令和3年10月8日
財務省
令和3年8月中 国際収支状況(速報)の概要
Ⅰ経常収支
金額 | 前年同月比 | ||||
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貿易・サービス収支 | ▲5,673億円 | ▲6,455億円 | (赤字転化) | ||
貿易収支 | ▲3,724億円 | ▲7,767億円 | (赤字転化) | ||
輸出 | 6兆5,138億円 | +1兆3,889億円 | (+27.1%増加) | ||
輸入 | 6兆8,862億円 | +2兆1,656億円 | (+45.9%増加) | ||
サービス収支 | ▲1,949億円 | +1,313億円 | (赤字幅縮小) | ||
第一次所得収支 | 2兆4,259億円 | +1,712億円 | (黒字幅拡大) | ||
第二次所得収支 | ▲1,931億円 | +546億円 | (赤字幅縮小) | ||
経常収支 | 1兆6,656億円 | ▲4,196億円 | (黒字幅縮小) |
「経常収支」は、「貿易収支」が赤字に転化したことから、黒字幅を縮小した。
1.貿易・サービス収支:▲5,673億円の赤字(前年同月比▲6,455億円赤字転化)
「貿易収支」が赤字に転化したことから、「貿易・サービス収支」は赤字に転化した。
(1) 貿易収支:▲3,724億円の赤字(前年同月比▲7,767億円赤字転化)
輸入額の増加が輸出額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は赤字に転化した。
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輸出:6兆5,138億円(前年同月比+1兆3,889億円[+27.1%]増加、6か月連続の増加)
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輸入:6兆8,862億円(前年同月比+2兆1,656億円[+45.9%]増加、7か月連続の増加)
[参考1]令和3年8月分貿易統計(通関ベース:財務省関税局9月29日付公表)
(1) 輸出:6兆6,051億円(確報値:前年同月比+1兆3,720億円[+26.2%]増加、数量:同+13.7%増加、価格:同+11.0%増加)
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「商品別」では、鉄鋼(同+1,579億円[+83.6%]、数量:同+13.7%)、半導体等製造装置(同+725億円[+34.3%]、数量:同▲17.2%)、自動車の部分品(同+624億円[+28.7%]、数量:同+23.6%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+8,029億円[+26.1%])、北米(同+2,148億円[+21.5%])等が増加。
(2) 輸入:7兆2,423億円(9桁速報値:前年同月比+2兆2,372億円[+44.7%]増加、数量:同+14.5%増加、価格:同+26.4%増加)
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「商品別」では、原粗油(同+3,695億円[+115.6%]、数量:同+22.7%)、医薬品(同+1,718億円[+76.1%]、数量:同+15.1%)、液化天然ガス(同+1,713億円[+89.3%]、数量:同+7.8%)等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア(同+7,865億円[+30.4%])、中東(同+4,626億円[+122.7%])等が増加。
[参考2]原油価格(価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出)
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ドルベース:73.76米ドル/バレル(前年同月比+69.7%)
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円ベース:50,982円/キロリットル(前年同月比+75.8%)
(2) サービス収支:▲1,949億円の赤字(前年同月比+1,313億円赤字幅縮小)
「その他サービス収支」が赤字幅を縮小したことから、「サービス収支」は赤字幅を縮小した。
[参考3]訪日外国人旅行者数(8月):25,900人(前年同月比+199.1%)
出国日本人数(8月):66,100人(前年同月比+78.0%)
(出典:日本政府観光局(JNTO))
2.第一次所得収支:2兆4,259億円の黒字(前年同月比+1,712億円黒字幅拡大)
「証券投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
8月 | 前月 | ||
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直接投資 | 1兆5,639億円 | 2兆517億円 | |
証券投資 | 1兆9,512億円 | ▲8兆5,022億円 | |
株式・投資ファンド持分 | 6,419億円 | ▲4,083億円 | |
中長期債 | ▲3兆1,642億円 | ▲6兆2,294億円 | |
短期債 | 4兆4,734億円 | ▲1兆8,644億円 | |
金融派生商品 | ▲134億円 | ▲1,690億円 | |
その他投資 | ▲5兆9,495億円 | 7兆6,170億円 | |
外貨準備 | 4兆9,136億円 | ▲356億円 | |
金融収支 | 2兆4,658億円 | 9,619億円 |
「外貨準備」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が2兆4,658億円増加した。
1.金融収支・資産(居住者による投資)
(1) 対外直接投資:1兆9,253億円の資産増
本邦企業による海外企業の買収等がみられ、資産増(実行超)となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資:6,427億円の資産増
信託銀行(信託勘定)が買い越しとなったこと等から、資産増(取得超)となった。
(3) 対外中長期債投資:▲1兆547億円の資産減
銀行等(銀行勘定)が売り越しとなったこと等から、資産減(処分超)となった。
2.金融収支・負債(非居住者からの投資)
(1) 対内直接投資:3,614億円の負債増
本邦企業による海外関連会社からの借入等がみられ、負債増(実行超)となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資:8億円の負債増
電気機器等の業種において買い越しとなったことから、負債増(取得超)となった。
(3) 対内中長期債投資:2兆1,095億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増(取得超)となった。
[参考4]ドル・円相場(インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート)
109.84円/米ドル(前年同月:106.04円/米ドル、前年同月比3.6%の円安)
ユーロ・円相場(インターバンク直物相場・東京市場17:00現在レートの月中平均レート)
129.29円/ユーロ(前年同月:125.43円/ユーロ、前年同月比3.1%の円安)