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相続税について教えてください。

身近な税

Q&A ~身近な税について調べる~

Q 相続税について教えてください。

A 回答

 相続税は、亡くなられた親などから、お金や土地などの財産を受け継いだ(相続した)場合に、その受け取った財産にかかります。

 相続した財産の一部を国に納めていただき、広く社会のために使うことになるので、相続税には、資産を再分配する機能があります。また、相続した財産が大きいほど相続税額は大きくなるので、生まれた家庭の経済状況による差を縮小させ、格差の固定化を防止する機能もあります。

 相続税は、財産を相続した場合に必ずかかるわけではありません。具体的には、相続した財産の額から、借金や葬式費用を差し引くなどした後の額が、一定の額(基礎控除額)を上回るときに、相続税がかかります。

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 この「基礎控除」は、バブル期の土地の価格の上昇に伴い、引き上げられてきました。しかし、その後の土地の価格の下落に伴う見直しは行われてきませんでした。また、税率も、少しずつ引き下げられてきました。

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 そのため、相続税がかかるのは、亡くなられた方の4%程度に過ぎず(平成25年)、資産の再分配を図る力が弱くなっているなどと言われていました。

 このため、「社会保障と税の一体改革」の一環として、相続税が持つ再分配の機能を回復するため、平成25年度税制改正では、土地の価格の動きや傾向を踏まえ、相続税がかかる範囲を広げるとともに、税率の見直しが行われました。

 こうしたことなどにより、実際に相続税がかかる割合は、亡くなられた方の9%程度にまで増えています(令和3年)。

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