このページの本文へ移動

編集後記/令和3年9月号

今月も「ファイナンス」をご覧頂き、ありがとうございます。
今月はすなばコーポレーション株式会社の門川良平社長より、巻頭言をお寄せ頂きました。2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)について、誰でも馴染みのあるゲームを通じて疑似体験し、楽しく学べる取組を進められています。
スウェーデンの地球環境学者ヨハン・ロックストローム氏と写真家マティアス・クルム氏は、2009年にコペンハーゲンで開催された気候変動枠組条約締結国会議(COP15)で温室効果ガスの削減が合意されなかったことを振り返り、人々が行動を起こすためには人々の合理的思考と感情の両方に働きかけることが大事であるとして、その著書の中で気候変動問題の現実を数字やグラフに加えて、開発により脅かされる美しい自然や動物の写真などを用いて表現しました。この時、両氏が提唱した概念である「地球の限界(Planetary Boundaries)」は、その後、SDGsの基礎になったと言われています(『小さな地球の大きな世界 プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発』)。
今月18日から25日までの1週間はSDGs週間です。自然や動物を見に行こうにもコロナ禍で外出もままならない日が続きますが、この地球を次世代に引き継ぐため、できることから一つずつ始めてみたいと思います。
(財務省広報室長 伊藤  拓)