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世界税関機構御厨事務総局長の退任についての財務大臣談話

令和6年1月4日

財務大臣談話

 

1. 世界税関機構(WCO: World Customs Organization)御厨邦雄事務総局長は、任期満了に伴い、昨年末をもって退任された。

2. 御厨氏は、2009年1月にアジア出身者として初めて事務総局長に就任して以来、3期15年の長きにわたり、WCOの運営、税関手続の国際的な調和・統一及び国際協力の推進において強い指導力を発揮された。

3. 特に、グローバル化・デジタル化に伴い国際物流が高度化・多様化する中、国境セキュリティの強化や税関手続の国際標準の策定・更新、開発途上国への技術支援等に尽力された。これらの取組は、自由貿易の拡大や自由で開かれた国際秩序の維持に大きく貢献するとともに、国際貿易の恩恵を受ける日本経済の発展にも寄与することとなった。改めて、これまでの業績に敬意を表する。

4.新たに就任されたイアン・サンダース事務総局長のもとで、WCOが国際的な税関手続の調和・統一及び国際協力の進展に引き続き寄与していくことに期待している。今後、国際貿易の安全確保、手続円滑化のニーズの更なる高まりが予想される中、日本としては、これまでと同様にWCOとの協力を通じて、税関分野における国際的な貢献を行ってまいりたい。