【質疑応答】
問)森友問題をめぐる訴訟で赤木ファイルと呼ばれる資料についてお伺いできればと思います。もし大臣、内容がおわかりの場合、18年の調査報告書に明記された再調査の条件となる新たな事実関係に該当するかどうか、まずご認識をお聞かせいただきたいのと、あとマスキング処理はできる限り狭いものにするという方針について守られているとお考えでしょうか。
答)昨日、裁判所に提出をさせていただいた文書については、事務方からその概要につきましては報告を受けているとともに私自身も6月10何日に見たところです。詳しい内容については明日23日に口頭弁論というものが控えておりますので、訴訟の場で審理が行われるということになりますのでコメントは差し控えたいと思いますが、マスキングの話とかいろいろ出ていましたけれども、マスキングの範囲については裁判所の訴訟指揮に真摯に対応するという観点から、これは個人のプライバシーの関係とか情報セキュリティなどに限定していて、マスキングの理由もどうしてマスキングするかという理由を裁判所に提出しているものだと承知をしています。いずれにしても訴訟において裁判所のいわゆる訴訟指揮に従って我々としても真摯に適切に対応してまいりたいと思っています。再調査の話がありましたけれども、これは財務省としては前にもたびたび申し上げたと思いますけれども、検察当局の協力を得た上で、応接録や改ざん前の決裁文書などの関係資料を公表させていただいていましたし、文書改ざんなどの問題について説明責任を果たすために徹底した調査を進めさせてもらって、2018年、平成30年に調査結果を取りまとめて、関与した職員に対して厳正な処分を行ったところであり、従来から説明してきているとおりです。したがいまして財務省としてできる限り調査を尽くした結果をお示ししたものであり、再調査を行うということを考えているわけではありません。いずれにせよ、文書の詳しい内容というのは、23日だから明日か、明日の口頭弁論の期日を控えておりますので、訴訟の場で行われることに関してですから、私の方からコメントすることはありません。
問)森友学園の問題を受けた再発防止策についてお聞きしたいんですが、政府が公文書の管理などについて再発防止策をまとめて3年となりました。財務省でも文書管理の研修を幹部に広げたりですとか、決裁ルールの見直しを進めてきたりしているとのことですが、こうした二度と起こさないということに対する再発防止策の進捗や今後もこうした対策、どう徹底させていきたいか、大臣のお考えをお聞かせください。
答)これは我々としては財務省始まって以来のゆゆしき事態ですからということで、我々としては秋池参与にお願いをさせていただいて、こうしたことが起きないようにしなければいけないということで秋池さん主導のもとに財務省が組織として抱える問題というものを抽出した上で、文書管理の徹底とか必要な取組を進めさせていただいてかれこれ3年、ずっと継続をしてやらせていただいているところです。組織風土の改革も含めまして風通しがいいとか、いろいろよく言われるところでもありますので、そういったところに関しましても引き続き信頼回復を得るためにこれを徹底しなければいけないということで、感じとしては少し変わってきていると若い人でも時々言う人がいますから、少しは変わってきているのかなと思っていますけれども、中にいる人が感じるというのは大事なところなんですよ。外で見て感じたって何の意味もありませんから。だから中にいる人がどう感じるかが一番肝心なところなんだと、私はそう思っています。
問)最初の質問と重複するようで恐縮ではあるんですけれども、提訴から1年がたって存否を認めて開示ということになったんですけれども、改めて遅かったんじゃないかとか、あるいは後ろ向きだったのではないかという指摘もありますけれども、この点について大臣の所感を教えてください。
答)裁判所とやらせていただいたり、会計検査院とかいろいろやらせていただいて、ここまできちんと対応してきたと思っています。裁判所の訴訟指揮に従ってこういった形になってきたのだと思っていますので、我々としては真摯に対応してきた、そう思っています。
(以上)