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片山財務大臣兼内閣府特命担当大臣記者会見の概要(令和8年5月29日(金曜日))

【冒頭発言】

今までOpenAI社の本社のクォンCSO、チーフ・ストラテジー・オフィサーのクォンさんと面会を行っておりました。クォンさんからはOpenAI社の最新フロンティア AIモデルであるGPT-5.5-Cyberに関しまして、米国政府と調整したもとで我が国の一部金融機関にアクセスを付与するというメモをお約束いただいたというか、今日ご説明いただいたところでございます。このことはフロンティアAIが脅威になるという認識が今あるわけですから、これを踏まえた我が国金融機関におけるサイバーセキュリティ強化の観点から一つの大きなきっかけというか、歓迎すべきものと考えております。我々は総理からのご指示のもと、私と松本デジタル担当大臣兼サイバー安全保障担当大臣と密接な協力関係で、それから国家サイバー統括室、いわゆるNCOと一体となって、先週も話し合いをしておりますし、他の関係機関とも緊密に連携して、今回のことをきっかけに、日本全体がフロンティアAIに対する対応能力、レジリエンスを強化できるように進めてまいりたいと思います。私からは以上です。

【質疑応答】

問)今回のOpenAIのアクセス権を付与されたことで、ここで得られた知見というのは、他の金融機関、それから電力会社とか医療機関とか、インフラ企業にどのように知見を広げていくとお考えなのかが1点目。
 もう1つがこのフロンティアAIのアクセス権付与の動きが続いてますが、今後Googleの最新のAIですとか、こういったフロンティアAIの付与の動きをどういう風に考えているのかということと、あとMythosなんですけれども、ベッセント長官がいらっしゃった時に2週間以内に金融機関にアクセス権を付与するというふうに先週の閣議後会見でおっしゃっていますが、これはもう実際に付与されたという認識でよろしいでしょうか。

答)まず後半の質問から参りますと、Mythosについては、バイの日米蔵相会談で、日本の金融機関、信頼できる金融機関と我々には付与・アクセスさせてもらうよということでしたので、彼らが2週間というと4週間になることもよくあったりするので、そういう意味で、今、財務官レベルや金融庁レベルでコンタクトをしていますが、その路線で進んでいるものと理解しております。ただ、アメリカの方でも大統領令どうするかとかおそらくいろいろお悩みがあるんでしょう。Mythosの場合、戦争省との関係がどうかとかいうことが、今日OpenAIにもお聞きしたけどわからなくて、彼らはそこまでの拘束を受けてないから、調整した上で、アメリカ政府と調整した上でフロンティアAI、米国製だけども、こういう風にして構わないということなんですが、それが現時点では、まだMythosについては、調整・微調整することがあるのかもしれないし、初めからベッセント長官はそのMythosとこのOpenAIですか、今日は 5.5ですけども、そのうち6というのが出てくるらしいんですけど、それとGeminiの新しいバージョン、これもいつとは言わないけれども、そう遠くはない。この3種類はアメリカ政府として現在把握しているところ、フロンティアAIだと。つまり普通の人間が管理して、そこにパッチを当てるという作業では間に合わないぐらいすごく頭がいいということになっているようですから、このレベルで線を引いて、信頼できるところにアクセスを認めてという考え方自体は大まかにあるんだと思います。詳細は私たちもいろいろとこれからアメリカと日々コンタクトしていく上で詰めていきたいなと思っています。
 広げていく部分は、先週、松本大臣やあるいはNCOの飯田さんとお話をしたように、当然システム対応方ということになったら、一つこれでテストができるということになったら、つまり大手の金融機関と組んでいるベンダーていうのは、当然大手のほかの機関とも組んでいて、共通項があればノウハウがありますから、もし万が一、そういった形で入られることを想定したらある程度の準備をした方がいいということは知見としてわかるんじゃないかと思いますから、これは知見としてしっかりと広めることはできるけれども、民間と民間同士で信頼感がすでにある程度ある日本の一部金融機関と全く現時点でない他のセクターが同じかどうかは、これは契約自身が民民なので、私たちの方でもちょっと言えないところはありますね。

問)2点お伺いします。冒頭ご説明ありましたけれども、今日のOpenAIのCSOからの説明では、「アクセス権を付与した」なのか「付与する」のかどちらでしょうか。

答)「付与した」で作業に入るんだと思います。彼らにとってOpenAIっていうのは常に新しいモデルを出していろんな作業をしてますから、日本支社もありますし、顧客なんですね。この一部の金融機関というのは。

問)その金融機関名というのは具体的に大臣からご紹介いただけますでしょうか。

答)それは顧客で民民なので、あちら様に聞いていただいたほうがいいと思いますが、皆さんのご想像の大手だと思いますが。

問)もう一点だけ。今回GPT-5.5ということですけれども、今までずっとMythosとのアクセス権の話もありましたが、このGPT-5.5のアクセス権を得られたことの位置づけっていうのは、Mythosのアクセス権と同じぐらい重いものなのかとかをお伺いできますでしょうか。

答)それはMythosそのものがすでにもう発展してしまっているという話もあるのでね。使われているうちに。だから日々バージョンは新しくなっていくんでしょうから、その一定の範囲を超えているというふうに、英国のAISIが認めている今回のGPTの5.5が初めてアクセス実験テストに入るというのはこれは意味があるけれども、またMythosはMythosでそこに追加的な何か機能も当然あるんでしょうから、それはそれでそこにこの次の段階でまた別途アクセスすれば、それはまた意味があると思いますので。どこまでだというように固く考えるんじゃなくて、AI脅威に関する作業部会をもう開いてますし、そこには主なステークホルダーはほとんど日本側は入ってまして、ある意味日本版グラスウィングですから、そこにその知見を入れていけば、全体としては、フロンティアAIのどれであろうが、対応力は上がっていくと思います。

問)Mythosに結構注目が集まりがちですけど、それに匹敵するぐらい大きなことだと理解してよろしいでしょうか。

答)少なくともフロンティアAIにまだ繋がってなかったわけですからね。この瞬間まで。それは意味はあると思います。

問)先ほどの会談ですけれども、予定の時間を超過して、過ぎていたようですけれども、OpenAI社との話し合いで、どんな議論が盛り上がったかとか、どのような議論、意見交換が印象に残ったかという点を大臣の言葉で教えてください。

答)ちょうど私のところにはトランプさんが来られた時の迎賓館での日米会談の写真ですとか、ベッセント長官の写真とかもG7の写真と並んで貼ってあるものですから、そこで米国政府がこの問題をどう捉えているのかという話もありました。政府内でもいろんな議論があるんだろうということで、彼らも全容を知っているわけではないけれどもね。ただやはり危険なサイドに使われてしまったらダメだろうと、我々民主主義国家はそういう意味で協力した方がいいんだろうという意味では非常に共通の概念があるのかなと思いました。あとはAIがAIに対して防御を行うということは、ホワイトハッカーが行うんじゃなくて、AIが自分でパッチに当たるものを作って、手当をすると、そこまで自分で持っていくということになると、じゃあその分の仕事って人件費なのかAIにマネーを払ってもしょうがないし、どうするんだと。かかるお金は電気代と日本も得意な様々な最高レベルのコンピューターにかかる様々なパーツなのか、あるいはチップスなのかいろんなことですよね。そういうような話と実際にこれで人が減るのか仕事が減るのか、あるいは逆に増えていくものもあるのかみたいな話をして、彼らは増えていくものもあるということと、それから国際的なAI覇権として集中してしまうのか、あるいは分散型になるのかと、これも全部決まったわけではないだろうけれども、得意な領域にみんなが入っていくってことになるんじゃないかとかいろんな話をしました。

問)もう1点。OpenAI社ではなく、Anthropic社がClaude Mythosと同等の技術のものを一般公開するという発表をされました。これについては、日本政府として把握されていることと、本来一般公開にはリスクがあるということで、控えていたわけですが、これを一般公開するということについての懸念をどう考えているかお願いします。

答)このこと自体を確認してないんですけれども、こういう記事があるというふうにOpenAIに聞いたら、全く同じものを完全にオープンにすることはないだろうと。やはり我々もかなりいろいろな信頼できる顧客に対して、今回のようにアクセスを広げてはいるけれども、あくまでそのプロセスが必要だということにはなるんじゃないかと。つまり完全オープンということは、誰の目にもということですから、そうではないんじゃないかという言い方はしてました。ただそれは我々もMythosの方も来られているので確認をしてみようとは思っています。

問)今後日本政府としては、Anthropic社側には、これから確認するという段階ですか。

答)そうですね。何かそういう通知が来たわけではないので。日米の政府の方もしょっちゅう話してますから、それでも確認してみるし、Anthropicさんもこちらに駐在っていうのがいらっしゃいますので、それも確認をしてみると思います。まだしてませんけど。

(以上)