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日本一のだがし売場(株式会社大町)代表取締役 秋山 秀行


日本のだがしは、“世界の奇跡”です。
これほど種類が多く、面白く(当たり付、おまけ付等)、おいしく、そして安いお菓子は世界にありません。
2014年、フランスのパリとナントでのSAMURAI JAPON(日本の文化発信ツアー)イベントで衝撃を受けました。1ユーロでだがし3つ取り放題の弓当てゲームをしたところ、子供達がだがし目当てに集まり興奮して離れなかった光景を目の当たりにしました。
私は菓子問屋の三代目として小さい頃からお菓子に囲まれて、だがしの栄枯盛衰を体験しましたが、今やだがし屋は全国で壊滅状態。
ところが、フランスの子供達の驚き、喜び、興奮する姿を見て、私の心に火が付きました。
帰国して、すぐに有名なだがしメーカーを訪問し、日本のだがしは世界の奇跡だと同志を集め、復活の烽火を揚げました。当時は、駄菓子と言うだけで自虐史観に蝕まれていましたが、フランスでのことや、何と言っても子供の笑顔に皆さん共感してくれました。
2015年4月に18社で“DAGASHIで世界を笑顔にする会”を立ち上げ、2015年11月にはメーカーと共に二度目のフランス(パリ、ナンシー)イベントに参加。だがしが世界の奇跡であることを子供の笑顔を通じて皆で再認識しました。
会の方向性については、DAGASHIの定義を日本のお菓子の原点とし、日本の和の心(共存共栄と平等)を世界に発信し、子供の笑顔を通して世界平和に貢献しようというスローガンが出来ました。
お菓子の神様(田道間守公)を2000年以上前から祀っている橘本神社の宮司様から田道間守公(たぢまもりこう)が神になられた日(命日)3月12日を“だがしの日”として頂き、記念日登録しました。
3月12日は、東日本大震災3.11の翌日、震災復興の日と言うことで被災地の子供達を元氣にすることが天命だと感じました。2015年恩賜上野動物園で設立総会を開催し、福島から疎開していたご家族を招待したことを皮切りに、熊本地震・北海道厚真町地震・西日本豪雨の各被災地でイベントを開催し、「だがしと笑顔の交換」を行い、地域を元氣にしてきました。
特に第3回だがしの日(2018年)は、念願かなって東日本大震災で最も被害が大きかった石巻でのイベントを開催することができました。だがしおじさんの紙芝居、元オリンピック選手とのだがしトーチで製菓リレー、東京オリンピックで使った聖火台への点灯式、そして、まさかのローマ法王様からの応援メッセージを賜るというサプライズ。
今回8回目を迎え、全国503か所、カナダ、カンボジア、チリでも開催しました。
第1回から毎回、“一椀からピースフルネス”を提唱されています茶道裏千家十五代前家元・ユネスコ親善大使・日本国連親善大使である千玄室大宗匠からも応援メッセージを頂いています。
当会の活動は、被災地の子供達を元気にする活動が中心でしたが、それ以外にも、困難な環境にいる子供達への活動にも広がりました。児童養護施設、一人親困窮家庭、障碍者施設、子供ホスピスと活動分野が広がっているさなか、コロナ禍に突入しました。
驚いたのは、最前線で命がけに働いている看護師の子供達への差別偏見の目が全国で広がり始めたという事です。私たちは、間髪入れずにだがし(20万個)と子供達(看護師の子供達の多くが通う学童保育)からの応援の絵手紙を添えて、岡山看護協会を筆頭に広島、兵庫、大阪、東京(路線便)へ自社トラックで直接配達し、看護師とその家族に感謝を伝えました。

私たちの使命は、下記2点です。
(1)困難な環境の子供達を元気にすること。
(2)今世界中は戦争でたくさんの子供達が悲惨な生活をしています。そういう子供達を笑顔にするために、“だがしの日”の約束事である“だがしと笑顔の交換”を通して世界平和を実現すること。