令和3年11月9日
財務省
令和3年度上期中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同期比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲1兆6,402億円 | ＋6,430億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 貿易収支 | 9,789億円 | ＋9,740億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 輸出 | 40兆8,287億円 | ＋10兆5,045億円 | (＋34.6％増加) | ||
| 輸入 | 39兆8,498億円 | ＋9兆5,305億円 | (＋31.4％増加) | ||
| サービス収支 | ▲2兆6,191億円 | ▲3,310億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 第一次所得収支 | 10兆7,847億円 | ＋1兆3,447億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲1兆1,325億円 | ＋2,923億円 | (赤字幅縮小) | ||
| 経常収支 | 8兆120億円 | ＋2兆2,801億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「第一次所得収支」が黒字幅を拡大したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：▲1兆6,402億円の赤字（前年同期比＋6,430億円赤字幅縮小）
「貿易収支」が黒字幅を拡大したことから、「貿易・サービス収支」は、赤字幅を縮小した。
(1) 貿易収支：9,789億円の黒字（前年同期比＋9,740億円黒字幅拡大）
輸出額の増加が輸入額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は黒字幅を拡大した。
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輸出：40兆8,287億円（前年同期比＋10兆5,045億円［＋34.6％］増加）
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輸入：39兆8,498億円（前年同期比＋9兆5,305億円［＋31.4％］増加）
［参考１］令和3年度上半期分貿易統計（通関ベース：財務省関税局10月28日付公表）
(1) 輸出：41兆4,645億円（確報値：前年同期比＋10兆5,590億円［＋34.2％］増加、数量：同＋23.2％増加、価格：同＋8.9％増加）
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「商品別」では、自動車（同＋1兆3,938億円 [＋36.7％]、数量：同＋28.0％）、鉄鋼（同＋7,723億円[＋65.4％] 、数量：同＋14.4％）、自動車の部分品（同＋6,739億円 [＋58.5％]、数量：同＋50.7％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋5兆5,868億円 [＋30.2％］）、北米（同＋2兆1,581億円 [＋37.7％］）等が増加。
(2) 輸入：41兆8,616億円（9桁速報値：前年同期比＋9兆7,520億円［＋30.4％］増加、数量：同＋6.5％増加、価格：同＋22.4％増加）
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「商品別」では、原粗油（同＋1兆7,197億円［＋103.0％］、数量:同＋2.8％）、医薬品（同＋7,078億円［＋44.8％］、数量：同▲8.1％）、非鉄金属（同＋6,840億円［＋85.6％］、数量:同＋31.6％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋3兆3,464億円［＋19.9％］）、中東（同＋2兆577億円［＋99.6％］）等が増加。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同期比は財務省で算出）
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ドルベース：70.29米ドル／バレル（前年同期比＋92.7％）
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円ベース：48,523円／キロリットル（前年同期比＋97.5％）
(2) サービス収支：▲2兆6,191億円の赤字（前年同期比▲3,310億円赤字幅拡大）
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（令和3年度上期）：124,794人（前年同期比＋275.1％）
出国日本人数（令和3年度上期）：258,327人（前年同期比＋136.7％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)の資料により財務省で算出）
２．第一次所得収支：10兆7,847億円の黒字（前年同期比＋1兆3,447億円黒字幅拡大）
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
| 当期 | 前期 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 6兆4,239億円 | 5兆7,361億円 | |
| 証券投資 | ▲5兆4,284億円 | ▲9兆8,240億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | ▲2兆4,900億円 | ▲7兆2,529億円 | |
| 中長期債 | ▲8兆9,818億円 | 8兆8,803億円 | |
| 短期債 | 6兆434億円 | ▲11兆4,514億円 | |
| 金融派生商品 | 1兆3,202億円 | 2兆1,784億円 | |
| その他投資 | ▲3,878億円 | 8兆9,444億円 | |
| 外貨準備 | 5兆1,116億円 | 7,810億円 | |
| 金融収支 | 7兆 395億円 | 7兆8,159億円 | |
「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が7兆395億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：6兆8,771億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：▲2兆285億円の資産減
信託銀行（信託勘定）が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
(3) 対外中長期債投資：3兆5,216億円の資産増
金融商品取引業者が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：4,532億円の負債増
海外親会社による本邦子会社への出資等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：4,615億円の負債増
電気機器等の業種において買い越しとなったことから、負債増（取得超）となった。
(3) 対内中長期債投資：12兆5,034億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の期中平均レート）
109.80円／米ドル（前年同期：106.91円／米ドル、前年同期比2.7％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの期中平均レート）
130.88円／ユーロ（前年同期：121.29円／ユーロ、前年同期比7.9％の円安）