【冒頭発言】
政府としては、これらの措置を通じて、豪雪に対する除雪作業への支援、また国民生活に必要不可欠な下水道の機能確保に努めてまいります。
【質疑応答】
問)個人型確定拠出年金iDeCoについてお伺いします。掛け金の上限引上げの前提となっている年金改革関連法案は現時点で提出されておらず、今国会での成立が見通せない状況にあります。iDeCoを利用した資産形成に影響が出る可能性がありますが、大臣のご所見を教えてください。
答)まず確定拠出年金法の改正を含む年金制度改革関連法案、これは現在総理からの指示も踏まえて、厚労省において今国会で提出すべく引き続き調整が行われているというように承知をしております。
状況の詳細は厚労省等にお聞きいただきたいと思いますが、金融庁としては、iDeCoの活用を含めて家計の安定的な資産形成を促すなど、資産運用立国の実現に向けた取組、これを1つひとつ進めていきたいと考えております。
問)昨日、40年物の国債の利回りが3%と過去最高の水準をつけました。市場からは、政権の財政運営のリスクを反映した動きだという声も出ていますけれど、大臣の受け止めを聞かせて下さい。
それと、今年1月に日銀が利上げに踏み切ってから、40年に限らずほかの年限の国債の利回りも上昇している状況です。今後の日銀の利上げペースだったり、日々の金融市場調節だったり、そこに係る日銀に対する期待みたいなものがあればお願いいたします。
答)1番目も2番目も市場の動向について、その背景がどういうことなのか、要因がどうなのかについては、従前からもコメントは差し控えさせていただいているところであります。また、そのこと自体が市場に与える影響ということもあると思います。市場のことは市場で決めていくということ、これをしっかりと我々としても踏まえて対応していきたいと思っております。
日銀については今日、明日、政策決定会合が開かれると承知をしております。金融政策の具体については日銀において自主的にお決めいただくということでありますけれども、私どもとしては先般以来申し上げているように、政府・日銀のアコードを踏まえて、あくまで物価安定のもとでの持続的な成長を図っていく、これに向けて日銀においても適切な対応が図られるものと期待をしています。
問)昨日新潟県の第四北越フィナンシャルグループが群馬銀行と統合も含めて検討するということで発表したところです。第一地銀同士の統合となれば地域経済に与える影響も大きかろうと思いますが、大臣の受け止めをお願いします。
答)昨日、第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行の関係についての報道というのでしょうか、公表したことを承知をしております。
公表の内容自体は、経営統合を含めた経営戦略について検討を行っていくということで、現時点で何ら決定をしたというものではないものと承知をしております。
いずれにしても、個々の金融機関がどのような形でそれぞれ経営判断をされていくのか、これはそれぞれの金融機関にお任せをするということでございますので、我々当局としてそれに対するコメントはこれまでも差し控えさせていただいたということであります。
(以上)