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神田財務官記者会見の概要(令和5年8月19日(土曜日))

【質疑応答】

問)これまでのG20財務・保健大臣会合の内容や成果について、まずお伺いできますでしょうか。

答)すみません、皆さんお待たせしまして。もともと日本時間22時ぐらいに終わるはずだったんですが、22時40分ぐらいまで会議が長引いたので、ちょっとお待たせして申し訳ありませんでした。
 私の方から、今ご依頼のありましたG20財務大臣・保健大臣合同会議について、主な成果をご報告申し上げます。
 この会議には、厚労省からは加藤厚労大臣が現地でご参加されまして、財務省からは私がオンラインでここから参加をいたしました。
 まず、ロシアによる侵略戦争が長期化する中で、日本を含め多くの国がロシアを強い言葉で非難いたしました。今回の会議において、財務・保健当局の一層の連携強化を通じて、パンデミックへの予防・備え・対応、いわゆるPPRの強化を一層進めることに支持が集まりました。
 私からは、まず、パンデミックへの予防と備えについて、昨年設立されたパンデミック基金が今年7月に第1回目の支援案件を決定したことを歓迎いたしました。
 次に、パンデミック発生時の対応のためのファイナンスについて、本年5月に日本議長が取りまとめたG7財務・保健大臣の共通理解に従って、G20財務・保健合同タクスフォースがWHOと世銀の協力のもと、既存の資金メカニズムの資金面・機能面のギャップを特定することを目的としたマッピング作業を行ってきたところであり、このレポートの提出がございました。このレポートでは、コロナ発生時の初期段階において、必要な資金を機動的に供給できなかった反省を踏まえて、既存のメカニズムの改善、最適化の必要性を指摘するとともに、なお残されたギャップに対応する必要があることを指摘しています。今後、マッピング作業を年内に完結させつつ、既存のメカニズムの最適化に関する提案を作成するとともに、それだけでは解決できないギャップの特定、対応の検討を進めていくこととしています。これはこれまでにない大きな進展だと考えております。
 私からは、こうしたマッピング作業を歓迎し、明らかになったギャップを解決するため、パンデミックの発生時に迅速かつ効率的に必要な資金を供給できる革新的なメカニズムを構築する必要性を指摘するとともに、タスクフォース、世銀及びWHOに対し作業の加速を求めました。日本からも指摘した迅速かつ効率的に必要な資金を供給する必要性について、インド議長をはじめ多くの支持が集まりました。今後、タスクフォースのレポートと今日の議論を受けて、新たなメカニズムに向けた更なる進展が期待されます。
 なお、加藤厚労大臣のご発言の内容については、厚労省にご確認いただければと存じます。

問)今おっしゃったマッピングというのは、今後の工程の道筋が以前よりはっきりしたと、そういう意味なんでしょうか。

答)マッピングというのは、今あるメカニズム、いろいろなものが既にあるわけですけれども、それがどういう対応をしているのかというのを地図のように置いてみて、抜け落ちているところ、ギャップというものを特定していく作業であります。
 これを受けて、今回ギャップがあることが分かったので、それをどうやって埋めていくんだろうかという議論をしていくことになります。

問)G20なのでいろいろな国が参加されていたと思うんですけれども、ウクライナの戦争の近況、今後の状況について、何か最新の情報がシェアされていたりしていたら教えていただけますか。

答)今日は財務・保健会合ですので、ウクライナに対するロシアの侵略に対する非難の声は多くの国から上がりましたけれども、具体的な戦況のような話はアジェンダの外でありますので、特に議論はなかったと思います。

問)年内にというところで言うと、先程おっしゃった革新的な対応のところ、これが年内に固まるということもあり得るんでしょうか。

答)はい、それを目指しています。ただ、もちろん非常に大きなプロジェクトですから、必ずそこまで行き着くか分かりませんけれども、我々のアンビションとしては一歩でも早く前進して、要は次のパンデミックがいつ来るか分かりませんから、そんな時間をかけてやるものではないと考えていて、関係者たちと引き続き努力をしていこうと考えているところであります。

問)成果の文書のところなんですけれども、これは議長総括という形なのか、共同声明みたいな形なのか、どちらになるんでしょうか。

答)財務・保健会合の成果文書については、会議が始まる前、以前からインドの方は特にコミュニケ、共同声明みたいなものは取りまとめないというふうにご判断されていました。したがって、そういうものは出ないと思います。恐らくプレスリリースか何か出る可能性はありますけれども、そこはまだ確認はできておりません。
 ただ、今たしかインドの保健大臣が保健大臣会合全体のプレスカンファレンスをちょうどやっていたところですので、そういった形での広報はあるのかと思います。

問)それは出るとすれば本日中に出るんですか。

答)それは分かりません。出ないかもしれませんし。G20にしてもG7にしても、どちらかというと文書が出ない方が多いんですね。なので基本的には我々も、むしろ今日いい議論ができたので、今日の議論を踏まえて今後進めていく、またあるいはサミットに向けて、今回の議論を踏まえた取組を入れていくということに移っていくことになるんだろうと思っています。

(以上)