令和7年4月8日
財務省
令和7年2月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | 5,374億円 | ＋9,534億円 | (黒字転化) | ||
| 貿易収支 | 7,129億円 | ＋1兆112億円 | (黒字転化) | ||
| 輸出 | 9兆55億円 | ＋8,500億円 | (＋10.4％増加) | ||
| 輸入 | 8兆2,926億円 | ▲1,612億円 | (▲1.9％減少) | ||
| サービス収支 | ▲1,755億円 | ▲578億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 第一次所得収支 | 3兆8,817億円 | ＋3,819億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲3,584億円 | ▲118億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 経常収支 | 4兆607億円 | ＋1兆3,236億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が黒字に転化したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：5,374億円の黒字（前年同月比＋9,534億円黒字転化）
「貿易収支」が黒字に転化したこと等から、「貿易・サービス収支」は黒字に転化した。
(1) 貿易収支：7,129億円の黒字（前年同月比＋1兆112億円黒字転化）
輸出額が増加し、輸入額が減少したことから、「貿易収支」は黒字に転化した。
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輸出：9兆55億円（前年同月比＋8,500億円［＋10.4％］増加、2か月連続の増加）
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輸入：8兆2,926億円（前年同月比▲1,612億円［▲1.9％］減少、3か月ぶりの減少）
［参考１］令和7年2月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局3月28日付公表）
(1) 輸出：9兆1,901億円（確報値：前年同月比＋9,412億円［＋11.4％］増加、数量：同＋2.9％増加、価格：同＋8.3％増加）
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「商品別」では、自動車（同＋1,852億円［＋13.4％］、数量：同＋3.2％）、半導体等製造装置（同＋858億円［＋27.6％］、数量：同＋17.4％）、半導体等電子部品（同＋474億円［＋10.9％］）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋6,634億円［＋15.7％］）、北米（同＋2,115億円［＋11.3％］）等が増加。
(2) 輸入：8兆5,996億円（9桁速報値：前年同月比▲647億円［▲0.7％］減少、数量：同▲4.1％減少、価格：同＋3.5％増加）
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「商品別」では、原粗油（同▲1,168億円［▲12.9％］、数量：同▲13.1％）、石炭（同▲791億円［▲20.1％］、数量：同＋1.4％）、非鉄金属鉱（同▲684億円［▲29.4％］、数量：同▲16.0％）等が減少。
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「主要地域別」では、対中東（同▲1,001億円［▲9.2％］）、中南米（同▲902億円［▲21.0％］）等が減少。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：80.40米ドル／バレル（前年同月比▲4.0％）
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円ベース：78,186円／キロリットル（前年同月比＋0.2％）
(2) サービス収支：▲1,755億円の赤字（前年同月比▲578億円赤字幅拡大）
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（2月）：3,258,100人（前年同月比＋16.9％）
出国日本人数（2月）：1,181,100人（前年同月比＋20.7％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：3兆8,817億円の黒字（前年同月比＋3,819億円黒字幅拡大）
「証券投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
| 2月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 2兆1,025億円 | 1兆3,416億円 | |
| 証券投資 | 5兆2,386億円 | ▲3兆6,786億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | 1兆8,948億円 | 6,870億円 | |
| 中長期債 | 1兆6,012億円 | ▲1兆5,195億円 | |
| 短期債 | 1兆7,427億円 | ▲2兆8,460億円 | |
| 金融派生商品 | 274億円 | 7,915億円 | |
| その他投資 | ▲5兆6,142億円 | 1兆3,365億円 | |
| 外貨準備 | 5,530億円 | 3,214億円 | |
| 金融収支 | 2兆3,073億円 | 1,125億円 | |
「証券投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が2兆3,073億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：2兆454億円の資産増
本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：▲6,891億円の資産減
信託銀行（信託勘定）が売り越しとなったことから、資産減（処分超）となった。
(3) 対外中長期債投資：3兆1,003億円の資産増
信託銀行（信託勘定）が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：▲572億円の負債減
本邦企業による海外関連会社からの借入の返済等がみられ、負債減（回収超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：▲2兆5,838億円の負債減
小売業等の業種において売り越しとなったことから、負債減（処分超）となった。
(3) 対内中長期債投資：1兆4,991億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
151.96円／米ドル（前年同月：149.42円／米ドル、前年同月比1.7％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
158.31円／ユーロ（前年同月：161.27円／ユーロ、前年同月比1.8％の円高）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表