令和7年5月12日
財務省
令和6年度中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年度比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲6兆6,247億円 | ＋2,926億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 貿易収支 | ▲4兆0,480億円 | ▲3,614億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 輸出 | 106兆2,390億円 | ＋4兆1,697億円 | (＋4.1％増加) | ||
| 輸入 | 110兆2,870億円 | ＋4兆5,311億円 | (＋4.3％増加) | ||
| サービス収支 | ▲2兆5,767億円 | ＋6,540億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 第一次所得収支 | 41兆7,114億円 | ＋4兆3,726億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲4兆7,095億円 | ▲4,545億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 経常収支 | 30兆3,771億円 | ＋4兆2,107億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「第一次所得収支」が黒字幅を拡大したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：▲6兆6,247億円の赤字（前年度比＋2,926億円赤字幅縮小）
「サービス収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を縮小した。
(1) 貿易収支：▲4兆480億円の赤字（前年度比▲3,614億円赤字幅拡大）
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字幅を拡大した。
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輸出：106兆2,390億円（前年度比＋4兆1,697億円［＋4.1％］増加）
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輸入：110兆2,870億円（前年度比＋4兆5,311億円［＋4.3％］増加）
［参考１］令和6年度分貿易統計（通関ベース：財務省関税局4月25日付公表）
(1) 輸出：108兆9,394億円（確報値：前年度比＋6兆370億円［＋5.9％］増加、数量：同▲2.4％減少、価格：同＋8.5％増加）
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「商品別」では、半導体等製造装置（同＋9,869億円［＋27.0％］、数量：同＋12.1％）、半導体等電子部品（同＋5,480億円［＋9.8％］）、自動車（同＋4,490億円［＋2.5％］、数量：同▲4.0％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋4兆6,871億円［＋8.8％］）、北米（同＋8,549億円［＋3.8％］）等が増加。
(2) 輸入：114兆1,507億円（9桁速報値：前年度比＋5兆1,053億円［＋4.7％］増加、数量：同▲0.3％減少、価格：同＋5.0％増加）
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「商品別」では、電算機類（含周辺機器）（同＋9,273億円［＋36.1％］、数量：同＋7.8％）、通信機（同＋6,582億円［＋17.1％］）、医薬品（同＋5,820億円［＋12.7％］、数量：同＋4.6％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋3兆6,422億円［＋7.1％］）、西欧（同＋1兆1,276億円［＋8.5％］）等が増加。
［参考２］原油価格（石油連盟の資料により財務省で算出）
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ドルベース：82.41米ドル／バレル（前年度比▲4.2％）
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円ベース：79,085円／キロリットル（前年度比＋1.6％）
(2) サービス収支：▲2兆5,767億円の赤字（前年度比＋6,540億円赤字幅縮小）
「旅行収支」が黒字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を縮小した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（令和6年度）：38,848,994人（前年度比＋34.7％）
出国日本人数（令和6年度）：13,486,788人（前年度比＋22.8％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)の資料により財務省で算出）
２．第一次所得収支：41兆7,114億円の黒字（前年度比＋4兆3,726億円 黒字幅拡大）
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
| 6年度 | 前年度 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 27兆2,244億円 | 27兆2,593億円 | |
| 証券投資 | 24兆1,570億円 | 8兆4,828億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | 3兆4,370億円 | ▲10兆9,125億円 | |
| 中長期債 | ▲3兆3,611億円 | 16兆0,665億円 | |
| 短期債 | 24兆0,812億円 | 3兆3,289億円 | |
| 金融派生商品 | 6兆0,731億円 | 7兆5,729億円 | |
| その他投資 | ▲21兆1,894億円 | ▲25兆0,028億円 | |
| 外貨準備 | ▲10兆0,794億円 | 4兆3,465億円 | |
| 金融収支 | 26兆1,856億円 | 22兆6,587億円 | |
「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が26兆1,856億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：32兆157億円の資産増
本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：▲1兆914億円の資産減
信託銀行（信託勘定）等が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
(3) 対外中長期債投資：3兆9,586億円の資産増
金融商品取引業者が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：4兆7,913億円の負債増
本邦企業による海外関連会社からの借入等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：▲4兆5,284億円の負債減
電気機器等の業種において売り越しとなったことから、負債減（処分超）となった。
(3) 対内中長期債投資：7兆3,198億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の期中平均レート）
152.48円／米ドル（前年度：144.55円／米ドル、前年度比5.5％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの期中平均レート）
163.65円／ユーロ（前年度：156.74円／ユーロ、前年度比4.4％の円安）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
