令和4年2月8日
財務省
令和3年中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年比 | ||||
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貿易・サービス収支 | ▲2兆5,255億円 | ▲1兆8,005億円 | (赤字幅拡大) | ||
貿易収支 | 1兆7,538億円 | ▲1兆2,568億円 | (黒字幅縮小) | ||
輸出 | 82兆2,724億円 | +14兆9,023億円 | (+22.1%増加) | ||
輸入 | 80兆5,186億円 | +16兆1,591億円 | (+25.1%増加) | ||
サービス収支 | ▲4兆2,793億円 | ▲5,437億円 | (赤字幅拡大) | ||
第一次所得収支 | 20兆3,811億円 | +1兆2,279億円 | (黒字幅拡大) | ||
第二次所得収支 | ▲2兆4,197億円 | +1,295億円 | (赤字幅縮小) | ||
経常収支 | 15兆4,359億円 | ▲4,431億円 | (黒字幅縮小) |
「経常収支」は、「貿易収支」が黒字幅を縮小したこと等から、黒字幅を縮小した。
1.貿易・サービス収支:▲2兆5,255億円の赤字(前年比▲1兆8,005億円赤字幅拡大)
「貿易収支」が黒字幅を縮小したこと等から、「貿易・サービス収支」は、赤字幅を拡大した。
(1) 貿易収支:1兆7,538億円の黒字(前年比▲1兆2,568億円黒字幅縮小)
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は黒字幅を縮小した。
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輸出:82兆2,724億円(前年比+14兆9,023億円[+22.1%]増加)
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輸入:80兆5,186億円(前年比+16兆1,591億円[+25.1%]増加)
[参考1]令和3年分貿易統計(通関ベース:財務省関税局1月28日付公表)
(1) 輸出:83兆929億円(確報値:前年比+14兆6,938億円[+21.5%]増加、数量:同+12.1%増加、価格:同+8.4%増加)
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「商品別」では、鉄鋼(同+1兆2,392億円[+48.1%]、数量:同+6.9%)、自動車(同+1兆1,428億円[+11.9%]、数量:同+4.7%)、半導体等製造装置(同+8,360億円[+33.2%]、数量:同+12.0%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+8兆9,368億円[+22.8%])、北米(同+2兆3,670億円[+17.7%])等が増加。
(2) 輸入:84兆5,688億円(9桁速報値:前年比+16兆5,580億円[+24.3%]増加、数量:同+5.1%増加、価格:同+18.3%増加)
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「商品別」では、原粗油(同+2兆2,813億円[+49.1%]、数量:同▲1.2%)、非鉄金属(同+1兆1,073億円[+64.3%]、数量:同+22.1%)、液化天然ガス(同+1兆603億円[+33.1%]、数量:同▲0.2%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+6兆3,470億円[+18.3%])、中東(同+2兆9,133億円[+52.4%])等が増加。
[参考2]原油価格(石油連盟の資料により財務省で算出)
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ドルベース:69.44米ドル/バレル(前年比+47.3%)
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円ベース:48,006円/キロリットル(前年比+50.9%)
(2) サービス収支:▲4兆2,793億円の赤字(前年比▲5,437億円赤字幅拡大)
「旅行収支」が黒字幅を縮小したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(令和3年):245,900人(前年比▲94.0%)
出国日本人数(令和3年):512,200人(前年比▲83.9%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:20兆3,811億円の黒字(前年比+1兆2,279億円黒字幅拡大)
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
令和3年 | 前年 | ||
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直接投資 | 13兆1,300億円 | 9兆6,033億円 | |
証券投資 | ▲21兆9,488億円 | 4兆2,339億円 | |
株式・投資ファンド持分 | ▲4兆2,123億円 | 4兆4,436億円 | |
中長期債 | ▲16兆1,672億円 | 20兆円 | |
短期債 | ▲1兆5,693億円 | ▲20兆2,097億円 | |
金融派生商品 | 2兆4,423億円 | 8,662億円 | |
その他投資 | 10兆1,238億円 | ▲2兆1,618億円 | |
外貨準備 | 6兆8,899億円 | 1兆1,980億円 | |
金融収支 | 10兆6,372億円 | 13兆7,395億円 |
「直接投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が10兆6,372億円増加した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:16兆2,547億円の資産増
本邦企業による海外企業の買収等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:▲2兆1,436億円の資産減
信託銀行(信託勘定)が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
(3) 対外中長期債投資:1兆9,828億円の資産増
信託銀行(信託勘定)が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:3兆1,246億円の負債増
海外企業による本邦企業への出資等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:2兆688億円の負債増
電気機器等の業種において買い越しとなったことから、負債増(取得超)となった。
(3) 対内中長期債投資:18兆1,500億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増(取得超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の期中平均レート)
109.89円/米ドル(前年:106.73円/米ドル、前年比3.0%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの期中平均レート)
129.90円/ユーロ(前年:121.87円/ユーロ、前年比6.6%の円安)