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鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和6年3月29日(金曜日))

【冒頭発言】

冒頭2点、お話をさせていただきます。
 まず、例年実施しております予算執行調査について、令和6年度は、令和6年能登半島地震の被災地の状況にも配慮しつつ、計31件の調査を実施することといたしました。予算が効率的・効果的に執行されているかを調査し、その結果を今後の予算編成等に活用してまいりたいと考えております。詳細については事務方にご確認いただきたいと思います。
 第2点は、今月末が適用期限となっておりますロシアに対する関税における最恵国待遇の撤回措置について、本日、1年間延長するための政令を閣議決定いたしました。ロシアによるウクライナ侵略が継続していることを踏まえまして、G7をはじめとする国際社会と引き続き緊密に連携して対応してまいります。

【質疑応答】

問)財務省・金融庁・日銀の三者会合が27日に開かれました。会合後に神田財務官は、最近の円安について、2週間で4%進んだという円安のスピードに触れています。このところの円安進行のスピードについて、大臣のご認識をお聞かせください。

答)ご指摘の点を含めまして、足元の為替相場の動向については、その背景も含めまして具体的な見解を申し上げることは控えさせていただきたいと思います。
 その上で為替相場は、ファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要でありまして、過度な変動は望ましくないと考えております。
 最近の円安の進展について申し上げますと、内外の経済状況やインフレ動向などを踏まえれば、投機的な動きも見られると認識しておりまして、ファンダメンタルズに沿っていない部分もあるのではないかと考えております。
 政府といたしましては、為替市場の動向に高い緊張感を持って注視するとともに、これまで申し上げてまいりましたとおり、行き過ぎた動きに対しましては、あらゆる手段を排除せずに、適切な対応をとりたいと考えております。

問)為替の水準には言及しないということは重々承知しているんですけれども、27日に三者会合を開いたりですとか、大臣が断固たる措置をとるという発言をされたりですとか、円安を牽制した後、為替は落ち着きを取り戻しています。財務省の動きを見ると152円が為替の防衛ラインのようにも見えますけれども、その辺について大臣のご見解をお願いします。

答)かねてから申し上げているとおり、その水準が問題ではありません。やはり動き、変化、そういったものに注目をしているところでございます。何か具体的な、防衛ラインと報道される用語ですけれども、そういうものがあるということではないということであります。

(以上)