令和5年11月9日
財務省
令和5年9月中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年同月比 | ||||
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貿易・サービス収支 | 534億円 | +2兆1,951億円 | (黒字転化) | ||
貿易収支 | 3,412億円 | +2兆1,504億円 | (黒字転化) | ||
輸出 | 9兆601億円 | +2,256億円 | (+2.6%増加) | ||
輸入 | 8兆7,189億円 | ▲1兆9,248億円 | (▲18.1%減少) | ||
サービス収支 | ▲2,878億円 | +447億円 | (赤字幅縮小) | ||
第一次所得収支 | 3兆764億円 | ▲348億円 | (黒字幅縮小) | ||
第二次所得収支 | ▲4,062億円 | ▲1,967億円 | (赤字幅拡大) | ||
経常収支 | 2兆7,236億円 | +1兆9,636億円 | (黒字幅拡大) |
「経常収支」は、「貿易収支」が黒字に転化したこと等から、黒字幅を拡大した。
1.貿易・サービス収支:534億円の黒字(前年同月比+2兆1,951億円黒字転化)
「貿易収支」が黒字に転化したこと等から、「貿易・サービス収支」は黒字に転化した。
(1) 貿易収支:3,412億円の黒字(前年同月比+2兆1,504億円黒字転化)
輸出額が輸入額を上回ったことから、「貿易収支」は黒字に転化した。
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輸出:9兆601億円(前年同月比+2,256億円[+2.6%]増加、3か月ぶりの増加)
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輸入:8兆7,189億円(前年同月比▲1兆9,248億円[▲18.1%]減少、6か月連続の減少)
[参考1]令和5年9月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局10月27日付公表)
(1) 輸出:9兆1,991億円(確報値:前年同月比+3,814億円[+4.3%]増加、数量:同+0.7%増加、価格:同+3.6%増加)
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「商品別」では、自動車(同+3,501億円[+26.9%]、数量:同+15.8%])、自動車の部分品(同+408億円[+12.0%]、数量:同+10.1%])、医薬品(同+276億円[+32.4%]、数量:同+18.3%])等が増加。
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「主要地域別」では、対北米(同+2,734億円[+15.4%])、中南米(同+632億円[+18.3%])等が増加。
(2) 輸入:9兆1,270億円(9桁速報値:前年同月比▲1兆7,899億円[▲16.4%]減少、数量:同▲2.7%減少、価格:同▲14.1%減少)
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「商品別」では、原粗油(同▲4,208億円[▲32.0%]、数量:同▲16.7%)、液化天然ガス(同▲3,930億円[▲44.8%]、数量:同+3.8%)、石炭(同▲3,743億円[▲49.5%]、数量:同▲8.7%)等が減少。
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「主要地域別」では、対大洋州(同▲5,404億円[▲40.9%])、中東(同▲4,901億円[▲32.0%])等が減少。
[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)
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ドルベース:86.45米ドル/バレル(前年同月比▲22.0%)
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円ベース:79,650円/キロリットル(前年同月比▲18.4%)
(2) サービス収支:▲2,878億円の赤字(前年同月比+447億円赤字幅縮小)
「旅行収支」が黒字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を縮小した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(9月):2,184,300人(前年同月比+957.1%)
出国日本人数(9月):1,004,700人(前年同月比+214.8%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:3兆764億円の黒字(前年同月比▲348億円黒字幅縮小)
「直接投資収益」が黒字幅を縮小したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。
Ⅱ金融収支
9月 | 前月 | ||
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直接投資 | 5,761億円 | 3兆1,438億円 | |
証券投資 | 10兆3,545億円 | 9兆1,133億円 | |
株式・投資ファンド持分 | 6兆5,541億円 | 6,380億円 | |
中長期債 | 6兆2,351億円 | 2兆3,031億円 | |
短期債 | ▲2兆4,347億円 | 6兆1,722億円 | |
金融派生商品 | 1兆2,393億円 | 1兆2,487億円 | |
その他投資 | ▲9兆8,187億円 | ▲11兆2,719億円 | |
外貨準備 | 6,526億円 | 6,729億円 | |
金融収支 | 3兆38億円 | 2兆9,068億円 |
「証券投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が3兆38億円増加した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:2兆1,329億円の資産増
本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:1兆2,022億円の資産増
信託銀行(信託勘定)等が買い越しとなったことから、資産増(取得超)となった。
(3) 対外中長期債投資:3兆1,781億円の資産増
銀行等(銀行勘定)が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:1兆5,567億円の負債増
海外企業による本邦企業の増資引受け等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:▲5兆3,519億円の負債減
電気機器等の業種において売り越しとなったことから、負債減(処分超)となった。
(3) 対内中長期債投資:▲3兆570億円の負債減
中長期国債が売り越しとなったこと等から、負債減(処分超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
147.67円/米ドル(前年同月:143.14円/米ドル、前年同月比3.2%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
157.79円/ユーロ(前年同月:141.89円/ユーロ、前年同月比11.2%の円安)