令和6年6月10日
財務省
令和6年4月中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年同月比 | ||||
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貿易・サービス収支 | ▲1兆3,830億円 | ▲6,761億円 | (赤字幅拡大) | ||
貿易収支 | ▲6,615億円 | ▲5,124億円 | (赤字幅拡大) | ||
輸出 | 8兆4,282億円 | +1,996億円 | (+2.4%増加) | ||
輸入 | 9兆897億円 | +7,119億円 | (+8.5%増加) | ||
サービス収支 | ▲7,215億円 | ▲1,637億円 | (赤字幅拡大) | ||
第一次所得収支 | 3兆8,328億円 | +8,080億円 | (黒字幅拡大) | ||
第二次所得収支 | ▲3,993億円 | +231億円 | (赤字幅縮小) | ||
経常収支 | 2兆505億円 | +1,550億円 | (黒字幅拡大) |
「経常収支」は、「第一次所得収支」が黒字幅を拡大したこと等から、黒字幅を拡大した。
1.貿易・サービス収支:▲1兆3,830億円の赤字(前年同月比▲6,761億円赤字幅拡大)
「貿易収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を拡大した。
(1) 貿易収支:▲6,615億円の赤字(前年同月比▲5,124億円赤字幅拡大)
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字幅を拡大した。
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輸出:8兆4,282億円(前年同月比+1,996億円[+2.4%]増加、5か月連続の増加)
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輸入:9兆897億円(前年同月比+7,119億円[+8.5%]増加、2か月ぶりの増加)
[参考1]令和6年4月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局5月30日付公表)
(1) 輸出:8兆9,801億円(確報値:前年同月比+6,892億円[+8.3%]増加、数量:同▲3.2%減少、価格:同+11.9%増加)
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「商品別」では、自動車(同+2,395億円[+17.8%]、数量:同+2.4%)、半導体等製造装置(同+833億円[+28.2%]、数量:同+27.3%)、半導体等電子部品(同+816億円[+20.4%])等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+4,179億円[+9.7%])、北米(同+1,437億円[+8.0%])等が増加。
(2) 輸入:9兆4,457億円(9桁速報値:前年同月比+7,250億円[+8.3%]増加、数量:同+0.7%増加、価格:同+7.6%増加)
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「商品別」では、原粗油(同+1,169億円[+13.1%]、数量:同▲3.9%)、航空機類(同+922億円[+293.7%])、電算機類(含周辺機器)(同+906億円[+45.2%]、数量:同+7.9%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+4,100億円[+10.3%])、北米(同+2,458億円[+23.1%])等が増加。
[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)
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ドルベース:85.73米ドル/バレル(前年同月比+2.7%)
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円ベース:81,722円/キロリットル(前年同月比+17.7%)
(2) サービス収支:▲7,215億円の赤字(前年同月比▲1,637億円赤字幅拡大)
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(4月):3,042,900人(前年同月比+56.1%)
出国日本人数(4月):888,800人(前年同月比+58.7%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:3兆8,328億円の黒字(前年同月比+8,080億円黒字幅拡大)
「証券投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
4月 | 前月 | ||
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直接投資 | 1兆9,130億円 | 1兆6,200億円 | |
証券投資 | 2兆4,481億円 | 2,237億円 | |
株式・投資ファンド持分 | ▲2兆9,346億円 | 5,963億円 | |
中長期債 | 61億円 | 1兆2,910億円 | |
短期債 | 5兆3,765億円 | ▲1兆6,636億円 | |
金融派生商品 | 1兆3,777億円 | 1兆12億円 | |
その他投資 | ▲3兆7,276億円 | ▲3,794億円 | |
外貨準備 | 2,414億円 | 127億円 | |
金融収支 | 2兆2,526億円 | 2兆4,782億円 |
「証券投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が2兆2,526億円増加した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:1兆9,727億円の資産増
本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:4,259億円の資産増
投資信託委託会社等が買い越しとなったことから、資産増(取得超)となった。
(3) 対外中長期債投資:▲1兆683億円の資産減
銀行等(銀行勘定)が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:596億円の負債増
海外企業による本邦企業の増資引受け等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:3兆3,605億円の負債増
銀行等の業種において買い越しとなったことから、負債増(取得超)となった。
(3) 対内中長期債投資:▲1兆744億円の負債減
中長期国債が売り越しとなったこと等から、負債減(処分超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
153.43円/米ドル(前年同月:133.33円/米ドル、前年同月比15.1%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
164.82円/ユーロ(前年同月:146.27円/ユーロ、前年同月比12.7%の円安)