このページの本文へ移動

2019年(暦年)における日本の開発途上国に対する資金の流れ

令和3年3月31日

財務省

 OECD開発援助委員会(DAC)により、2019暦年の各国の「政府開発援助(ODA)」等の数値がOECDホームページにアップデートされたことを受け、財務省では、「政府開発援助(ODA)」、「その他の政府資金(OOF:Other Official Flows)」及び「民間資金(PF: Private Flows)」等を、「日本の開発途上国に対する資金の流れ」として取りまとめ、公表します。


1.資金の流れ総計

  • 1支出総額(グロス)

     支出総額は119,112百万ドルとなり、前年に比べ2,305百万ドルの増加となりました(対前年伸び率2.0%増)。主たる要因は以下のとおりです。
     ・政府貸付等の供与額の増加により政府開発援助(ODA)が増加するとともに、民間資金(PF)も増加したため。
     (※DAC指定為替換算レート:2018年=110.4378円/ドル、2019年=109.0459円/ドル)
  • 2支出純額(ネット)

     支出純額は54,551百万ドルとなり、支出総額の増加を反映して、前年に比べ884百万ドルの増加となりました(対前年伸び率1.6%増)。

    支出純額(ネット)のグラフ



2.政府開発援助(ODA)

  • 1贈与相当額(GE)

     DACにおいては、2018年のODA実績から、従来の支出純額(ネット)方式に代えて、贈与相当額計上 方式(注)が標準のODA計上方式として導入されました。


     (注)贈与相当額計上方式(Grant Equivalent System:GE方式)は、有償資金協力について、贈与に相当する額(贈与相当額)をODA計上するも

      のです。供与条件が緩やかであればあるほど、額が大きくなります。


     贈与相当額は15,588百万ドルとなり、前年に比べ1,424百万ドルの増加となりました(対前年伸び率10.1%増)。


  • 1支出総額(グロス)

     支出総額は18,920百万ドルとなり、前年に比べ1,670百万ドルの増加となりました(対前年伸び率9.7%増)。
  • 2支出純額(ネット)

     支出純額は11,720百万ドルとなり、前年に比べ1,656百万ドルの増加となりました(対前年伸び率16.5%増)。

    ODA支出純額(ネット)のグラフ



3.その他の政府資金(OOF)

  • 1支出総額(グロス)

     支出総額は6,648百万ドルとなり、前年に比べ55百万ドルの減少となりました(対前年伸び率0.8%減)。
  • 2支出純額(ネット)

     支出純額は313百万ドルとなり、前年に比べ1,067百万ドルの減少となりました(対前年伸び率77.4%減)。


OOF支出純額(ネット)のグラフ



    4.民間資金(PF)

    • 1支出総額(グロス)

       支出総額は92,970百万ドルとなり、前年に比べ638百万ドルの増加となりました(対前年伸び率0.7%増)。
    • 2支出純額(ネット)

       支出純額は41,945百万ドルとなり、前年に比べ244百万ドルの増加となりました(対前年伸び率0.6%増)。

    PF支出純額(ネット)のグラフ

    注:各項目の数値については、端数処理の結果、合計が各項目の合計と一致しない場合があります。

    (以上)