日(布)
○ 諸国税法之儀其土風ヲ篤ト相弁(わきまえ)ズ,新法相立テハ却テ人情二戻リ候,間先一両年ハ旧慣二仍リ可申,若苛法弊習又ハ無余儀事件等有之候ハバ一応会計官へ伺之上処置可有之事
(仮訳)諸国の税法について、その地方の事情をしっかりと理解せず、新たな税法を立てては却って不公平に戻ってしまう。この先、1~2年は旧来の慣習に従うべきである。若し過酷な法や悪いしきたりややむを得ない事項等が有れば、会計官へ伺いを立てた上で処置すべし。
(以下略)
まずは現行制度を存続させ、充分な検討を経た後、租税制度の改革が徐々に進められていきました。明治2(1869)年から民部大蔵省に租税正として仕官した渋沢栄一の年譜にも、幕府時代の旧慣を改正していく事例がいくつも記されるとともに、一部の案件(例:租税徴収法(明治3(1870)年5月7日))については暫くは旧慣に従うといった判断をしています。この点に関して、渋沢栄一の自伝『雨夜譚』の「諸事改良の着手」という項では、次のように述べられています。
「それから租税の事、これは是非とも改正を要するから、充分の調査をしろと、大隈、伊藤も企望せられ、自分も租税正の職掌上しきりに考慮を尽くしてみたが、なかなか面倒なものであって、誰も困る困るというものばかりであったが、つまり物品で収税するのを通貨で収むるようにするという目的を立ててその調査に着手しました。」
税制の御一新は一日にしてならず。充分の調査を経た上で、着実に一歩ずつ進められていったのでした。
・明治元(1868)年8月7日布達(国立国会図書館デジタルコレクション)
https://dl.ndl.go.jp/pid/787948/1/176
・土地税制史 - 評価を中心として -(税大論叢39号)
https://www.nta.go.jp/about/organization/ntc/kenkyu/ronsou/39/satou/hajimeni.htm
・渋沢栄一詳細年譜 1868~1869年(渋沢栄一記念財団)
https://www.shibusawa.or.jp/SH/kobunchrono/ch1868.html
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4 広報係長 ご挨拶
7月より主税局総務課広報係長に着任いたしました、原と申します。これまでは財務省で政府系金融機関による融資制度に関する業務、金融庁で市場や為替の動向分析に関する業務などに携わっておりました。今回主税局での業務は初めてではありますが、税について一から学び、皆様に発信していきたいと思います。
前職では、正しい情報やデータがなければ、事案の分析・検討をすることはできないと感じました。税制についても、皆様に正しく伝わり、考えていただけることを目指し、誠心誠意広報活動に努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
財務省主税局総務課 広報係長 原
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5 編集後記
この度、7月の定期異動により主税局の広報担当となりました、粟飯原と申します。
以前は大阪国税局管内の税務署で主に法人の税務調査を担当しておりました。税務調査や確定申告の時には納税者の方から税制に関して様々な意見をお聞きする機会がありました。その経験を糧に、税制への理解が深まるようなコンテンツを提供できればと思っています。一年間どうぞよろしくお願いいたします。
今月も最後までお読みいただきありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。
財務省主税局総務課 広報係 粟飯原
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