令和5年6月8日
財務省
令和5年4月中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年同月比 | ||||
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貿易・サービス収支 | ▲7,596億円 | +9,273億円 | (赤字幅縮小) | ||
貿易収支 | ▲1,131億円 | +5,710億円 | (赤字幅縮小) | ||
輸出 | 8兆2,234億円 | +2,108億円 | (+2.6%増加) | ||
輸入 | 8兆3,366億円 | ▲3,602億円 | (▲4.1%減少) | ||
サービス収支 | ▲6,465億円 | +3,563億円 | (赤字幅縮小) | ||
第一次所得収支 | 3兆663億円 | +921億円 | (黒字幅拡大) | ||
第二次所得収支 | ▲4,116億円 | ▲1,995億円 | (赤字幅拡大) | ||
経常収支 | 1兆8,951億円 | +8,199億円 | (黒字幅拡大) |
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字幅を縮小したこと等から、黒字幅を拡大した。
1.貿易・サービス収支:▲7,596億円の赤字(前年同月比+9,273億円赤字幅縮小)
「貿易収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を縮小した。
(1) 貿易収支:▲1,131億円の赤字(前年同月比+5,710億円赤字幅縮小)
輸出額が増加し、輸入額が減少したことから、「貿易収支」は赤字幅を縮小した。
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輸出:8兆2,234億円(前年同月比+2,108億円 [+2.6%]増加、26か月連続の増加)
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輸入:8兆3,366億円(前年同月比▲3,602億円[▲4.1%]減少、27か月ぶりの減少)
[参考1]令和5年4月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局5月30日付公表)
(1) 輸出:8兆2,890億円(確報値:前年同月比+2,134億円[+2.6%]増加、数量:同▲6.0%減少、価格:同+9.2%増加)
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「商品別」では、自動車(同+3,035億円[+29.2%]、数量:同+17.6%)、科学光学機器(同+253億円[+12.7%])、船舶(同+178億円[+24.4%]、数量:同+4.5%)等が増加。
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「主要地域別」では、対北米(同+1,924億円[+12.0%])、中南米(同+737億円[+25.8%])等が増加。
(2) 輸入:8兆7,212億円(9桁速報値:前年同月比▲2,093億円[▲2.3%]減少、数量:同▲0.3%減少、価格:同▲2.0%減少)
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「商品別」では、原粗油(同▲2,949億円[▲25.0%]、数量:同▲10.0%)、液化天然ガス(同▲1,391億円[▲24.8%]、数量:同▲18.7%)、非鉄金属(同▲886億円[▲31.7%]、数量:同▲22.5%)等が減少。
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「主要地域別」では、対中東(同▲2,688億円[▲20.9%])、中南米(同▲126億円[▲3.3%])等が減少。
[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)
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ドルベース:83.42米ドル/バレル(前年同月比▲22.6%)
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円ベース:69,356円/キロリットル(前年同月比▲16.7%)
(2) サービス収支:▲6,465億円の赤字(前年同月比+3,563億円赤字幅縮小)
「旅行収支」が黒字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を縮小した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(4月):1,949,100人(前年同月比+1,296.7%)
出国日本人数(4月):560,200人(前年同月比+333.7%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:3兆663億円の黒字(前年同月比+921億円黒字幅拡大)
「証券投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
4月 | 前月 | ||
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直接投資 | 2兆2,953億円 | 4,783億円 | |
証券投資 | ▲6兆3,489億円 | 7兆1,081億円 | |
株式・投資ファンド持分 | ▲4兆5,299億円 | 4兆336億円 | |
中長期債 | ▲3兆4,441億円 | 1兆9,166億円 | |
短期債 | 1兆6,251億円 | 1兆1,578億円 | |
金融派生商品 | 6,583億円 | 1,250億円 | |
その他投資 | 6兆2,696億円 | ▲5兆6,761億円 | |
外貨準備 | 1,297億円 | 1,562億円 | |
金融収支 | 3兆39億円 | 2兆1,915億円 |
「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が3兆39億円増加した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:1兆4,415億円の資産増
本邦企業による海外企業の増資引受け等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:4,481億円の資産増
信託銀行(信託勘定)等が買い越しとなったことから、資産増(取得超)となった。
(3) 対外中長期債投資:▲1兆1,330億円の資産減
銀行等(銀行勘定)が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:▲8,537億円の負債減
海外企業による本邦企業への出資の回収等がみられ、負債減(回収超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:4兆9,780億円の負債増
銀行等の業種において買い越しとなったことから、負債増(取得超)となった。
(3) 対内中長期債投資:2兆3,112億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増(取得超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
133.33円/米ドル(前年同月:126.04円/米ドル、前年同月比5.8%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
146.27円/ユーロ(前年同月:136.71円/ユーロ、前年同月比7.0%の円安)