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編集後記/令和6年6月号(通巻第703号)

「ファイナンス」6月号をご覧いただき、ありがとうございます。6月に入り、多くの地域で梅雨の季節がやってきました。街路樹の緑が一層深まり、雨に濡れた紫陽花が美しく彩りを添えています。
今号の表紙にも採用したその「あじさい」ですが、改めてなぜ「紫陽花」と漢字で書くのか気になりました。
読みについては、中国語表記を和名に当てた日本語独自のもののようで、一つ一つの漢字に分解して読み仮名が振られているわけではないとのこと(蒲公英(たんぽぽ)や向日葵(ひまわり)も同様)。
そもそもは唐の詩人、白居易が招賢寺という寺で見かけた紫色の花に魅力され、それに寄せて書いた詩(「紫陽花詩」)において名付けた、と言われており、なんともロマンチックな話です。
また、「あじさい」の読みは、「あづさい(集真藍)」がなまったもの、とする説が有力なようです(「真っ青(藍)な」小さい花が「集まった」植物、なるほど)。
外に出ることが少し億劫になることもある季節ですが、今号も様々なジャンルの記事を集めておりますので、ご感想などもぜひお寄せ下さい。
(財務省広報室長 阪井 聡至)