令和3年2月8日
財務省
令和2年12月中 国際収支状況（速報）の概要
Ⅰ経常収支
| 金額 | 前年同月比 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 貿易・サービス収支 | 6,216億円 | ＋4,947億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 貿易収支 | 9,651億円 | ＋8,949億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 輸出 | 6兆5,615億円 | ＋194億円 | (＋0.3％増加) | ||
| 輸入 | 5兆5,964億円 | ▲8,755億円 | (▲13.5％減少) | ||
| サービス収支 | ▲3,435億円 | ▲4,001億円 | (赤字転化) | ||
| 第一次所得収支 | 6,492億円 | ＋2,074億円 | (黒字幅拡大) | ||
| 第二次所得収支 | ▲1,052億円 | ▲815億円 | (赤字幅拡大) | ||
| 経常収支 | 1兆1,656億円 | ＋6,207億円 | (黒字幅拡大) | ||
「経常収支」は、「貿易収支」が黒字幅を拡大したこと等から、黒字幅を拡大した。
１．貿易・サービス収支：6,216億円の黒字（前年同月比＋4,947億円黒字幅拡大）
「貿易収支」が黒字幅を拡大したことから、「貿易・サービス収支」は黒字幅を拡大した。
(1) 貿易収支：9,651億円の黒字（前年同月比＋8,949億円黒字幅拡大）
輸出が増加し、輸入が減少したことから、「貿易収支」は黒字幅を拡大した 。
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輸出：6兆5,615億円（前年同月比＋194億円［＋0.3％］増加、10か月ぶりの増加）
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輸入：5兆5,964億円（前年同月比▲8,755億円［▲13.5％］減少、20か月連続の減少）
［参考１］令和2年12月分貿易統計（通関ベース：財務省関税局1月28日付公表）
(1) 輸出：6兆7,062億円（確報値：前年同月比＋1,301億円［＋2.0％］増加、数量：同▲0.1％減少、価格：同＋2.1％増加）
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「商品別」では、プラスチック（同＋289億円［＋12.8％] 、数量：同＋8.9％）、非鉄金属（同＋272億円［＋23.2％] 、数量：同＋22.3％）、半導体等製造装置（同＋257億円［＋9.7％] 、数量：同＋3.7％）等が増加。
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「主要地域別」では、対アジア（同＋2,255億円［＋6.1％］）、アフリカ（同＋45億円［＋5.4％］）等が増加。
(2) 輸入：5兆9,566億円（9桁速報値：前年同月比▲7,786億円［▲11.6％］減少、数量：同▲2.1％減少、価格：同▲9.6％減少）
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「商品別」では、原粗油（同▲3,669億円［▲47.9％] 、数量：同▲17.5％）、石炭（同▲710億円［▲34.8％] 、数量：同▲12.0％）、航空機類（同▲670億円［▲55.1％]）等が減少。
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「主要地域別」では、対中東（同▲3,201億円［▲39.1％］）、北米（同▲2,080億円［▲23.5％］）等が減少。
［参考２］原油価格（価格は石油連盟資料による、前年同月比は財務省で算出）
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ドルベース：44.46米ドル／バレル（前年同月比▲33.9％）
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円ベース：29,123円／キロリットル（前年同月比▲36.8％）
(2) サービス収支：▲3,435億円の赤字（前年同月比▲4,001億円赤字転化）
「旅行収支」が黒字幅を縮小したこと等から、「サービス収支」は赤字に転化した。
［参考３］ 訪日外国人旅行者数（12月）：58,700人（前年同月比▲97.7％）
出国日本人数（12月）：33,000人（前年同月比▲98.1％）
（出典：日本政府観光局(JNTO)）
２．第一次所得収支：6,492億円の黒字（前年同月比＋2,074億円黒字幅拡大）
「直接投資収益」が黒字幅を拡大したこと等から、「第一次所得収支」は黒字幅を拡大した。
Ⅱ金融収支
| 12月 | 前月 | ||
|---|---|---|---|
| 直接投資 | 1兆1,277億円 | 4,498億円 | |
| 証券投資 | ▲5兆2,795億円 | 5兆9,225億円 | |
| 株式・投資ファンド持分 | ▲1兆5,737億円 | ▲2兆6,710億円 | |
| 中長期債 | 3兆8,265億円 | 4兆2,611億円 | |
| 短期債 | ▲7兆5,322億円 | 4兆3,325億円 | |
| 金融派生商品 | 1兆1,554億円 | 1,533億円 | |
| その他投資 | 4兆6,339億円 | ▲4兆8,012億円 | |
| 外貨準備 | 1,453億円 | ▲1,311億円 | |
| 金融収支 | 1兆7,828億円 | 1兆5,933億円 | |
「その他投資」において純資産が増加したこと等から、「金融収支」は純資産が1兆7,828億円増加した。
１．金融収支・資産（居住者による投資）
(1) 対外直接投資：1兆8,687億円の資産増
本邦企業による海外子会社の増資引受等がみられ、資産増（実行超）となった。
(2) 対外株式・投資ファンド持分投資：▲1兆6,159億円の資産減
信託銀行（信託勘定）が売り越しとなったこと等から、資産減（処分超）となった。
(3) 対外中長期債投資：1兆6,676億円の資産増
信託銀行（信託勘定）が買い越しとなったこと等から、資産増（取得超）となった。
２．金融収支・負債（非居住者からの投資）
(1) 対内直接投資：7,410億円の負債増
本邦企業による海外関連企業からの借入等がみられ、負債増（実行超）となった。
(2) 対内株式・投資ファンド持分投資：▲421億円の負債減
食料品等の業種において売り越しとなったことから、負債減（処分超）となった。
(3) 対内中長期債投資：▲2兆1,589億円の負債減
中長期国債が売り越しとなったこと等から、負債減（処分超）となった。
［参考４］ドル・円相場（インターバンク直物相場・東京市場中心値の月中平均レート）
103.82円／米ドル（前年同月：109.18円／米ドル、前年同月比4.9％の円高）
ユーロ・円相場（インターバンク直物相場・東京市場17：00現在レートの月中平均レート）
126.27円／ユーロ（前年同月：121.25円／ユーロ、前年同月比4.1％の円安）
関連リンク
- （参考1）国際収支の推移表
- （参考2）季節調整済 国際収支の推移表