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秋野副大臣・井上副大臣就任記者会見の概要(令和4年8月15日(月曜日))

【冒頭発言】

秋野副大臣) このたび財務副大臣に着任いたしました秋野公造でございます。
 もともと医師であります。島原という地域、ちょうど雲仙普賢岳の噴火の激しかった頃に医師として出発をいたしました。長崎大学から厚生労働省の方で働くことになりまして、厚生労働省で勤務させていただいたときに、参議院出馬の話をいただきまして、今3期目になります。当選後は2012年に環境大臣政務官、内閣府大臣政務官を拝命いたしました。参議院においては、災害対策特別委員長、総務委員長、法務委員長をさせていただいた次第であります。
 本日、鈴木大臣から予算編成、財投、国債、国有財産、金融関係等について担当するように指示をいただいたところでございます。井上副大臣と力を合わせて、鈴木大臣を支えてまいりたいと決意をしております。よろしくお願いいたします。

 井上副大臣) このたび財務副大臣を仰せつかりました井上貴博でございます。
 私は福岡出身でありまして、2012年初当選でございます。財務省におきましては、G20財務大臣・中央銀行総裁会議のときに財務大臣補佐官をやらせていただき、引き続き、翌年に財務大臣政務官を仰せつかり、このときがちょうどコロナの予算編成に当たらせていただきました。国会においては予算委員会委員、それから財務金融委員会委員を務めさせていただきました。
 このたび財務副大臣を受けるに当たりまして、鈴木大臣からは税制改正、関税改正、そして国際等を担当させていただくような状況になっております。秋野副大臣と共に鈴木大臣をお支えできるように一生懸命邁進したいというふうに思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

【質疑応答】

問)職務に対する抱負と、それと旧統一教会問題について1つずつお尋ねしますので、まず最初に就任されてどういう形で職務をなさりたいのか、抱負をお二人ともそれぞれお願いいたします。

秋野副大臣)予算を担当させていただくことになりますので、まず足元の課題でありますコロナの対策、それから物価高騰対策、こういったことについて切れ目のない対応をしたいというのがまず1点目であります。
 次に、令和5年度予算編成においては、「骨太2022」または「新しい資本主義実行計画」、こういったものを踏まえながら、内外の重要課題についての取組を本格化させていきたいと考えています。あえて具体的にちょっと踏み込むならば、1点目には成長戦略、人への投資でありますとか、グリーン・デジタル、こういった重点投資の推進をするということ、2点目に社会保障ということで、子ども政策の充実を図るということで全世代型の社会保障の構築をしていきたいということ、3点目に安全保障、防衛力を抜本的に強化するための取組、こういったことについて推進していきたいと思っています。非常に難しい予算編成になるかと思っておりますけれども、中身の大胆な重点化などを行わせていただきながら、質の高い議論を各省とも行っていきたいと思っております。経済・財政一体改革を通じて、財政健全化についてもしっかり取り組んでいきたいと考えているところであります。以上です。

井上副大臣)私の担当は、先程お話をさせていただきました、税制改正、関税改正、そして国際を主に担当させていただくわけですけれども、財政運営については、新型コロナの対応や今回のロシアによるウクライナ侵略に伴う物価高騰等への対策を機動的に取り組みながら、我が国が直面する内外の重要な課題への取組を推進していく必要があるというふうに考えています。
 我が国が直面している様々な諸課題が山積しております。そういう中で、健全な財政は不可欠だというふうに考えております。財政は国の信頼の礎であり、引き続き、責任ある経済・財政運営に努める必要があるというふうに考えております。
 また、来年は我が国がG7議長国を務めます。ロシアによるウクライナ侵略、世界的な物価高騰、開発途上国の持続的な成長などの国際課題に対応していくために、国際的な連携をさらに推進し、我が国が国際社会における議論で中心的な役割を果たしていくことが重要だと考えています。海外から多くの要人が日本に集まることになりますので、引き続き、税関でのテロ対策、それから現状の水際対策を円滑に進めるとともに、万全の体制をもって当たりたいというふうに思っております。私からは以上です。

問)旧統一教会問題に関連して、これまでに何らか関係をお持ちであったかということと、統一教会と政治家をめぐる問題についてどのような所感、お考えをお持ちなのか、それぞれお願いいたします。

秋野副大臣)私について申し上げるならば、知り得る限り統一教会は関係がないということを明確に申し上げておきたいと思います。
 その上で、政治家と社会的に問題が指摘されている団体との関係については、十分に注意しなくてはならないということは当然のことということで受け止めております。

井上副大臣)私も全く一緒でありまして、私は、実は県議会議員のときに警察委員長を務めておりまして、そのときに警察の窓口、福岡県警から県の警察行政に携わる者として、案内状それから出欠、いろいろな各種団体からご要望があって、出欠依頼や祝電等を打ってくださいという要望というのがたくさん来ます。それを全部、私の方からスクリーニングしてほしいということを、お願いをされて祝電を打ったりするようなものもありますので、全部、警察行政の方にスクリーニングをかけて、これは大丈夫か大丈夫じゃないかというのを16年前からやっておりまして、そのときは警察委員長だったんですけど、それ以降は、そういう団体から案内が来たりするようなこともありませんし、一度も出席はしたこともございませんので、安心していただければというふうに思います。
 また、そういう言われておりましたような団体に対してですけれども、本当に被害に遭われた方もいらっしゃいます。そういう面では政治家としては適切に対応していく必要があるというふうに考えています。以上です。

問)両副大臣にそれぞれ伺いたいんですけれども、秋野副大臣は長崎の医療の現場にも携われていて、井上副大臣は地方自治の現場にも携われていて、それで地方の現場を知っている立場で、今度の職務それぞれご経験をどういうふうに生かしていきたいかという考えをお聞かせください。

秋野副大臣)議員として、地方でいただいたお声というのを国政に反映していくということを、とても重要なことだろうと思っております。そういった経験が、例えば小さな声が財務省の施策、国の施策に生かせることができるならば、こんなにありがたいことはないと思っています。
 各省の政策、国の取組を最大化することができるのが財務省の役割と信じております。一生懸命頑張っていきたいと思います。

井上副大臣)ありがとうございます。地方との関わりですけれども、2人とも福岡県なんですが、福岡県、特に福岡市は人口が伸びておりまして、それで様々な財政出動だけではなくて、いろいろな規制緩和をすることによって、お金をかけないで政策を打って、それで結果を出していくことができております。
 そういう面では、今回のコロナ対策にしても、やっぱり福岡県と福岡市町村との連携が密な状況だったからこそ、国と県と市が連携をとれてコロナのこと一つをとっても、重症者が少ない状況をつくり上げることができたり、病床使用率も非常に少なかったりするようなことができたというのもありました。また、コロナ対策本体の予算のことについても、非常に首長と連携をとりながら対応することができたというふうに思っています。
 そういう面では、今、コロナ禍でもありますし、それからロシアのウクライナ侵攻から物価の高騰等がありますので、本当に各47都道府県、それから1,700市町村と密に連携をとって対応を進められるように各省と連携をとって頑張っていきたいというふうに思います。

問)井上副大臣にお伺いしたいのが、税制改正を担当されるということなんですけれども、来年度の税制改正に向けて、どういったテーマを重点的に考えているのかということと、その中で暗号資産に関する税制改正について、今の時点でどういうお考えをお持ちなのかということについてお伺いさせてください。

井上副大臣)税制改正については、全般的に全て言えることですけれども、与党税調と緊密に連携をとってやっていかなければなりません。私のスタンドプレーでこうしたいということを今はお答えするべきではないんだろうというふうに思っています。ですから、その状況を見定めて、その都度その都度対応していきたいと思いますし、それから与党税調を見守りつつ対応を検討させていただきたいというふうに思っています。

問)それは暗号資産に関する税制についても。

井上副大臣)暗号資産も含めて全てですね。税制に関わることは。

問)あともう1点、秋野副大臣にお伺いしたいんですけれども、今、物価高騰対策などが政府の方で検討が始まっていますけれども、第2次補正予算の必要性についてどう考えていらっしゃるのかお聞かせください。

秋野副大臣)本日、総理から食料品とエネルギー、それから地方創生臨時交付金の3点の施策を中心とした追加策の取りまとめについて、ご指示をいただいたところであります。
 関係省庁と連携をいたしまして対応するということになりますけども、まずは先般の補正予算で確保した5兆円近くのコロナ物価予備費を機動的に活用しながら取り組んでいくということだろうと思っております。

(以上)