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麻生副総理兼財務大臣兼内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要(令和3年9月28日(火曜日))

【質疑応答】

問)政府は今日、緊急事態宣言の全面解除を正式に決める見通しです。10月から行動制限緩和の実証実験が始まるほか、飲食店などではペントアップ需要に期待する声もあります。宣言解除後の経済正常化への期待など大臣のご所見を伺えればと思います。

答)ペントアップ需要と言ったけど、ペントアップ需要の定義というのは何ですか。

問)いったん抑制されていた消費が景気回復期に入って出てくると。

答)そういう意味ね。どうでしょうね、待っていましたという方もいらっしゃれば、このままの状況が何となくという方も。いつもより家で飯を食う回数が増えたろう。外で食えねえんだから。そういうことになっている人も多いと思いますので、家庭で迷惑している家庭もあると思うよ。いないはずの亭主がずっといるわけだからね。そういう方もいらっしゃると、よく話は聞きますけれども、いや、これはこれでそれなりにいいんじゃないかという方もいらっしゃるから、あなたの言うペントアップ需要がそんなに急激に増えるかねということに関しては、私はそんな簡単に景気の気の部分が上がってくるかねという感じがしないでもありませんけどね。いずれにしてもコロナの対策というのは、基本的にある程度続けながらやっていくということだと思いますので、基本的な感染対策の徹底とか医療体制の維持とかそういったものに加えてワクチンの接種等、いろいろなことをやりながら今言ったような規制が外れることによって酒が飲めるとか、1つの抑えられていたものが外れることになりますので、その分は需要、レストラン等の需要やらイベントを含めていろいろなものの需要が増えてくるのが望ましいとは思いますけれども、1年半もやっているとなかなかそういったものが元に戻るにはそんな簡単に、はいという感じにはならないような気がしますけれどもね。

問)日銀の黒田総裁の在任期間が今日で3,115日と歴代の総裁の最長の記録に並びました。この間、大規模な金融緩和による成果も出ている一方で2%の物価目標というのがまだ達成はされていませんけれども、この間の黒田総裁のもとでの金融政策について麻生大臣のご所見を伺えればと思います。

答)日銀として当初の目的の1つであった2%の物価上昇に達していないというのは事実だと思いますね。その点に関してはアメリカなんかはインフレじゃないかと言われるほどの感じになっているところもありますけれども、日本の場合はそういった需要が今はまだ出ていないということになっていますので、消費者の需要が増えてこないとなかなか、そういった物価上昇率が上がってくるのはなかなか期待できないので、金融政策だけでは限界がある等の意見はいろいろあるところなので、これまでいろいろ努力をしていただいておりますので私共としては大変感謝しているところでもあります。いずれにしても引き続き日銀の政策はそういった方向を目指しておられるというので、私共として財政としても同様にある程度の物価の上昇は、どの程度が望ましいかで望むようにいかないのがマーケットというものですから、そんな望むような感じにはならないんですけれども、金融と財政、両方でいろいろ手を組んでやっていかねばならんということだと思っています。

問)財研の記者会見だということは承知の上で伺うんですけれども。

答)じゃやめておいた方がいいですよ。

問)総裁選について2つ伺いたいんですが、まずどの候補を支持されるか、理由と合わせて教えていただきたいと思います。

答)どの候補に俺が入れるか聞いているんですか。財研の記者クラブだということをもう1回だけお答えしておきます。

問)麻生大臣もここの財務省で何度か河野大臣と面会されていたと思うので、この手の質問も差し支えないかなと思ったんですが、意中はいるけれども、ご自身が態度を明らかにすると影響があるから答えは控えるという趣旨ではないということでしょうか。

答)もう1回言ってください。

問)意中の候補者はいるけれども、ご自身が態度を明らかにすると影響があるからこの場では答えは差し控えると、そういうことではないんでしょうか。

答)一応、志公会という会の会長をしておるというのが事実ですから。それだけです。

問)明日、総裁選の投開票日になりますけれども、この間の論戦を振り返ってどういった場面が印象に残ったですとか、思いがあれば伺いたいと思います。

答)感想というのは、財務大臣に感想を聞いておられるんだと思いますので、これは財務省の場を借りて聞いているわけだからね、だから財務省として今回の論戦で財政の話があまり出ませんでしたねとは思っていますけれども。

問)NTTの公務員や国務大臣に対する過剰接待が問題になっております。昨日もデジタル庁事務方ナンバー2のデジタル審議官が懲戒処分を受けて、その会食相手がNTTだったことが明らかになりました。NTTの筆頭株主は財務大臣ですけれども、経営陣に改善を求める考えというのはないでしょうか。

答)今の話というのは他省庁の話でもありますので、株主としてのコメントを求められているわけですね。財務大臣のコメントじゃないんだね。はっきりしてください。

問)先月この会見で麻生さんから何でフリーになったんだと心配していただきまして、どうもありがとうございました。大臣が先週の会見で森友の再調査について読者の関心があるのかねとおっしゃったので、読者の関心が間違いなくあることをお聞きしたいんですけれども、財務省の改ざんに関する調査報告書には改ざんの当事者である赤木俊夫さんが亡くなったということが書かれていません。配下職員が改ざんに抵抗したという形で赤木さんが改ざんに抵抗したんだということはわずかに書かれていますけれども、その職員がその後どうなったのか、うつ病になり休職し、改ざんを告発する手記を残して命を絶った、赤木ファイルも残していた、そういったことは一切書かれていません。調査報告書で調査は尽くしたというお立場でいらっしゃいますけれども、赤木俊夫さんが亡くなったという事実は当然調査報告書に書くべきことであろうと思いますし、多くの読者もそう思うと思います。麻生大臣のお考えをお聞きしたいです。

答)なぜ書いていないか、長くしゃべっていますけれども、コメントがないというところを聞いておられるわけですね。

問)コメントというか、一切書いていない。

答)それに関する答えを聞いておられるんですねと聞いている。質問に答えてください、私の。

問)私の質問は、赤木俊夫さんの亡くなったという事実を調査報告書に書かなくてもよろしいのでしょうかということです。

答)森友学園についてはこの場で何回となくご説明したと思いますが、二度とこういったことが起きないようにということで私共としては必要な取り組みを進めさせてきていただいておるということであります。コメントをされているということに関してですが、そのコメントの書き方がもう少しだというあなたのご意見は伺いましたけれども、私共の答えは少なくともその後、秋池参与のもと、いろいろ私共、指導のもと、私共としてはいろいろ対応をさせていただいているところでもありますので、そういった問題発生、また対処の仕方もいろいろ評価の分かれるところだとは思いますけれども、そういったものを含めて対応をしていきたいというのがこれまで、何回となく申し上げてきたとおりです。

問)今の質問に対する答えになっていないので、もう一度聞きますけれども、調査報告書に改ざんの犠牲者が出たということを書いていなくてもちゃんと改ざんの再発は防げるというお考えですか。

答)私共としては、その書き方に関してということに対してはあなたのそういったご意見があるということは伺っておきます。

(以上)