令和4年6月8日
財務省
令和4年4月中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年同月比 | ||||
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貿易・サービス収支 | ▲1兆6,537億円 | ▲9,644億円 | (赤字幅拡大) | ||
貿易収支 | ▲6,884億円 | ▲9,706億円 | (赤字転化) | ||
輸出 | 8兆133億円 | +1兆1,767億円 | (+17.2%増加) | ||
輸入 | 8兆7,017億円 | +2兆1,473億円 | (+32.8%増加) | ||
サービス収支 | ▲9,653億円 | +62億円 | (赤字幅縮小) | ||
第一次所得収支 | 2兆3,706億円 | +3,649億円 | (黒字幅拡大) | ||
第二次所得収支 | ▲2,157億円 | ▲291億円 | (赤字幅拡大) | ||
経常収支 | 5,011億円 | ▲6,286億円 | (黒字幅縮小) |
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、黒字幅を縮小した。
1.貿易・サービス収支:▲1兆6,537億円の赤字(前年同月比▲9,644億円赤字幅拡大)
「貿易収支」が赤字に転化したことから、「貿易・サービス収支」は赤字幅を拡大した。
(1) 貿易収支:▲6,884億円の赤字(前年同月比▲9,706億円赤字転化)
輸入額が輸出額を上回ったことから、「貿易収支」は赤字に転化した。
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輸出:8兆133億円(前年同月比+1兆1,767億円[+17.2%]増加、14か月連続の増加)
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輸入:8兆7,017億円(前年同月比+2兆1,473億円[+32.8%]増加、15か月連続の増加)
[参考1]令和4年4月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局5月27日付公表)
(1) 輸出:8兆757億円(確報値:前年同月比+8,954億円[+12.5%]増加、数量:同▲4.4%減少、価格:同+17.7%増加)
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「商品別」では、鉄鋼(同+1,029億円[+37.1%]、数量:同▲0.3%)、鉱物性燃料(同+821億円[+132.0%])、自動車(同+472億円[+4.8%]、数量:同▲11.1%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+4,284億円[+10.3%])、北米(同+2,420億円[+17.7%])等が増加。
(2) 輸入:8兆9,185億円(9桁速報値:前年同月比+1兆9,650億円[+28.3%]増加、数量:同▲9.0%減少、価格:同+40.9%増加)
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「商品別」では、原粗油(同+5,867億円[+99.3%]、数量:同+9.4%)、液化天然ガス(同+3,358億円[+151.6%]、数量:同+12.1%)、石炭(同+3,074億円[+198.9%]、数量:同+1.6%)等が増加。
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「主要地域別」では、対中東(同+6,125億円[+91.3%])、アジア(同+3,811億円[+10.9%])等が増加。
[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)
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ドルベース:107.77米ドル/バレル(前年同月比+62.5%)
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円ベース:83,246円/キロリットル(前年同月比+82.1%)
(2) サービス収支:▲9,653億円の赤字(前年同月比+62億円赤字幅縮小)
「その他サービス収支」が赤字幅を縮小したことから、「サービス収支」は赤字幅を縮小した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(4月):139,500人(前年同月比+1,185.4%)
出国日本人数(4月):129,200人(前年同月比+259.8%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:2兆3,706億円の黒字(前年同月比+3,649億円黒字幅拡大)
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
4月 | 前月 | ||
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直接投資 | 8,065億円 | 1,125億円 | |
証券投資 | ▲7兆3,489億円 | 5兆5,987億円 | |
株式・投資ファンド持分 | ▲3兆5,677億円 | 1兆9,987億円 | |
中長期債 | ▲3兆1,242億円 | ▲4,922億円 | |
短期債 | ▲6,570億円 | 4兆921億円 | |
金融派生商品 | 3,349億円 | 586億円 | |
その他投資 | 5兆4,569億円 | ▲4兆2,784億円 | |
外貨準備 | ▲834億円 | 245億円 | |
金融収支 | ▲8,340億円 | 1兆5,159億円 |
「証券投資」において純資産が減少したこと等から、「金融収支」は純資産が▲8,340億円減少した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:1兆826億円の資産増
本邦企業による海外企業の買収等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:▲1,345億円の資産減
銀行等(銀行勘定)が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
(3) 対外中長期債投資:▲2兆4,032億円の資産減
銀行等(銀行勘定)が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:2,761億円の負債増
海外親会社による本邦子会社への出資等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:3兆4,331億円の負債増
卸売業等の業種において買い越しとなったことから、負債増(取得超)となった。
(3) 対内中長期債投資:7,210億円の負債増
政府機関債が買い越しとなったこと等から、負債増(取得超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
126.04円/米ドル(前年同月:109.13円/米ドル、前年同月比15.5%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
136.71円/ユーロ(前年同月:130.39円/ユーロ、前年同月比4.8%の円安)