令和6年7月8日
財務省
令和6年5月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲1兆1,066億円 | ＋2,735億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 貿易収支 | ▲1兆1,089億円 | ＋909億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 輸出 | 8兆1,324億円 | ＋8,785億円 | (＋12.1％増加) | ||
| 輸入 | 9兆2,413億円 | ＋7,876億円 | (＋9.3％増加) | ||
| サービス収支 | 23億円 | ＋1,826億円 | (黒字転化) | ||
| 第一次所得収支 | 4兆2,111億円 | ＋4,843億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲2,545億円 | ＋820億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 経常収支 | 2兆8,499億円 | ＋8,398億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「第一次所得収支」が黒字幅を拡大したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：▲1兆1,066億円の赤字（前年同月比＋2,735億円赤字幅縮小）
「貿易収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を縮小した。
(1) 貿易収支：▲1兆1,089億円の赤字（前年同月比＋909億円赤字幅縮小）
輸出額の増加が輸入額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字幅を縮小した。
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輸出：8兆1,324億円（前年同月比＋8,785億円［＋12.1％］増加、6か月連続の増加）
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輸入：9兆2,413億円（前年同月比＋7,876億円［＋9.3％］増加、2か月連続の増加）
［参考１］令和6年5月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局6月27日付公表）
(1) 輸出：8兆2,769億円（確報値：前年同月比＋9,852億円［＋13.5％］増加、数量：同▲0.9％減少、価格：同＋14.5％増加）
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「商品別」では、自動車（同＋1,575億円［＋13.6％］、数量：同▲1.4％）、半導体等製造装置（同＋1,078億円［＋45.9％］、数量：同＋26.5％）、半導体等電子部品（同＋928億円［＋24.0％］）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋5,330億円［＋13.6％］）、北米（同＋3,538億円［＋24.0％］）等が増加。
(2) 輸入：9兆4,970億円（9桁速報値：前年同月比＋8,230億円［＋9.5％］増加、数量：同▲2.0％減少、価格：同＋11.7％増加）
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「商品別」では、石油製品（同＋732億円［＋39.7％］）、原粗油（同＋691億円［＋8.0％］、数量：同▲8.5％））、電算機類（含周辺機器）（同＋631億円［＋31.6％］、数量：同▲5.4％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋4,003億円［＋9.9％］）、北米（同＋2,884億円［＋26.2％］）等が増加。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：88.86米ドル／バレル（前年同月比＋2.8％）
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円ベース：86,896円／キロリットル（前年同月比＋18.0％）
(2) サービス収支：23億円の黒字（前年同月比＋1,826億円黒字転化）
「旅行収支」が黒字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は黒字に転化した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（5月）：3,040,100人（前年同月比＋60.1％）
出国日本人数（5月）：941,700人（前年同月比＋39.4％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：4兆2,111億円の黒字（前年同月比＋4,843億円黒字幅拡大）
「証券投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
| 5月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 3兆4,166億円 | 1兆9,130億円 | |
| 証券投資 | 4,559億円 | 2兆4,481億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | ▲1兆7,856億円 | ▲2兆9,346億円 | |
| 中長期債 | 3兆696億円 | 61億円 | |
| 短期債 | ▲8,281億円 | 5兆3,765億円 | |
| 金融派生商品 | 1兆1,954億円 | 1兆3,777億円 | |
| その他投資 | 5兆1,037億円 | ▲3兆7,276億円 | |
| 外貨準備 | ▲8兆9,135億円 | 2,414億円 | |
| 金融収支 | 1兆2,581億円 | 2兆2,526億円 | |
「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が1兆2,581億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：3兆5,473億円の資産増
本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：▲4,208億円の資産減
信託銀行（信託勘定）等が売り越しとなったことから、資産減（処分超）となった。
(3) 対外中長期債投資：3兆874億円の資産増
銀行等（銀行勘定）が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：1,307億円の負債増
海外企業による本邦企業の増資引受け等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：1兆3,648億円の負債増
銀行等の業種において買い越しとなったことから、負債増（取得超）となった。
(3) 対内中長期債投資：178億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
156.13円／米ドル（前年同月：137.37円／米ドル、前年同月比13.7％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
168.84円／ユーロ（前年同月：149.02円／ユーロ、前年同月比13.3％の円安）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表