令和3年8月10日
財務省
令和3年6月中 国際収支状況（速報）の概要
I 経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | 3,022億円 | ＋5,983億円 | (黒字転化) | ||
| 貿易収支 | 6,485億円 | ＋6,657億円 | (黒字転化) | ||
| 輸出 | 7兆1,374億円 | ＋2兆3,039億円 | (＋47.7％増加) | ||
| 輸入 | 6兆4,889億円 | ＋1兆6,382億円 | (＋33.8％増加) | ||
| サービス収支 | ▲3,464億円 | ▲675億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 第一次所得収支 | 6,805億円 | ＋2,133億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲776億円 | ▲548億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 経常収支 | 9,051億円 | ＋7,568億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が黒字に転化したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：3,022億円の黒字（前年同月比＋5,983億円黒字転化）
「貿易収支」が黒字に転化したことから、「貿易・サービス収支」は黒字転化した。
(1) 貿易収支：6,485億円の黒字（前年同月比＋6,657億円黒字転化）
輸出額の増加が輸入額の増加を上回ったことから、「貿易収支」は黒字に転化した。
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輸出：7兆1,374億円（前年同月比＋2兆3,039億円［＋47.7％］増加、4か月連続の増加）
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輸入：6兆4,889億円（前年同月比＋1兆6,382億円［＋33.8％］増加、5か月連続の増加）
［参考１］令和3年6月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局7月29日付公表）
(1) 輸出：7兆2,220億円（確報値：前年同月比＋2兆3,617億円［＋48.6％］増加、数量：同＋37.2％増加、価格：同＋8.3％増加）
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「商品別」では、自動車（同＋5,290億円［＋102.8％]、数量：同＋68.0％）、自動車の部分品（同＋1,652億円［＋114.8％]、数量：同＋106.9％）、鉄鋼（同＋1,402億円［＋73.0％]、数量：同＋27.0％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋1兆1,191億円［＋37.1％］）、北米（同＋6,665億円［＋87.1％］）等が増加。
(2) 輸入：6兆8,381億円（9桁速報値：前年同月比＋1兆6,868億円［＋32.7％］増加、数量：同＋8.2％増加、価格：同＋22.6％増加）
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「商品別」では、原粗油（同＋3,040億円［＋181.6％］、数量：同▲1.2％）、非鉄金属（同＋1,309億円［＋97.6％]、数量：同＋41.4％）、鉄鉱石（同＋1,267億円［＋208.1％] 、数量：同＋65.1％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋5,989億円［＋22.1％］）、中東（同＋3,582億円［＋139.9％］）等が増加。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：69.11米ドル／バレル（前年同月比＋180.5％）
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円ベース：47,596円／キロリットル（前年同月比＋185.0％）
(2) サービス収支：▲3,464億円の赤字（前年同月比▲675億円赤字幅拡大）
「その他サービス収支」が赤字幅を拡大したことから、「サービス収支」は赤字幅を拡大した。
［参考３］訪日外国人旅行者数（6月）：9,300人（前年同月比＋262.6％）
出国日本人数（6月）：30,700人（前年同月比＋187.9％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：6,805億円の黒字（前年同月比＋2,133億円黒字幅拡大）
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
II 金融収支
| 6月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | ▲628億円 | 1兆1,000億円 | |
| 証券投資 | ▲4兆2,617億円 | ▲6,693億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | ▲4,478億円 | 1兆614億円 | |
| 中長期債 | ▲1兆6,288億円 | ▲2兆6,930億円 | |
| 短期債 | ▲2兆1,851億円 | 9,622億円 | |
| 金融派生商品 | 3,743億円 | 3,568億円 | |
| その他投資 | 3兆2,512億円 | 1兆6,612億円 | |
| 外貨準備 | 619億円 | 2,551億円 | |
| 金融収支 | ▲6,370億円 | 2兆7,038億円 | |
「証券投資」において純資産が減少したこと等から、「金融収支」は純資産が▲6,370億円減少した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：6,881億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引き受け等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：▲4,453億円の資産減
信託銀行（信託勘定）が売り越しとなったことから、資産減（処分超）となった。
(3) 対外中長期債投資：4,636億円の資産増
銀行等（銀行勘定）が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：7,509億円の負債増
海外親会社による本邦企業への出資等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：25億円の負債増
電気機器等の業種において買い越しとなったことから、負債増（取得超）となった。
(3) 対内中長期債投資：2兆924億円の負債増
中長期国債が買い越しとなったこと等から、負債増（取得超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
110.11円／米ドル（前年同月：107.56円／米ドル、前年同月比2.4％の円安）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
132.71円／ユーロ（前年同月：121.14円／ユーロ、前年同月比9.6％の円安）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表