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鈴木財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和4年6月3日(金曜日))

【質疑応答】

問)先日、新型コロナウイルス対策の持続化給付金をだまし取ったとして、東京国税局の職員が警視庁に逮捕されました。税務署員としての知識を悪用したのではないかとの報道もあります。2020年には当時の東京国税局甲府税務署員も同様の容疑で逮捕されています。所管する大臣としての受け止めを聞かせてください。

答)これは本当に許しがたいことでありますし、特に国税庁の職員というのは国民の皆さんに税を納めていただく仕事に関わる方々で、そこには公正・公平という高い倫理観が求められるんだと思います。そういう立場の者がこのような事件を起こしたということは大変申し訳ないことでありまして、私としても国民の皆様方にお詫びを申し上げたいと思います。
 その上で、事実関係は今まだ明らかになっていない点もございますけれども、国税庁において事実関係が確認でき次第、当該職員を厳正に処分をする方針で臨んでいきたいと思っております。再発防止をするということは当然のことであると思いますが、再発防止、二度とこういうことが起こらないようにする、そして国民の皆さんからの信頼を回復する、そのことにしっかりと取り組んでいきたいと思います。

問)骨太の原案にEBPMを実践するための予算編成過程で行政事業レビューシートの活用という趣旨が盛り込まれています。財務省の査定が実効性のカギを握ると思うんですけれども、どういう姿勢で臨まれるお考えでしょうか。

答)骨太の方針の原案に今ご指摘のことが盛り込まれているわけでありますし、先日牧島行革担当大臣、私のところにわざわざおいでになりまして、こういう考えを持っているので、今後、特に財務省においては、予算編成をする際に十分に活用してほしいというような申し出もございました。
 この行政事業のレビューシートの活用というのは、今までも財務省において活用をしているところでありますが、全てしているというわけではないかもしれませんけれども、基本的にはしているということでありますが、骨太の方針にも盛り込まれた、また牧島大臣からのご要請もございますので、ぜひこれを活用して、予算編成プロセスにおきまして、具体的・定量的な成果目標などとともに、データ等に基づいて意思決定のための議論が行われるという大変重要な意味を持つものでありますので、行革事務局、それから各府省庁と連携しながら積極的に協力していきたいと思っています。

問)防衛費について、安倍元首相が骨太の方針に対GDP比2%というのを盛り込むべしというのを言っているんですけれども、財政的な観点から大臣どうお考えでしょうか。

答)与党内におきまして、様々なご議論があるということは報道等で私も承知しておりますが、それはそれとして与党内でのご議論だと思います。私共としましては、防衛費については、まず行うべきことは国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか、具体的かつ現実的に議論をし、積み上げていくことでありまして、その結果、必要とされるものの裏づけとなる予算をしっかり確保していく、そのことが重要だと考えております。こうした考え方のもとで防衛力強化を裏づける防衛費の規模や財源の在り方については、新たな国家安全保障戦略等が策定されますが、その策定や今後の予算編成過程において防衛力強化の内容とともに一体的に検討していくことが重要だと考えております。

(以上)