令和4年9月8日
財務省
令和4年7月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲2兆29億円 | ▲1兆9,825億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 貿易収支 | ▲1兆2,122億円 | ▲1兆8,184億円 | (赤字転化) | ||
| 輸出 | 8兆5,838億円 | ＋1兆3,416億円 | (＋18.5％増加) | ||
| 輸入 | 9兆7,959億円 | ＋3兆1,601億円 | (＋47.6％増加) | ||
| サービス収支 | ▲7,908億円 | ▲1,641億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 第一次所得収支 | 2兆4,332億円 | ＋4,648億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲2,013億円 | ＋315億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 経常収支 | 2,290億円 | ▲1兆4,862億円 | (黒字幅縮小) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、黒字幅を縮小した。
１．貿易・サービス収支：▲2兆29億円の赤字（前年同月比▲1兆9,825億円赤字幅拡大）
「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を拡大した。
(1) 貿易収支：▲1兆2,122億円の赤字（前年同月比▲1兆8,184億円赤字転化）
輸入額が輸出額を上回ったことから、「貿易収支」は赤字に転化した。
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輸出：8兆5,838億円（前年同月比＋1兆3,416億円［＋18.5％］増加、17か月連続の増加）
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輸入：9兆7,959億円（前年同月比＋3兆1,601億円［＋47.6％］増加、18か月連続の増加）
［参考１］令和4年7月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局8月30日付公表）
(1) 輸出：8兆7,552億円（確報値：前年同月比＋1兆4,005億円［＋19.0％］増加、数量：同▲1.9％減少、価格：同＋21.3％増加）
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「商品別」では、自動車（同＋1,495億円［＋13.7％］、数量：同▲5.3％）、鉱物性燃料（同＋1,186億円［＋142.3％］）、半導体等製造装置（同＋1,074億円［＋37.7％］、数量：同＋33.0％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋8,885億円［＋21.1％］）、北米（同＋2,067億円［＋14.2％］）等が増加。
(2) 輸入：10兆1,892億円（9桁速報値：前年同月比＋3兆2,690億円［＋47.2％］増加、数量：同＋2.3％増加、価格：同＋44.0％増加）
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「商品別」では、原粗油（同＋5,920億円［＋107.3％］、数量：同＋3.8％）、石炭（同＋5,900億円［＋268.9％］、数量：同▲2.0％）、液化天然ガス（同＋4,282億円［＋124.1％］、数量：同▲0.4％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋1兆3,063億円［＋38.5％］）、大洋州（同＋6,618億円［＋126.1％］）等が増加。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：116.48米ドル／バレル（前年同月比＋62.3％）
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円ベース：99,666円／キロリットル（前年同月比＋99.7％）
(2) サービス収支：▲7,908億円の赤字（前年同月比▲1,641億円赤字幅拡大）
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（7月）：144,500人（前年同月比＋183.0％）
出国日本人数（7月）：277,900人（前年同月比＋543.5％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：2兆4,332億円の黒字（前年同月比＋4,648億円黒字幅拡大）
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
| 7月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 7,111億円 | 1兆6,386億円 | |
| 証券投資 | ▲12兆6,722億円 | ▲1,456億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | 7,237億円 | 2兆9,171億円 | |
| 中長期債 | ▲7兆5,222億円 | ▲8,903億円 | |
| 短期債 | ▲5兆8,736億円 | ▲2兆1,725億円 | |
| 金融派生商品 | 6,196億円 | 1兆3,261億円 | |
| その他投資 | 10兆5,863億円 | ▲3兆1,585億円 | |
| 外貨準備 | 543億円 | ▲2,461億円 | |
| 金融収支 | ▲7,009億円 | ▲5,855億円 | |
「証券投資」において純資産が減少したことから、「金融収支」は純資産が▲7,009億円減少した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：1兆248億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引き受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：1兆8,180億円の資産増
信託銀行（信託勘定）が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
(3) 対外中長期債投資：▲3兆1,693億円の資産減
生命保険会社が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：3,137億円の負債増
本邦企業による海外子会社からの借入等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：1兆943億円の負債増
医薬品等の業種において買い越しとなったことから、負債増（取得超）となった。
(3) 対内中長期債投資：4兆3,530億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
136.63円／米ドル（前年同月：110.29円／米ドル、前年同月比23.9％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
139.31円／ユーロ（前年同月：130.39円／ユーロ、前年同月比6.8％の円安）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表