令和4年4月8日
財務省
令和4年2月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲3,803億円 | ▲8,597億円 | (赤字転化) | ||
| 貿易収支 | ▲1,768億円 | ▲6,994億円 | (赤字転化) | ||
| 輸出 | 7兆2,993億円 | ＋1兆2,061億円 | (＋19.8％増加) | ||
| 輸入 | 7兆4,762億円 | ＋1兆9,056億円 | (＋34.2％増加) | ||
| サービス収支 | ▲2,035億円 | ▲1,602億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 第一次所得収支 | 2兆2,745億円 | ▲2,786億円 | (黒字幅縮小) | ||
| 第二次所得収支 | ▲2,459億円 | ▲795億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 経常収支 | 1兆6,483億円 | ▲1兆2,177億円 | (黒字幅縮小) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、黒字幅を縮小した。
１．貿易・サービス収支：▲3,803億円の赤字（前年同月比▲8,597億円赤字転化）
「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字に転化した。
(1) 貿易収支：▲1,768億円の赤字（前年同月比▲6,994億円赤字転化）
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字に転化した。
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輸出：7兆2,993億円（前年同月比＋1兆2,061億円［＋19.8％］増加、12か月連続の増加）
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輸入：7兆4,762億円（前年同月比＋1兆9,056億円［＋34.2％］増加、13か月連続の増加）
［参考１］令和4年2月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局3月30日付公表）
(1) 輸出：7兆1,899億円（確報値：前年同月比＋1兆1,515億円［＋19.1％］増加、数量：同＋2.7％増加、価格：同＋15.9％増加）
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「商品別」では、鉄鋼（同＋1,077億円［＋45.5％］、数量：同▲5.1％）、鉱物性燃料（同＋843億円［＋139.3％］）、自動車（同＋715億円［＋8.3％］、数量：同▲5.5％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋8,415億円［＋25.2％］）、北米（同＋1,894億円［＋16.2％］）等が増加。
(2) 輸入：7兆8,595億円（9桁速報値：前年同月比＋1兆9,971億円［＋34.1％］増加、数量：同▲0.9％減少、価格：同＋35.2％増加）
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「商品別」では、原粗油（同＋3,900億円［＋93.2％］、数量：同＋13.2％）、液化天然ガス（同＋2,672億円［＋65.3％］、数量：同▲11.9％）、医薬品（同＋2,557億円［＋100.8％］、数量：同＋31.8％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋4,913億円［＋16.7％］）、中東（同＋4,010億円［＋73.7％］）等が増加。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：86.69米ドル／バレル（前年同月比＋55.2％）
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円ベース：62,611円／キロリットル（前年同月比＋70.7％）
(2) サービス収支：▲2,035億円の赤字（前年同月比▲1,602億円赤字幅拡大）
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（2月）：16,700人（前年同月比＋127.1％）
出国日本人数（2月）：46,900人（前年同月比＋89.1％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：2兆2,745億円の黒字（前年同月比▲2,786億円黒字幅縮小）
「直接投資収益」が黒字幅を縮小したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。
Ⅱ金融収支
| 2月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 5,009億円 | 2,143億円 | |
| 証券投資 | ▲2兆8,399億円 | 1兆6,653億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | 1兆3,745億円 | ▲6,719億円 | |
| 中長期債 | ▲3兆 97億円 | 1兆2,686億円 | |
| 短期債 | ▲1兆2,047億円 | 1兆 687億円 | |
| 金融派生商品 | 3,138億円 | 1,038億円 | |
| その他投資 | 2兆6,593億円 | ▲4,612億円 | |
| 外貨準備 | 4,023億円 | ▲2,909億円 | |
| 金融収支 | 1兆 364億円 | 1兆2,313億円 | |
「その他投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が1兆364億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：7,613億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：5,355億円の資産増
投資信託委託会社等が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
(3) 対外中長期債投資：▲2兆8,653億円の資産減
銀行等（銀行勘定）が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：2,604億円の負債増
海外企業による本邦企業への出資等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：▲8,391億円の負債減
電気機器等の業種において売り越しとなったことから、負債減（処分超）となった。
(3) 対内中長期債投資：1,444億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
115.20円／米ドル（前年同月：105.36円／米ドル、前年同月比9.3％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
130.57円／ユーロ（前年同月：127.42円／ユーロ、前年同月比2.5％の円安）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表