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鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和6年3月26日(火曜日))

【質疑応答】

問)神田財務官が昨日、円安進行を牽制する発言をされました。関連して大臣のご認識を伺います。足元の円安は輸出企業の業績だったり、日経平均株価にとって概ねプラスに働いていますが、一方でどういった点が問題で、また介入に踏み切るタイミングは何をもって判断するのか、ご説明いただけますでしょうか。

答)常々申し上げているところでありますけれども、為替相場、これはファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要であります。
 円安が経済に与える影響については、プラス面・マイナス面、両面がありますけれども、いずれにいたしましても、過度な変動は企業活動の不確実性を高めることになりますので、経済に悪影響を及ぼし得るものでありまして望ましくないと考えております。
 為替介入に関するご質問でありますが、これはお答えをすると市場に不測の影響を及ぼすことになりかねませんので、具体的なお答えは控えますけれども、今、政府としては高い緊張感を持って注視をしております。そして行き過ぎた動きに対しましては、あらゆる手段を排除せずに、適切に対応をとっていきたいと考えています。

問)日銀決定会合後の円安進行について、投機的という見方もありますけれども、日銀の情報発信にも問題があったかという見方が金融市場とか一部与党の先生にあります。大臣の受け止めをお願いします。

答)いろいろな解説がこの間なされてきたと思います。それぞれマーケットトークもあると思いますし、エコノミストの方の解説もあると思います。私もそれは、一部かもしれませんが耳に入っておりますが、それについて私が何かコメントする、評価するというのは適切ではないと思います。ただ、いろいろな声があるなということは私も十分把握しております。

問)昨日、先程の質問にも関連するんですけれども、神田財務官より昨今の円安についてはファンダメンタルズに沿っていない動きですとか、明らかに投機的な動きも背景にあるというようなご発言がありまして、これに加えまして海外の当局とは緊密に常日頃連絡を取っていらっしゃるということもあったと思うんですけれども、海外の当局の方々もこのような足元の円安の背景については共有されているんでしょうか。同じような見方をされているんでしょうか。

答)それは財務官として、為替の問題にかかわらず、幅広い課題について、日頃常にやりとりをしているということ、それは承知をしておりますが、今回のことで海外の当局がどういうような考えでいるかということについては、神田財務官から特に報告を受けておりません。

(以上)