令和4年7月8日
財務省
令和4年5月中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年同月比 | ||||
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貿易・サービス収支 | ▲2兆1,097億円 | ▲1兆8,324億円 | (赤字幅拡大) | ||
貿易収支 | ▲1兆9,512億円 | ▲1兆9,441億円 | (赤字幅拡大) | ||
輸出 | 7兆4,279億円 | +1兆2,339億円 | (+19.9%増加) | ||
輸入 | 9兆3,791億円 | +3兆1,780億円 | (+51.3%増加) | ||
サービス収支 | ▲1,585億円 | +1,117億円 | (赤字幅縮小) | ||
第一次所得収支 | 2兆4,472億円 | +1,647億円 | (黒字幅拡大) | ||
第二次所得収支 | ▲2,091億円 | +24億円 | (赤字幅縮小) | ||
経常収支 | 1,284億円 | ▲1兆6,653億円 | (黒字幅縮小) |
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字幅を拡大したことから、黒字幅を縮小した。
1.貿易・サービス収支:▲2兆1,097億円の赤字(前年同月比▲1兆8,324億円赤字幅拡大)
「貿易収支」が赤字幅を拡大したことから、「貿易・サービス収支」は赤字幅を拡大した。
(1) 貿易収支:▲1兆9,512億円の赤字(前年同月比▲1兆9,441億円赤字幅拡大)
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字幅を拡大した。
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輸出:7兆4,279億円(前年同月比+1兆2,339億円[+19.9%]増加、15か月連続の増加)
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輸入:9兆3,791億円(前年同月比+3兆1,780億円[+51.3%]増加、16か月連続の増加)
[参考1]令和4年5月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局6月29日付公表)
(1) 輸出:7兆2,520億円(確報値:前年同月比+9,914億円[+15.8%]増加、数量:同▲3.5%減少、価格:同+20.0%増加)
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「商品別」では、鉄鋼(同+1,697億円[+60.2%]、数量:同+8.7%)、鉱物性燃料(同+1,594億円[+404.8%])、半導体等電子部品(同+767億円[+21.1%])等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+6,379億円[+17.5%])等が増加。
(2) 輸入:9兆6,378億円(9桁速報値:前年同月比+3兆1,643億円[+48.9%]増加、数量:同+4.7%増加、価格:同+42.2%増加)
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「商品別」では、原粗油(同+6,357億円[+147.3%]、数量:同+26.7%)、石炭(同+4,440億円[+267.9%]、数量:同+3.9%)、液化天然ガス(同+3,653億円[+154.7%]、数量:同+16.3%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+1兆2,121億円[+38.9%])、中東(同+7,074億円[+129.8%])等が増加。
[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)
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ドルベース:107.78米ドル/バレル(前年同月比+64.4%)
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円ベース:87,603円/キロリットル(前年同月比+95.2%)
(2) サービス収支:▲1,585億円の赤字(前年同月比+1,117億円赤字幅縮小)
「その他サービス収支」が赤字幅を縮小したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を縮小した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(5月):147,000人(前年同月比+1364.9%)
出国日本人数(5月):134,000人(前年同月比+344.9%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:2兆4,472億円の黒字(前年同月比+1,647億円黒字幅拡大)
「証券投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
5月 | 前月 | ||
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直接投資 | 6,635億円 | 8,065億円 | |
証券投資 | ▲4兆2,773億円 | ▲7兆3,489億円 | |
株式・投資ファンド持分 | 1兆5,464億円 | ▲3兆5,677億円 | |
中長期債 | ▲2兆2,236億円 | ▲3兆1,242億円 | |
短期債 | ▲3兆6,001億円 | ▲6,570億円 | |
金融派生商品 | 1兆156億円 | 3,349億円 | |
その他投資 | 1兆7,149億円 | 5兆4,569億円 | |
外貨準備 | 4,521億円 | ▲834億円 | |
金融収支 | ▲4,312億円 | ▲8,340億円 |
「証券投資」において純資産が減少したことから、「金融収支」は純資産が▲4,312億円減少した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:1兆787億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引き受け等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:1兆1,796億円の資産増
信託銀行(信託勘定)が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。
(3) 対外中長期債投資:▲1兆4,057億円の資産減
生命保険会社が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:4,153億円の負債増
本邦企業による海外関連会社からの借入等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:▲3,668億円の負債減
情報・通信業等の業種において売り越しとなったことから、負債減(処分超)となった。
(3) 対内中長期債投資:8,179億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増(取得超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
128.78円/米ドル(前年同月:109.19円/米ドル、前年同月比17.9%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
136.13円/ユーロ(前年同月:132.76円/ユーロ、前年同月比2.5%の円安)