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神田副大臣・矢倉副大臣就任記者会見の概要(令和5年9月19日(火曜日))

【冒頭発言】

神田副大臣) 皆様はじめまして。このたび財務副大臣を拝命いたしました神田憲次でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 私は2012年の初当選でございまして、その前は20年以上にわたって地元愛知県で税理士をやっておりました。この間、初当選後、政府部内においては内閣府大臣政務官を拝命いたしまして、経済・財政それから金融分野を担当いたしました。国会におきましては、衆議院の財務金融委員会の理事、それから決算行政監視委員会の理事等を務めてまいりました。
 この就任に当たって、先程、大臣にもご挨拶をさせていただいたわけですが、予算編成それから財投、国債、国有財産、金融政策関係等を担当するよう指示を受けております。
 これから、今、左に見えます矢倉副大臣とともに、鈴木大臣をきちんとしっかりお支えしてまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

矢倉副大臣) 皆様こんばんは。このたび財務副大臣を拝命いたしました矢倉克夫でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 私は弁護士として法律事務所に勤務いたしまして、その後、経済産業省に出向をした経験を持っております。2013年には初当選を埼玉選挙区からさせていただきました。以後、政府においては農林水産大臣政務官、こちらを務めさせていただきまして、国会の方では参議院の法務委員長、また予算委員会の理事等を務めてまいったところであります。
 先程、私も鈴木大臣とも面談の上、指示をいただきました。税制改正、関税改正、そして国際問題等を担当するようにというご指示をいただいたところであります。
 神田副大臣とともに鈴木大臣を全力でお支えしてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【質疑応答】

問)それぞれの所管業務、先程大臣からご指示があったということですが、それに引きつけて、今後どういう仕事をしていきたいか、改めて具体的に抱負をよろしくお願いいたします。

神田副大臣)やはり現状、今、日本の足下の物価高などを踏まえた経済対策について、来月中を目途に取りまとめを目指すとの総理の方針に沿って、万全を期してまいりたいと考えております。
 その上で、令和6年度の予算ですが、我が国が直面いたします内外の構造的な課題の克服に向けた大胆な改革を前に進めていくものにしたいと考えております。
 先程、自己紹介で申し上げました税理士として、長年中小企業の実情を見てまいりました経験も活かして、今、政府の主要な課題となっております構造的な賃上げの実現、それから官民連携による投資の拡大、更にはこども・子育て政策の抜本的な強化を含めた新しい資本主義の実現の加速、それからもう一つ大きな柱でございます防衛力の抜本的な強化をはじめとした、我が国を取り巻く環境変化への対応とそれを裏付ける安定財源の確保、これらに取り組んでまいりたいと考えております。
 こうした重要課題に取り組みますとともに、骨太方針2023におきましては、歳出構造を平時に戻していくとともに、緊急時の財政出動を必要以上に長期化、恒常化させないように取り組むということも書かれております。これらの点も踏まえて、これまでの歳出の改革努力を継続することによって、経済成長と財政健全化の両立に向けた取組を進めてまいりたい、このように考えておるところです。

矢倉副大臣)先程、私の担当分野、税制改正、関税改正、また国際関係等というふうに申し上げましたところであります。その担当分野ごとに申し上げたいと思いますが、まず税制関連では、インボイス制度の円滑な導入と定着に向けて、引き続き関係省庁と連携しつつ施行状況等を把握するとともに、必要な支援についても行うことが重要であるというふうに考えております。特に、中小・小規模事業者の方のご不安の声が大きいので、きめ細やかに対応をしていきたいと思います。また、税制の在り方については、少子高齢化やグローバル経済への対応、グローバル化が進むことで経済社会の構造変化もあるわけでありますから、こちらの対応ということでも検討をしっかりと進めていきたいと思います。
 関税分野につきましては、私も弁護士時代に、また経済産業省に出向したときに偽造品の取締りに関する国際協定の契約交渉にも関わった経験もございます。不正薬物とかテロ関連物資、また知的財産侵害物品の密輸防止等、税関での厳格な水際取締りにも貢献をしていきたいと考えております。
 また最後に、国際分野におきましては、本年我が国がG7の議長国を務めております。ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高騰、開発途上国の持続的な経済成長などの国際問題、課題に対応していくために国際的な連携を更に推進していって、引き続き我が国が国際社会における議論を主導していくことが重要と考えております。これらをしっかりと全力で取り組んでまいりたいと思います。

問)金融関係は神田副大臣がご担当ということでよろしかったですか。

神田副大臣)はい。

問)となると、日銀の政策決定会合にご参加なさるのも神田副大臣でよろしかったですか。

神田副大臣)私です。

問)今後、日銀とどのような関係を築いていきたいかとか、そういったことがもしあれば是非お聞かせください。
 あともう1点、それに関連して、政府との共同声明、2%の物価目標を早期に実現するために目指していくといった声明があると思うんですけれど、これにつきまして、神田副大臣のご所見を伺えればと思います。

神田副大臣)今、お尋ねの日銀との関係とおっしゃいましたけれども、この今の担務の立場で、金融政策等の具体的な手法というものについては、日銀に委ねられるべきものというふうに考えております。
 その上で申し上げるならば、日銀は現状2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現を見通せる状況には至っておりませんし、粘り強く金融緩和を継続する必要性があるという旨は説明しているというふうに承知しておるところです。
 日銀におかれましては、引き続き政府と密接に連絡を図っていただいて、経済や物価や金融情勢を踏まえつつ、物価安定目標の持続的かつ安定的な実現に向けて、適切に金融政策運営を行っていただくことを期待しております。

問)お二方にお聞きしたいんですけれども、来月中をメドにまさに経済対策というところがあると思うんですけれども、一方、中小企業とかで価格転嫁とかなかなかできず影響が出ていると思うんですが、一方で財政健全化という意味だと平時に戻していくという方針もある中で、副大臣としてはどういうふうに今後対策を取りまとめていくようなことが必要と考えているのか、そこの両立に向けてこういうことが必要なんだということがありましたら、ご所見を伺いたいと思います。

神田副大臣)お尋ねの件ですが、財政健全化、これですが、我が国が直面しております内外の構造的課題に対応していく基盤といたしまして、国の信頼の礎である財政の健全化というのは不可欠であるということは十分承知しております。
 その上で、引き続き責任のある経済財政運営を進めることが重要だと、このように考えております。具体的には、防衛力の強化、それから少子化対策をはじめとして、現在抱える様々な政策課題、骨太方針2023に基づきまして必要な対応はしっかり行いつつ、その上で歳入歳出両面の改革を進めることで行ってまいりたい。経済成長の実現と財政健全化の目標の達成、この目標に向けて努力していくことが大事だというふうに考えております。

問)目下、平時に戻す一方で物価対策というところで、どのぐらい規模がというのはこれからだと思うんですけど、そこの部分をどうお考えでしょうか。

神田副大臣)物価対策、この経済対策につきましては、先日、総理の方から発言がありましたとおり、月内にも改めて具体的な柱建ての指示があるものと認識しておりますし、来月中を目途に取りまとめることを目指して、与党間で連携しながら検討を進めていくものと考えております。
 それから、それに伴う補正予算の編成につきましても、総理の方から示された方針に基づきまして、この経済対策の内容を踏まえて、しかるべき時期に検討してまいるということでございます。

矢倉副大臣)今、神田副大臣がおっしゃっていただいたことに尽きるわけですけど、経済成長と財政健全化、この両立をしっかり図っていく。その基本方針の下、今の物価高などにもしっかり対応できるような、不安に対応できるような予算編成となるよう、これから神田副大臣とも連携しながら、鈴木大臣を支えていきたいと思います。

(以上)