令和4年3月8日
財務省
令和4年1月中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年同月比 | ||||
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貿易・サービス収支 | ▲2兆3,422億円 | ▲1兆7,642億円 | (赤字幅拡大) | ||
貿易収支 | ▲1兆6,043億円 | ▲1兆4,642億円 | (赤字幅拡大) | ||
輸出 | 6兆5,620億円 | +8,642億円 | (+15.2%増加) | ||
輸入 | 8兆1,663億円 | +2兆3,284億円 | (+39.9%増加) | ||
サービス収支 | ▲7,379億円 | ▲3,000億円 | (赤字幅拡大) | ||
第一次所得収支 | 1兆2,890億円 | ▲131億円 | (黒字幅縮小) | ||
第二次所得収支 | ▲1,355億円 | +822億円 | (赤字幅縮小) | ||
経常収支 | ▲1兆1,887億円 | ▲1兆6,950億円 | (赤字転化) |
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字幅を拡大したこと等から、赤字に転化した。
1.貿易・サービス収支:▲2兆3,422億円の赤字(前年同月比▲1兆7,642億円赤字幅拡大)
「貿易収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字幅を拡大した。
(1) 貿易収支:▲1兆6,043億円の赤字(前年同月比▲1兆4,642億円赤字幅拡大)
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字幅を拡大した。
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輸出:6兆5,620億円(前年同月比+8,642億円[+15.2%]増加、11か月連続の増加)
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輸入:8兆1,663億円(前年同月比+2兆3,284億円[+39.9%]増加、12か月連続の増加)
[参考1]令和4年1月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局2月25日付公表)
(1) 輸出:6兆3,318億円(確報値:前年同月比+5,522億円[+9.6%]増加、数量:同▲3.9%減少、価格:同+14.0%増加)
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「商品別」では、鉄鋼(同+982億円[+47.0%]、数量:同▲2.8%)、鉱物性燃料(同+808億円[+112.1%])、半導体等電子部品(同+632億円[+18.7%])等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+2,115億円[+6.3%])、北米(同+1,119億円[+10.4%])等が増加。
(2) 輸入:8兆5,253億円(9桁速報値:前年同月比+2兆4,185億円[+39.6%]増加、数量:同+4.9%増加、価格:同+33.1%増加)
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「商品別」では、原粗油(同+3,411億円[+84.6%]、数量:同+4.7%)、石炭(同+2,447億円[+167.4%]、数量:同+0.4%)、液化天然ガス(同+1,908億円[+52.1%]、数量:同▲15.8%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+9,452億円[+29.2%])、中東(同+4,112億円[+80.8%])等が増加。
[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)
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ドルベース:79.65米ドル/バレル(前年同月比+58.9%)
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円ベース:57,578円/キロリットル(前年同月比+76.4%)
(2) サービス収支:▲7,379億円の赤字(前年同月比▲3,000億円赤字幅拡大)
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(1月):17,800人(前年同月比▲61.7%)
出国日本人数(1月):75,000人(前年同月比+54.0%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:1兆2,890億円の黒字(前年同月比▲131億円黒字幅縮小)
「その他投資収益」が黒字幅を縮小したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。
Ⅱ金融収支
1月 | 前月 | ||
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直接投資 | 2,220億円 | 1兆5,179億円 | |
証券投資 | 1兆6,653億円 | ▲1兆8,007億円 | |
株式・投資ファンド持分 | ▲6,719億円 | 2兆8,349億円 | |
中長期債 | 1兆2,686億円 | ▲5兆8,342億円 | |
短期債 | 1兆 687億円 | 1兆1,986億円 | |
金融派生商品 | 1,038億円 | ▲1,652億円 | |
その他投資 | ▲4,612億円 | 869億円 | |
外貨準備 | ▲2,909億円 | 3,264億円 | |
金融収支 | 1兆2,390億円 | ▲347億円 |
「証券投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が1兆2,390億円増加した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:6,988億円の資産増
本邦企業による海外企業の買収等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:▲997億円の資産減
信託銀行(信託勘定)が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
(3) 対外中長期債投資:1兆1,742億円の資産増
信託銀行(信託勘定)が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:4,768億円の負債増
本邦企業による海外関連会社からの借入等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:5,723億円の負債増
化学等の業種において買い越しとなったことから、負債増(取得超)となった。
(3) 対内中長期債投資:▲944億円の負債減
中長期国債が売り越しとなったこと等から、負債減(処分超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
114.83円/米ドル(前年同月:103.70円/米ドル、前年同月比10.7%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
129.99円/ユーロ(前年同月:126.25円/ユーロ、前年同月比3.0%の円安)