令和4年2月8日
財務省
令和3年12月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | ▲6,400億円 | ▲1兆2,922億円 | (赤字転化) | ||
| 貿易収支 | ▲3,187億円 | ▲1兆2,837億円 | (赤字転化) | ||
| 輸出 | 7兆7,972億円 | ＋1兆2,291億円 | (＋18.7％増加) | ||
| 輸入 | 8兆1,159億円 | ＋2兆5,128億円 | (＋44.8％増加) | ||
| サービス収支 | ▲3,213億円 | ▲85億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 第一次所得収支 | 3,988億円 | ▲1,746億円 | (黒字幅縮小) | ||
| 第二次所得収支 | ▲1,295億円 | ▲205億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 経常収支 | ▲3,708億円 | ▲1兆4,873億円 | (赤字転化) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、赤字に転化した。
１．貿易・サービス収支：▲6,400億円の赤字（前年同月比▲1兆2,922億円赤字転化）
「貿易収支」が赤字に転化したこと等から、「貿易・サービス収支」は赤字に転化した。
(1) 貿易収支：▲3,187億円の赤字（前年同月比▲1兆2,837億円赤字転化）
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字に転化した。
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輸出：7兆7,972億円（前年同月比＋1兆2,291億円［＋18.7％］増加、10か月連続の増加）
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輸入：8兆1,159億円（前年同月比＋2兆5,128億円［＋44.8％］増加、11か月連続の増加）
［参考１］令和3年12月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局1月28日付公表）
(1) 輸出：7兆8,813億円（確報値：前年同月比＋1兆1,747億円［＋17.5％］増加、数量：同＋2.0％増加、価格：同＋15.2％増加）
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「商品別」では、自動車（同＋1,648億円［＋17.6％］、数量：同＋2.2％）、鉄鋼（同＋1,627億円［＋75.1％］、数量：同＋10.2％）、半導体等電子部品（同＋1,004億円［＋25.9％］）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋6,515億円［＋16.6％］）、北米（同＋2,707億円［＋21.0％］）等が増加。
(2) 輸入：8兆4,646億円（9桁速報値：前年同月比＋2兆4,664億円［＋41.1％］増加、数量：同＋1.0％増加、価格：同＋39.7％増加）
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「商品別」では、原粗油（同＋4,671億円［＋116.6％］、数量：同＋7.1％）、液化天然ガス（同＋2,993億円［＋100.5％］、数量：同▲8.9％）、石炭（同＋2,409億円［＋178.4％］、数量：同＋3.5％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋8,479億円［＋27.6％］）、中東（同＋5,368億円［＋107.4％］）等が増加。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：82.28米ドル／バレル（前年同月比＋84.7％）
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円ベース：58,991円／キロリットル（前年同月比＋102.2％）
(2) サービス収支：▲3,213億円の赤字（前年同月比▲85億円赤字幅拡大）
「輸送収支」が赤字幅を拡大したこと等から、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（12月）：12,100人（前年同月比▲79.4％）
出国日本人数（12月）：48,900人（前年同月比＋48.0％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：3,988億円の黒字（前年同月比▲1,746億円黒字幅縮小）
「証券投資収益」が赤字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を縮小した。
Ⅱ金融収支
| 12月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 1兆5,179億円 | 1兆857億円 | |
| 証券投資 | ▲1兆8,007億円 | ▲6兆5,384億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | 2兆8,349億円 | ▲2,819億円 | |
| 中長期債 | ▲5兆8,342億円 | ▲3兆1,925億円 | |
| 短期債 | 1兆1,986億円 | ▲3兆640億円 | |
| 金融派生商品 | ▲1,652億円 | 3,693億円 | |
| その他投資 | 869億円 | 4兆7,527億円 | |
| 外貨準備 | 3,264億円 | 5,492億円 | |
| 金融収支 | ▲347億円 | 2,185億円 | |
「証券投資」において純資産が減少したこと等から、「金融収支」は純資産が▲347億円減少した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：1兆8,134億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：1兆5,531億円の資産増
投資信託委託会社等が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
(3) 対外中長期債投資：▲2兆2,923億円の資産減
銀行等（銀行勘定）が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：2,955億円の負債増
海外企業による本邦企業への出資等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：▲1兆2,818億円の負債減
情報・通信業等の業種において売り越しとなったことから、負債減（処分超）となった。
(3) 対内中長期債投資：3兆5,419億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
113.87円／米ドル（前年同月：103.82円／米ドル、前年同月比9.7％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
128.69円／ユーロ（前年同月：126.27円／ユーロ、前年同月比1.9％の円安）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表