このページの本文へ移動

令和6年2月中 国際収支状況(速報)の概要

令和6年4月8日

財務省

令和6年2月中 国際収支状況(速報)の概要

経常収支

経常収支の内訳
  前年同月比
貿易・サービス収支 ▲3,365億円 +4,736億円  (赤字幅縮小)
  貿易収支 ▲2,809億円 +3,051億円  (赤字幅縮小)
  輸出 8兆971億円 +4,240億円  (+5.5%増加)
輸入 8兆3,780億円 +1,189億円  (+1.4%増加)
サービス収支 ▲556億円 +1,685億円  (赤字幅縮小)
第一次所得収支 3兆3,069億円 ▲1,435億円  (黒字幅縮小)
第二次所得収支 ▲3,262億円 +1,137億円  (赤字幅縮小)
経常収支 2兆6,442億円 +4,439億円  (黒字幅拡大)

「経常収支」は、「貿易収支」が赤字幅を縮小したこと等から、黒字幅を拡大した。

1.貿易・サービス収支:▲3,365億円の赤字(前年同月比+4,736億円赤字幅縮小)

「貿易収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を縮小した。

(1) 貿易収支:▲2,809億円の赤字(前年同月比+3,051億円赤字幅縮小)

輸出額の増加が輸入額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字幅を縮小した。

  1. 出:8兆971億円(前年同月比+4,240億円[+5.5%]増加、3か月連続の増加)

  2. 入:8兆3,780億円(前年同月比+1,189億円[+1.4%]増加、11か月ぶりの増加)

[参考1]令和6年2月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局3月28日付公表)

(1) 輸出:8兆2,492億円(確報値:前年同月比+5,952億円[+7.8%]増加、数量:同▲1.5%減少、価格:同+9.5%増加)

  1. 「商品別」では、自動車(同+2,285億円[+19.8%]、数量:同+14.2%)、自動車の部分品(同+597億円[+22.6%]、数量:同+10.5%)、プラスチック(同+312億円[+14.0%]、数量:同+3.0%)等が増加。

  2. 「主要地域別」では、対北米(同+3,021億円[+19.3%])、アジア(同+936億円[+2.3%])等が増加。

(2) 輸入:8兆6,270億円(9桁速報値:前年同月比+440億円[+0.5%]増加、数量:同+1.3%増加、価格:同▲0.8%減少)

  1. 「商品別」では、衣類・同付属品(同+614億円[+27.6%])、電算機類(含周辺機器)(同+533億円[+27.8%]、数量:同+24.1%)、石油製品(同+479億円[+25.7%])等が増加。

  2. 「主要地域別」では、対アジア(同+2,456億円[+6.5%])、北米(同+579億円[+5.4%])等が増加。

[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)

  1. ドルベース:83.58米ドル/バレル(前年同月比▲4.9%)

  2. 円ベース:77,879円/キロリットル(前年同月比+8.1%)

(2) サービス収支:▲556億円の赤字(前年同月比+1,685億円赤字幅縮小)

「旅行収支」が黒字幅を拡大したことから、「サービス収支」は赤字幅を縮小した。

[参考3]訪日外国人旅行者数(2月):2,788,000人(前年同月比+89.0%)

出国日本人数(2月):978,900人(前年同月比+82.1%)

(出典:日本政府観光局(JNTO))

2.第一次所得収支:3兆3,069億円の黒字(前年同月比▲1,435億円黒字幅縮小)

「直接投資収益」が黒字幅を縮小したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。

経常収支の推移
経常収支の推移(季節調整値)

金融収支

金融収支の内訳
  2月
直接投資 1兆5,555億円 3兆3,890億円
証券投資 ▲1兆2,714億円 ▲2兆8,027億円
  株式・投資ファンド持分 ▲1,528億円 ▲2兆6,058億円
中長期債 3,597億円 5,527億円
短期債 ▲1兆4,783億円 ▲7,496億円
金融派生商品 3,057億円 ▲1兆2,428億円
その他投資 5,443億円 2兆2,244億円
外貨準備 5,357億円 2,598億円
金融収支 1兆6,699億円 1兆8,277億円

「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が1兆6,699億円増加した。

1.金融収支・資産(居住者による投資)

(1) 対外直接投資:1兆3,283億円の資産増

本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増(実行超)となった。

(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:5,161億円の資産増

投資信託委託会社等が買い越しとなったことから、資産増(取得超)となった。

(3) 対外中長期債投資:1兆419億円の資産増

信託銀行(信託勘定)が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。

2.金融収支・負債(非居住者からの投資)

(1) 対内直接投資:▲2,272億円の負債減

海外企業による本邦企業への出資の回収等がみられ、負債減(回収超)となった。

(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:6,689億円の負債増

輸送用機器等の業種において買い越しとなったことから、負債増(取得超)となった。

(3) 対内中長期債投資:6,822億円の負債増

その他債券が買い越しとなったこと等から、負債増(取得超)となった。

[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)

149.42円/米ドル(前年同月:132.68円/米ドル、前年同月比12.6%の円安)

ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)

161.27円/ユーロ(前年同月:142.27円/ユーロ、前年同月比13.3%の円安)