剣道部 村上 将隆
1.財務省剣道大会について
5月25日(土)、東京税関体育館にて、財務省剣道大会が開催されました。新型コロナウイルスで中止になって以降、実に4年ぶりの開催となります。本記事では、財務省主催で開催している財務省剣道大会についてご紹介させていただければと思います。
財務省大会は財務省だけでなく、国税局、税関、政策金融公庫など広く財務省の関係団体が参加する手作りの大会です。今回で第36回の開催となり、初開催は昭和60年に遡ります。今大会も審判含めて、100名近くの方々にご参加いただきました。
本大会の開催にあたっては、大会会場をご提供いただいた東京税関やご協力をいただいた審判の先生方を始め、数多くの関係者からご協力及びご支援を賜りました。
ここで改めて財務省剣道部一同より感謝申し上げます。
2.大会当日
本大会には総勢12チームが出場し、各3チーム4つのリーグに分かれて総当たり戦を行った上で、上位2チームが決勝トーナメントに進出して優勝を争いました。*1
(1)リーグ戦
決勝トーナメントに出場を決めたチームは、以下の通りでした。
Aブロック1位 財務省A 2位 造幣局
Bブロック1位 国税合同 2位 政策金融公庫
Cブロック1位 東京国税A 2位 丸の内剣友会
Dブロック1位 名古屋国税 2位 東京税関
財務省Aチームは造幣局、東京国税局Bチームと同じリーグに組み分けられました。第1試合、先鋒:向江脇選手が電光石火の二本勝ちを収め、その勢いのままリーグ首位で決勝トーナメントへ進出しました。
(2)決勝トーナメント
〈準々決勝〉
財務省A 5 ― 0 政策金融公庫
東京国税A 2 ― 1 東京税関
国税合同 5 ― 0 造幣局
名古屋国税 2 ― 1 丸の内剣友会
財務省Aチームについては、リーグ戦では普段の実力が出せていなかった選手も徐々に調子を上げ、先鋒から中堅まで全員が勝利し、チームとしての勝利を決めると、勢いそのまま副将、大将も勝利し、幸先の良いスタートを切りました。
大将戦では、中対選手が、相手が追い打ちをかけてきたタイミングでのカウンターを決め、チームの士気をさらに高めました。
〈準決勝〉
財務省A 3 ― 1 東京国税局A
国税合同 3 ― 1 名古屋国税
財務省Aチームの準決勝の相手は、東京税関との接戦を制した東京国税局Aチームでした。先鋒戦、若手同士の激しい打ち合いが展開されましたが、一瞬の隙をつかれ、財務省Aチームが追いかける展開に。
しかし、次鋒がその流れを断ち切り、試合を振り出しに戻すと中堅もその流れに乗り勝利を収め、副将:吉武選手が追い打ちの面を決め、試合を決めました。
一方、国税合同チームは、先鋒として、ここまで全勝の松原選手が先勝し、次鋒で返されるも、この日のために札幌から東京まで来て参加した高島選手が勝利。そして、大会当日に、急遽、試合出場となった副将の相良選手が試合を決めました。
〈決勝〉
財務省A 3 ― 1 国税合同
決勝戦は、財務省Aチームと、先鋒・次鋒の女性剣士が強さを見せてきた国税合同チームとの対戦となりました。会場が緊張感と静寂に包まれる中、まずは先鋒:向江脇選手が難しいタイミングでのカウンターの小手を決めました。
続いて、相手の次鋒は竹刀を頭上に振りかぶった状態で構える上段の構えの選手でしたが、試合中盤、次鋒:岡山選手が鋭い小手打ちで一本をもぎ取りました。
中堅戦では、国税合同チームが猛攻撃を仕掛けてきましたが、中堅:村上選手が返し技を繰り出し、チームとしての勝利を確実にし、財務省が優勝を決めました。
また、大会運営の総指揮を行い、財務省Aチームの大将として一度も負けることなく全試合を締めた中対選手が本大会における最優秀選手に選ばれました。
なお、財務省が優勝したのは平成26年の第29回大会以来2度目のことですが、本省の職員5人のチームで優勝したのはこれが初となります。
大会終了後には懇親会が催され、剣道を嗜む者同士で交流を深めました(剣道では、こうした交流を「交剣知愛」と呼びます)。
3.終わりに
財務省大会は、来年も5月頃に開催予定です。全国の国税局・税関等々で、日々、剣道の稽古に励まれている方々に広くご参加いただきたいと思っております。団体でチームが組めなくとも、合同チームの編成などもしており、参加者全員が楽しく交剣知愛ができる大会を目指しています。財務省チームとしても、連覇を目指していきます。
最後になりますが、財務省剣道部は教士八段の榎本師範のご指導のもと、毎週火曜日、金曜日の夜に稽古に励んでいます。また、前財務副大臣である秋野先生に顧問になっていただき、稽古でご指導を賜り、力強く剣道部を応援してくださっております。こうした師範や顧問のご指導に加え、最近は若手部員も増え、試合・段審査に向けて日々切磋琢磨しています。
国税局・税関等の剣道部で練習している方、久しぶりに剣道をやってみようという方、初心者だけど剣道に興味があるという方、ぜひ仕事の合間に剣を交えてみませんか。
新入部員は常に大歓迎ですので、ご興味のある方は 向江脇(主計局文科3係)までご連絡ください。
写真 大会終了後の集合写真
写真 試合の様子(赤:財務省Aチーム)
写真 財務省Aチーム。後列は左から秋野顧問、榎本師範
前列は右から先鋒:向江脇、次鋒:岡山、中堅:村上、副将:吉武、大将:中対
写真 茶谷事務次官への優勝報告の様子
*1) 剣道の団体戦は5対5で行われ、1番手から5番手までを先鋒、次鋒、中堅、副将、大将と呼びます。勝敗については、勝者数、取得本数の順に多い方が勝者となります。
1.財務省剣道大会について
5月25日(土)、東京税関体育館にて、財務省剣道大会が開催されました。新型コロナウイルスで中止になって以降、実に4年ぶりの開催となります。本記事では、財務省主催で開催している財務省剣道大会についてご紹介させていただければと思います。
財務省大会は財務省だけでなく、国税局、税関、政策金融公庫など広く財務省の関係団体が参加する手作りの大会です。今回で第36回の開催となり、初開催は昭和60年に遡ります。今大会も審判含めて、100名近くの方々にご参加いただきました。
本大会の開催にあたっては、大会会場をご提供いただいた東京税関やご協力をいただいた審判の先生方を始め、数多くの関係者からご協力及びご支援を賜りました。
ここで改めて財務省剣道部一同より感謝申し上げます。
2.大会当日
本大会には総勢12チームが出場し、各3チーム4つのリーグに分かれて総当たり戦を行った上で、上位2チームが決勝トーナメントに進出して優勝を争いました。*1
(1)リーグ戦
決勝トーナメントに出場を決めたチームは、以下の通りでした。
Aブロック1位 財務省A 2位 造幣局
Bブロック1位 国税合同 2位 政策金融公庫
Cブロック1位 東京国税A 2位 丸の内剣友会
Dブロック1位 名古屋国税 2位 東京税関
財務省Aチームは造幣局、東京国税局Bチームと同じリーグに組み分けられました。第1試合、先鋒:向江脇選手が電光石火の二本勝ちを収め、その勢いのままリーグ首位で決勝トーナメントへ進出しました。
(2)決勝トーナメント
〈準々決勝〉
財務省A 5 ― 0 政策金融公庫
東京国税A 2 ― 1 東京税関
国税合同 5 ― 0 造幣局
名古屋国税 2 ― 1 丸の内剣友会
財務省Aチームについては、リーグ戦では普段の実力が出せていなかった選手も徐々に調子を上げ、先鋒から中堅まで全員が勝利し、チームとしての勝利を決めると、勢いそのまま副将、大将も勝利し、幸先の良いスタートを切りました。
大将戦では、中対選手が、相手が追い打ちをかけてきたタイミングでのカウンターを決め、チームの士気をさらに高めました。
〈準決勝〉
財務省A 3 ― 1 東京国税局A
国税合同 3 ― 1 名古屋国税
財務省Aチームの準決勝の相手は、東京税関との接戦を制した東京国税局Aチームでした。先鋒戦、若手同士の激しい打ち合いが展開されましたが、一瞬の隙をつかれ、財務省Aチームが追いかける展開に。
しかし、次鋒がその流れを断ち切り、試合を振り出しに戻すと中堅もその流れに乗り勝利を収め、副将:吉武選手が追い打ちの面を決め、試合を決めました。
一方、国税合同チームは、先鋒として、ここまで全勝の松原選手が先勝し、次鋒で返されるも、この日のために札幌から東京まで来て参加した高島選手が勝利。そして、大会当日に、急遽、試合出場となった副将の相良選手が試合を決めました。
〈決勝〉
財務省A 3 ― 1 国税合同
決勝戦は、財務省Aチームと、先鋒・次鋒の女性剣士が強さを見せてきた国税合同チームとの対戦となりました。会場が緊張感と静寂に包まれる中、まずは先鋒:向江脇選手が難しいタイミングでのカウンターの小手を決めました。
続いて、相手の次鋒は竹刀を頭上に振りかぶった状態で構える上段の構えの選手でしたが、試合中盤、次鋒:岡山選手が鋭い小手打ちで一本をもぎ取りました。
中堅戦では、国税合同チームが猛攻撃を仕掛けてきましたが、中堅:村上選手が返し技を繰り出し、チームとしての勝利を確実にし、財務省が優勝を決めました。
また、大会運営の総指揮を行い、財務省Aチームの大将として一度も負けることなく全試合を締めた中対選手が本大会における最優秀選手に選ばれました。
なお、財務省が優勝したのは平成26年の第29回大会以来2度目のことですが、本省の職員5人のチームで優勝したのはこれが初となります。
大会終了後には懇親会が催され、剣道を嗜む者同士で交流を深めました(剣道では、こうした交流を「交剣知愛」と呼びます)。
3.終わりに
財務省大会は、来年も5月頃に開催予定です。全国の国税局・税関等々で、日々、剣道の稽古に励まれている方々に広くご参加いただきたいと思っております。団体でチームが組めなくとも、合同チームの編成などもしており、参加者全員が楽しく交剣知愛ができる大会を目指しています。財務省チームとしても、連覇を目指していきます。
最後になりますが、財務省剣道部は教士八段の榎本師範のご指導のもと、毎週火曜日、金曜日の夜に稽古に励んでいます。また、前財務副大臣である秋野先生に顧問になっていただき、稽古でご指導を賜り、力強く剣道部を応援してくださっております。こうした師範や顧問のご指導に加え、最近は若手部員も増え、試合・段審査に向けて日々切磋琢磨しています。
国税局・税関等の剣道部で練習している方、久しぶりに剣道をやってみようという方、初心者だけど剣道に興味があるという方、ぜひ仕事の合間に剣を交えてみませんか。
新入部員は常に大歓迎ですので、ご興味のある方は 向江脇(主計局文科3係)までご連絡ください。
写真 大会終了後の集合写真
写真 試合の様子(赤:財務省Aチーム)
写真 財務省Aチーム。後列は左から秋野顧問、榎本師範
前列は右から先鋒:向江脇、次鋒:岡山、中堅:村上、副将:吉武、大将:中対
写真 茶谷事務次官への優勝報告の様子
*1) 剣道の団体戦は5対5で行われ、1番手から5番手までを先鋒、次鋒、中堅、副将、大将と呼びます。勝敗については、勝者数、取得本数の順に多い方が勝者となります。